舞は。。。環さんは。。。
どんな思いで生きてきたんだろう。。
と。。。思ったら、やはり峰を最初憎んでいたみたいだった。。それもそう。峰は突然舞を連れて実家に帰ってそのまま。。。だったらしい。。。
環が小さなころ。。。
それまでも、峰は突然家を飛び出して勝手に実家に帰っていたりする事があり。。。舞が産まれてからは。。。舞はそのたびに一緒に名古屋に連れて帰っていたらしい。舞だけを。。。
舞が産まれた少し前からは。。。義理父の焔も、東京勤務から、地元の名古屋勤務に戻っていたらしい。。焔は、長年焔の親戚がやっている会社で働いていて。今は重役幹部だけれど、
叔父さんが会長で、
もともといま社長の焔のいとこはずっと焔と仲が良く。。東京勤務から名古屋勤務とか。。仕事ができて信頼がある焔は可愛がられてきたみたいだし。。。長い信頼関係も築いてきた。。
かなりの
義理父焔のお陰で親戚の会社が成長した事もあり。。。だから、義理父焔も上手いこと言って東京勤務、名古屋勤務にバランスを取りながら願い出たのかもしれない。。。先代より、今の社長と焔が会社を成長させた功労者で感謝されてるみたいだし。。
舞は、どうも義理父が母親峰とうまく不倫するために東京、名古屋、勤務体制を利用してきたのではないかと。。、焔の会社の
先代社長の頃は。。。峰の母親の富士は、パッとしない会社員の峰の恋人の焔を気に入らなく、峰も、恋愛と結婚は別とばかりにあっさり焔を捨て東京の大手の企業のジローと知り合いサッサと乗り換えたんでしょう。。
峰みたいな女は、スペックのこじきでしょうし。。。で、結婚したものの。。。やっぱり焔の事が好きな峰。。。東京都心のエリートビジネスマンのジローは表面だけ。。。
見かけもスペックも物質的に価値ありで。。。
でも、
よくよく考えたら、焔は伸びしろがじゅうぶん。
ジローは、たかが、自慢できる
スペックだけ。しかもまだまだ元気なうるさいオババ付きで志乃も峰も出たら引かない気の強い同士。プラスとプラスの反発試合。
東京の姑の志乃も、名古屋は田舎だけどなかなか資産のある家のお嬢さんだし、あまり都会の娘だと生意気だから。。。と峰をみくびっていたら。。。峰のきついこと、きっついこと。
峰だって、最初は慣れない料理から志乃が作っていると、わたしもやりますと手伝おうとしましたが、プライドの高い志乃は、台所は私の領域、みたいに言ってきたので、
峰は我慢ならず、じゃあ私はやりませんからね。と、家事は綺麗好きなので掃除ぐらい。峰は掃除はきちんとやるのだ。あとは、洗濯も。。
姑の志乃は拍子抜けしました。てっきり峰が、お義母さま、お料理を教えてくださいと泣きついてくると思ったからです。志乃も、峰が泣きついてきたら教えたりしながら。。嫌がらせもしてやろうか、大事な息子を取り上げたし、と、峰を逆恨みしていましたが。。いろいろ企み、例えば、峰が料理をしたらワザと捨ててやれ、手を滑らかしたとか嘘をついて。。。と。楽しみに息子を盗んだ馬鹿嫁にイビリを考えていましたが。。。
しかし、まずは、最初の意地悪。。。キッチンは私の縄張りと言ったところ。。。じゃあ、料理よろしく私が土俵入り禁止ですからね。お義母さまの聖域でしょ。
と、洗濯や掃除はするものの、炊事は一切しなくなりました。
志乃は名古屋生まれ名古屋育ちの峰に、ザマァと白味噌のお味噌汁を出しましたが、峰は母親の富士が白味噌の土地から名古屋に嫁に来たので、父親の慶が優しいので、家でお味噌汁が出る時は、赤、白、ミックス全て、お料理に合わせて出されていましたので。。。だから、なぁにと平気な顔をしています。
峰は、
お金もある家で、いろいろな土地へ親が連れて行きましたし。
私は京都育ちだから薄味しかイヤみたいな奴はどこへ行っても楽しくないから、お前なんか旅行に行くなと思うし。
志乃は、なんて味が濃いの、田舎の味ねと、峰をいびろうと企んでいたのに。。肩透かしをくらいました。
峰は、お義母さんからキッチンに入るなと禁止令を出されたわ。
それなら。。。
仕方ないから、お義母さんに台所は譲るわ。わたしはお掃除や洗濯をするから。お義母さんの役割を奪うと可哀想だし。ぼけなくていいわよ、と、旦那のジローに、志乃が台所に入るなと言われた事を全てちくります。
峰からしたら、姑にいびられて旦那さんに黙っている嫁の気持ちがわかりません。旦那の親が悪いなら旦那にも責任があるはずだし。それをなんで黙っているのでしょうか。。。旦那に言ってやればいいのです。
