グーさんと。。。兄妹かもしれない。。。
嘘だ。。。
嘘でしょう。。。
カフェで、人が出入り。。都心で混雑が。。
というのにもかかわらず。。。純ちゃんは。。。
ポロポロ大粒の涙をこぼれさせて。。。
予想だにもしなかった
まさかの衝撃の事態が一気に二度。。。やってきて。。。
あたしは。。。緋夏さんという、環お母さんの異母妹の娘。。。私は。。。捨てられたんだ。。。
と。。。
そして。。。その緋夏さんが、グーさんとそっくりな男性と一緒にいた。。。
どうしたらいいの。グーさんに。。。言うべきなの。。
でも。。こんな大事なことは。。黙っていてはいけない。。。だけど。。。
あたしが。。。緋夏さん。。叔母さんと思われた人の娘だとして。。。
本当に。。。グーさんのお父さんと、緋夏さんは。。。わからないじゃない。。わからないわ。。ただ、一緒にいただけかもしれない。
そうよ。。。そうだわ。。。ただ、一緒にいただけ、って場合もあるでしょう。。なにも。。。短絡的にグーさんのお父さんが私の父親かも。。。なんて。。
それだけで。。。
だけど。。俊と純、名前も似ている。親なら子どもに名付ける可能性がある
「黙っていて。。。申し訳なかったわ。。。こんな事になるなんて。。。」環は、むやみやたらに、恋愛、パートナーを反対する、なんて事はないでしょう
だいたいは。。。多くの人は、ものの見事に、顔は履歴書、とばかりに。。歳とともに、年齢を重ねて内面がにじみ出てくるものですが、環はどう考えても、誠実で優しくて教養に溢れている。。
知性的だけど穏やかだし。。。その環が、グーとの交際反対を言い出した時は、純ちゃんはパニックになりました。
一瞬、なにが起こったのか。。。あのお母さんが。。反対を
だけど、どんな素晴らしいパートナーであれど。。。もしかして兄妹かもしれないというのなら、話は別です。そりゃ、誰でも反対でしょう。
グーさんと兄妹かもしれないというの。。と。。。まさか、環がお母さんじゃないなんて。嘘だ。。。
あたしは不器用で。。。お父さんにもお母さんにも似ていない。だけど、、、喜美おばあちゃんになら。。。言われてみれば間違いなく似ている。小柄でおっとり。。。
そうだ。。。お兄ちゃんも、ケイト。。。弟のケイちゃんも、スッとした感じだし。。。なんとなく似ていない。。。とは薄々。。。
ふたついっぺんに。。。大きな。隠された真実が明かされるなんて。
「まさか。。。舞さんが愛した男性が。。。。緋夏さんと。。。」環は。。。
もしかしたら。。。最愛の妹達が。。一人の男性を愛したのかもしれませんと。
環にとって。。舞も緋夏も。。最愛の妹です。
舞は、異父妹、緋夏は異母妹。。。どちらも大切な妹には変わりなく。。。
間違いなく。。あれは。。。あの人は。、グーさんのお父さんでしょう。びっくりした。20年ぐらい前の。
緋夏さんと一緒にいた男性が。。グーさんそのもの。。。確かに。。緋夏さんは、俊、とその男性を呼んだ。。。
環の母親の峰も、ほとんど会った事がない孫のグーを見て、それはそれは、飛び上がるほどに驚いて。。。
俊ちゃん、俊ちゃんじゃないか。。え。。
あの日。。。最後に緋夏さんと会って、赤ちゃんの純ちゃんを託された時に、環は、緋夏に。。その人と一緒にいるの。。。旦那さんみたいに聞いたら。。。緋夏は黙ってうなずき。車は発車した。。。
緋夏のせいで、緋夏と男女の仲になり、俊が舞を捨てた。。なんてことだったら。。
ともかく、舞はいまの時点では、母親の峰も悪いし離婚にじゅうぶん原因があるから。。
だから、愛人の、喜美さんや、その娘の緋夏さんを恨んではいないと。。。
だけど。。その舞も、もしかして、元旦那の俊が緋夏と男女関係になり愛しあってると知ったら。。。緋夏を許さないだろう。
探してあげて。。なんとかしてあげて、と、今は緋夏を案じている舞も。。。
もしかして。。純ちゃんは。。。純ちゃんは。。。緋夏と俊さんとの事は。。。舞さんには言えない。
言ってはいけない。。。でも。。。純ちゃんとグーさんは。。。グーさんには。。。言わなければ。
舞さんには気づかれてはならないわ。どれだけのショックを受けるか
舞は、環とやりとりしているうちに、以前の結婚の事は、姉の環には、チラッと話して。。
元旦那は行方不明に。。。という話は聞いていたのです。
いま、幸せな生活を送っている舞さん。。だけど。。。大好きな幼なじみと。。
十代の頃に駆け落ちした。。と。その旦那が行方不明になって。。
グーさんはその時の子ども。上にピースさんというお兄さんがいる。。。って。
状況が状況。。。
急遽。。。グーさんと純ちゃんと環で話し合って。。という時間を持ちたいのですが、例えば、今夜
アマゾネスサンクチュアリー最後三日目の夜に。。。環はもちろん、峰や舞とお食事の予定や予約がありますし。。
最後の夜に。。
急に娘と会うなんて言ったら。。。いったいどうして。。。と、昼間二人っきりだったでしょう。。。と。それに、グーさんも、朝から夕方まで南風で仕事だし。夜は、