びっくりするのは、親にいろいろ言えない男が結構いる事です。峰は言いたい放題に育てられ。。。わがままな母親の富士すらも、女の子は峰だけなので甘やかされましたし。
富士がズバズバ言うタイプで、峰もそれが当たり前みたいに育ちました。
なんで、無理をして同居してやってるのに親に言えないの。変わってるわね。情けないわ。。。嫌なら出て行くからって足元みなさいよ。旦那のジローは、どっちつかずだし、峰はイライラします。こちらばっかりが我慢するなんておかしいわ。姑らが同居してくれってあちらから言ってるんだから、それが人に物を頼む態度かしら。。。
嫁に行く前に、
いざという時の為に、峰は親からの隠し持参金や免許を取り車を買ってもらいました。
何があっても準備万端。。そして。。。おそらくその意図は。。元恋人の焔と切れていなかったのかも。。。
さて。。。オーナー室で、葉月は。。。
「あっ、そうなの。サラさんも宿泊ね。ガーベラさんも話し相手が出来て良かったわね。。。」秘書の藤森さんと、管理人のダイヤさんと遅めの晩ごはんを食べていました。
「いいのかしら。。。旦那さん。。おふたりとも旦那さん健在だし、お子さん独立して旦那さんだけ、でしょ。」ダイヤさんが言うのですが、
「子どもじゃないんだから。子どもなら問題だけど、旦那さんを置いて留守にしたって、遊び歩いてるわけじゃないし。女ばっかりの職場だからご安心でしょう。」藤森さんが言います。
「そりゃ、リノさんの親御さんは、私たち世代ぐらいでしょうけど。。六十代、七十代の男性って言ったら。。。」ダイヤさんが言うので
「えー、今の時代。。そんな嫁さんいなきゃなんにもできないって。。。介護が必要な男性じゃあるまいし。。。大丈夫なんじゃない。洗濯機や掃除機もあるし。食べるのは適当に買えばいいでしょ。」葉月さんが言いました。「あらまぁ。。。まぁ。。。そうかしら。。。」「そうなんじゃない。。。奥さんがイキイキしてお小遣いも自分で稼いで友達出来たら、それはそれでありがたいんじゃないの。。。。旦那さんだってたまには一人でいたいわよ。ジーっと帰りを待たれるより、さっさと友達と遊びに行ったり趣味したり、一人の時間をくれる奥さんの方がいいんじゃない。先に奥さんが亡くなる場合も離婚する場合もあるでしょ。歳をとっても。」藤森リノが言います。
「まぁ。。。それにしても。。。舞さんちは。。意外だったわね。。タイプが全然違うんだもん。。。バラエティーに飛んでる、って言うか。もちろんいい意味でね、お母さんはお嬢さんだし。お姉さんはできたスーパーキャリアウーマンだし、舞さんは、夜の粋な世界の人、というか。。。」葉月が感心したように言うと、
「舞さんのお姉さん、環さんは、純ちゃんを育てて、義理の妹のお子さんみたいだけど。だからか、純ちゃんも環さんとは全然違うわね。純ちゃんは、癒し系でおっとりしてるし、環さんは、抜きん出て出来るって言うか、カッコいい感じ。。。舞さん達も、姉妹でも身内でもあんなにてんでバラバラなのね。。。感心しちゃった。みんな、いい味出してるわ。」ダイヤさんが言います。
社長秘書の藤森リノと、管理人マネージャーダイヤさん、オーナーの葉月さんは、結構夜一緒にご飯を食べたり接待に行ったり。三人が一緒になる事が多いのです。執事のシーナも幹部ですが、フロントにいたり、
お客様のご用事の対応してみんなと時間がズレる事があるし。
「そうそう。。。あのね、ご飯食べた、食べおわったよね」葉月が言うと、「コーヒーでも入れますわ。」藤森リノが食器を片付けてコーヒーを入れにいきました。
「あら、リノちゃん。ありがとうきがきくわね。」ダイヤさんが言います。
「さんきゅ。藤森。。。あっ、そうそう、今日ヴィーナスの担任の先生から夕方電話がかかってきて。。。」
午後から。。。福の女神神社の地鎮祭が終わると大急ぎで給食に間に合うように学校へヴィーナスが行ったようです。
藤森リノは、コーヒーを入れてきました。今日は全員そろってブラックです。
「えー。。。ヴィーナスちゃん。。。ヴィーナスちゃんって。。。天才美術家で既に仕事してるんでしょ。。。なんか。。。ソンナコが、学校でまさか。。。先生から電話って。。。なんかやらかしたの。。。」リノもダイヤさんもびっくり。
就労児童で高額所得者として、神楽町の篤志家でもあるらしいのに。。。なんで。。また。
「それが。。。あの子。就労児童でパソコンやスマホを学校に持ち込むでしょ。。。」まさか。。。まさか。。動画でお金儲けとか。。。YOUTUBER