今は南風の、神楽町東南の、マーケット24のショッピングモール店の夜風もオープンさせたし。。。空いているかどうかもわからないし。
なにより、。。心の準備が。。いきなり。。。純ちゃんが、言う方も。言われるグーさんも。。
だけど。。。早めに。。。もしかしたら。。。兄妹かもしれないというのは言わなければならない。
「葉月さんに相談しようかしら。。」純ちゃんが言いました。
「もしもし。。。。あら、あら純ちゃん」
昨日は。。。昨夜はちょっとだけ酔ってしまったかなー。
昨夜、青の洞窟のほとりで。。。身内があつまり。。。葉月が招待して。
男性関係を聞かれたので。。なんとなく。。酔ってしまえー。。と。
ボチボチ。。。ホワイトシュナウザーのパピルス君とはお食事でも、と。未成年でお酒は飲めないけど、運転するから、飲んでもいいよ、だって。
あらら。。酔わせてどーするの。
なんて。。。
ま。。この先、パピルス君とはどうなるか、わからないんだけどー。
恋愛や、結婚は特にこれと言って期待していなかったのが正直なところ。だけど、パートナーができる時ってそんなもの、そんな時だし。
たまたま。。。フッと力を抜いた時に思わぬところで幸せってやってくるのだから。。
うちの身内で。。。
呑み助ばっかりだったし。残るかなぁ。。と思ったんだけどー。なんとか、ね。。翌日。。。ランチを済まそうとオーナー室に入ると、純ちゃんから着信があって。。。
あら。折り返し、電話をしてみました。「葉月さん。。。」かなり、元気がない声です。。
「あ。。。あっ、いま、お電話大丈夫。。」
「え。。。ええ。」どうも、純ちゃんは、外に出ているらしくて。周りはザワザワとざわめき
喧騒を感じます。。。元気ないから。。寝起きの。、かと思ったけど。。。外なら違うか。。学校かしら。。
「純ちゃん。。。外なの。。。お元気ないようね。。。」
「お母さんと、ランチに来ていて、カフェなんですが。。いま、席を外しました。。。」
「あら、環さんと。。それは。。。良かった。。けど、大丈夫、元気なくない、気のせいかしら。。」女の子の日かしらね。。
まぁ、体調が悪くっても、お母さんと離れているから。。滅多に日頃会うチャンスもないしね。。。
「あの。。。」様子がおかしな純ちゃん。。もしかして。。環さんと喧嘩でもしたのかしら。。
「お忙しいところ、申し訳ありません。。。今夜。。。今夜お時間ありますか、今夜じゃなくても。。。近々、お時間ある日は。。。」
ご遠慮がちに。。純ちゃんが言います。
「どうしたの。。」なんだか、純ちゃんがいつもの様子では。。ないような。。。感じで。
「お話しが。」「ご相談かしら。。。」「はい。。。」
「今夜は、ちょうど、ラブちゃんと笑〜ちゃんが遊びに来るんだけど。。。女子会。。。みたいにしたら。。相談って雰囲気じゃない。。。か。純ちゃんを誘おうと思ったんだけど、今環さん達がこっちにいるから。。。親子水入らず会ったりするかもしれないし。。。邪魔しちゃ悪いかなと思って誘わなかったんだけど。。。もしよかったら来る純ちゃんも、こっちに来て、個別で時間とってもいいんだけど。。。」
「アマゾネスサンクチュアリーの方々や、ラブさんや笑〜さんなら信用できます。。とても。。。一人じゃつらくて。。聞いてください。。。お願いします。。」
「つらい」葉月は。。。つらくて。。という純ちゃんの身を案じました。いつもの純ちゃんの様子じゃない。。
とにかく。。じゃ、夜は、環さんも今夜、アマゾネスサンクチュアリーに最後の宿泊だけど。。
お母さんとは過ごさないのかな。。。
純ちゃんと約束し、スマホを切った葉月。。
あっ、
もしかして。もしかしたら、もしかする。
環さん。。。純ちゃんに。。純ちゃんが養女という事を言っていないって。。言ってた。もしかして。。そろそろ
成人する前に、こちらに来て会った機会にそれを告白したのかしら。。。
さて。。。こちらは、峰。。。峰は、神楽町オススメの名所みたいなパンフレットを見て。。
へー。蓮水乃ねぇ。電車一本直通乗り換えなし。。。か。
いつもなら、高尚な名所など、全然関心がないくせに、なぜだか、観光スポットの蓮水乃に直感のアンテナが引っかかって。。。
環や純ちゃんと福の神楽園駅で別れ。。舞に、母さん、どうする、と聞かれて。。
ランチもそこそこで、「あたしは、ここへ行ってみる。こっから、直通電車何本かあるみたいだし。。あんたも適当に遊んでここに戻ってこれば。たまには一人になりたいだろ。」と
言ってさっさと、吸い込まれるように観光パンフレットを見て、行ってしまいました。
一人になった舞。。。舞は。。。
思い切って。。。
LINE電話で。。。
駿栄に連絡をしたのです。
いけないとは思いながら。。。
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2020年01月31日
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