別に。。。悪くはないと思うけど。。ヤバイ。。。儲けかたでも
「いや。。。もう。。。お金は別に働けば入ってくるからそういうの興味ないみたいなんだけど。。。パソコンやスマホに。。内視鏡の耳かきをあるでしょ、イヤースコープ。。。みたいなやつ。放課や掃除時間になると、それで友達の耳掃除したり、
掃除時間に耳掃除が見つかって、掃除は掃除でも耳掃除時間って言って先生に怒られたって
パソコンで、耳掃除の動画ばっかりみて、クラスメイトと、こっちがすげーだの、キャーキャー言って遊んでたり、視聴覚室の掃除だと、お掃除しないで、耳掃除のYouTube動画ばっかり友達と見るんだって。。。」
ププッ、ブッ
リノとダイヤさんは同時に吹き出してしまいました。イスからころげ
ゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラ、キャッハ
きゃーっはっは。、キャッキャッ
「わー、わっ、きったないなぁ。珈琲。もうっ、笑い事じゃないんだって。。お子さんが家に帰っても、ずーっと飽きずに耳かき動画ばっかり見る子がでてきたり。。湿り気のある耳垢のこと乾燥の耳あかの子がケンカしたり。。。」だから。。。ご飯ちゃんと、食べてから出す話題だったんだけどね。。。珈琲吹いたわねー
ダイヤさんが付近で珈琲をふくと、「ごめん、ごめん。。。なんか。ちっちゃい子達が耳掃除しあうのって。。。お猿が毛繕いしあう、、みたいな。、。あははは」
「笑わないでよ。ヴィーナスに、耳掃除は、専門の先生か家の人にやって貰う事で、ヴィーナスはやっちゃだめ。マニアなんだから。。ミンナを引きずり込むでしょう。と叱ったのに。。あの子は。。」葉月は、ヴィーナスが耳掃除の中毒で、確かに葉月もヴィーナスにやってもらうと眠くなりいい気持ちになる。、。んだけど。。。あまりやり過ぎはよくないし。
仕事や勉強に差し支えるので、禁止にしていました。。。「だけど。。。ヴィーナスちゃん、耳掃除プロよね。確かに気持ちいいし、お客様からリクエストで赤ちゃんの耳掃除のアルバイトしてるんでしょ。いいんじゃない。。それはそれで。。」ダイヤさんが言います。。
「だけどね。、。見るな、って言っても耳掃除の動画を見るし、よそのお子さんまで巻き込んで。特に、乾燥のパリパリの耳掃除がしたいとか、動画でそこじゃない。とか、うるさいし。。。マニアだわよ。」「ゲームをずーっとやってる子どもみたいですねー。。でも。。なんか、わからなくもないかな。。。あたし寝る前に。。。耳掃除動画みちゃおっかなぁ。」藤森リノが言うので、葉月は。。
「やめんさい。抜けられなくなるわよ。変な薬みたいにヴィーナスのヤツ、耳掃除がしたいもんだから、洗脳ビデオみたいに極上のリラクゼーション動画。。。とか言って友達に耳掃除動画見せてスッキリ気持ちいい気分にさせて友達の耳掃除狙ってるし。。。」
「あらららら。布教活動の洗脳ビデオみたい。。。
でも。私は耳掃除って好きだったけど、うちの兄が、子どもの頃に親の耳掃除から逃げまわってて。。下手くそで痛いんだって。で、あまりに耳掃除しないから兄は耳鼻科に学校から行かされたわよ。病気かと親は焦ってたら、耳掃除しなさすぎで塞がっちゃって。。。オバケみたいな耳あかが出てきたんだって。。。
親の耳掃除が嫌で逃げまわってる子どもがいるんだし。。。ヴィーナスちゃん、いいんじゃない。プロ並みでみんな喜ぶなら。。」ダイヤさんが言いますと。。。
「ダメダメ。。。やり過ぎよ。叱っても奴はやめないわ。ベルモが乾燥耳垢で耳の代謝が良いみたいだから。。。狙われてるのよ。ミリオンはウェットだからつまらないからダメとか。。。もう。。。中毒だわ。、。ヴィーナスは」「わ。。。耳掃除したくなってきちゃった。。。」ダイヤさんが言いました。。
「おやすみなさい。。、」ベルモは離れの濃紫婆さんと、チワワのミーナとココナとともに一緒に寝ています。
木蓮和尚夫婦におやすみなさい、と言ってはなれに帰っていきました。
お坊様。。。お坊様。。。お坊様。。。
えっ。。。ゾワワワ。ブルッ。真っ暗な境内から
ベルモを呼ぶ声がして。ベルモは、霊の気配を感じました。。
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2020年01月10日
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