なんで。。。なんでウチが。、
くそBBA。。。峰はわざわざ自転車で舞の小料理屋蝶々にやってきて。。あら、いらっしいませ、ごゆっくり。とまるで大女将みたいな顔をしてお客様に挨拶をした。峰は運転免許があるけれどそれほど運転が好きではなく運転はいつも義理父の焔がする。焔は定年退職しても働いているし、それに、おねだりは旦那の焔に知られたくないのだ。
東京の結婚生活の頃は気に入らないと夜中でも車に飛び乗り婚家を飛び出したり実家に帰ってしまいましたり。車は婚家への戦車か、戦闘機か、戦いの道具というか。。。名古屋に来てからはもう戦う必要がないし。ヌクヌクと親元で甘えられ。。
車も、男が運転するものだから、と自分はサッサと助手席。
まぁ。今はもう舞の実家からやすやす自転車でおつかいにいく程度の距離に家や店を舞の旦那が建てたため、シビレを切らすと峰がズケズケやってくる、名古屋風。。。ケッタマシーンで。
峰も計算があり、あまりしょっちゅういくと、舞の旦那の未森の甘やかしがなくなり愛想を尽かされるので、ほどほど生かさず殺さずの線を狙って。。。ほどよくに巧妙に操るのです。
アマゾネスサンクチュアリィへ環の招待で行く事になりましたが。招待で。と言っても。。
峰のおねだりとおためし。。。環を審査にかけたのです。
日曜日。舞の旦那の未森がだいたいは家にいる。しめた峰は、舞に体型が似ているから、合う服を貸してくれと言ってきた。貸してくれ。。ではない。遠回しに未森に買えと言う揺さぶりをかける算段で。。。前回舞がアマゾネスサンクチュアリィへ行った時ココアとデパートで服やらバックやら散々買ってもらい、
それを、小料理屋蝶々に来た峰にココアがぺらっと喋ってしまったのです。
まあっ。峰は、今回アマゾネスサンクチュアリィへ行くので、やはり未森は舞に新しい服を用意するとみた、なんせ何年以来も会っていない実の姉と再会するのであり、ドレスコードもある。
最高の場をお姉さんがわざわざ用意してくれたのです。安っぽい服では失礼にあたるし、また、アマゾネスサンクチュアリィにふさわしくない。。。もちろん、舞は普段からある程度な服装ではありますが、お姉さんが全て負担してくださるのだから。。。こちらも、きちんと身なりを整えないと。。。
何年も会っていないお姉さんに会うので、前回よりもなおさら。。。ステキにしないと。
未森も旦那としてのプライドがあるし。奥様にやってあげられる事はしないと。。。
舞は小料理屋蝶々のおかみで収入があるものの。。大事なお出かけなど重要な時は旦那として未森が金を出したり、身なりを整える資金を出すのは暗黙の了解で、峰もその金脈を嗅ぎつけて。。。峰も旦那の未森が峰の両親から気に入られたい姿勢を感じ取り、適度なところで甘えに出る。。。
峰からしたらうちの大事な娘を嫁にやったんだからありがたく思いなという算段で。。。ホラ、
勘当だ親不孝ものめが、と。
放置して無視していた娘も、美味しいものを釣り上げたら。。たちまちに
大事な娘を、となる。。。
鵜飼の鵜匠みたいに目に見えない手綱をしっかり握って嫁に出した娘にあれこれ美味しいものだけもって来させては吐き出させ、また元に戻す。。。の繰り返し。。
舞の旦那の未森はもともと舞のスナック時代のお客様で、舞に結構に入れあげました。三歳年下で、もともと未森は歳下の女性が嫌いで。というのも実家の母親や姉に精神的に去勢されているようで。。。どうも歳下女性は頼りない。おっとりした自分に合わない。
また。。。
金目当てで寄ってこられるのが見え見えでウザァ。
自分がいろいろやろうと自発的に思いたいのだけど、あちらから頼られたり狙われるのはまっぴら資産家の息子で、蛾の様にあるところに寄ってくるコジキみたいな金目当ての女性にはウンザリしました。
体裁が悪いからとスナック勤めに舞の家にわざわざ怒鳴り込んだ峰も。舞がスナックで知り合った歳下の未婚男性と玉の輿結婚する事になると、コロッと態度を変えました。舞は最初未森とは全然結婚する気もなく、
スナックで、
お金があるあちらが勝手に指名したり同伴したり。。
ただの。。。
お客様のひとり、ワンノブゼム。。。
それで、未森が舞の相談に乗っているうちに。。舞は舞で未森を特にいい人ぐらいしか思っていませんでしたが。。だから、別に通ってきても、あなたは、若い未婚の女性の方がいいんじゃないの。。。私は子どもいるし。十代で結婚に失敗したし。。お客様では大歓迎なんだけど。。。肝心なプライベートの線引きはして、適当にあしらっていました。
それでも、未森はそれがら正直なんだとますます舞を諦めません。自発的になにか舞にしてあげたい。。。と思うばかりで。。舞は、未森は良いお客様なので、良い仕事になるので喜びましたが、
それは、ビジネスだから。お金を落としてくれる。。だから絶妙なリアクションで返す。
しかし。肝心なところなかなか落ちない。
面食いで俊を選んだ舞。どこにでもいるタイプの未森。だからか、舞は舞でナチュラルに未森に接していたのですが。気を遣って尽くされる女より。女性がしてくれる以上に、こちらが尽くしたくなる女の方が男性は好きですから。。。
結局は、
女性がくれるより自分がより与えたくなる女性が良いのです。
自分をお客様のひとりとしか思ってないだろう舞が、わざわざ時間をつくってくれたり、悩みを相談してくると、ますます自分が舞を守り、助けたくなりました。
舞にとって、ビジネスの一環で、暇つぶし。
未森は、絶妙なリアクションの舞が気になり、素敵な場所に連れて行きます。舞は舞で、超高層階のラグジュアリー空間など、いい雰囲気やマナーを身につけるのに役立ちます。連れて行けば行くほど綺麗になる舞に
時間とお金をかけた未森も夢中で。
未森は。舞は、わざわざ会ってくれるんだから、ちょっとは特別かも、とおーいに勘違いしたのです。
いままで未森も
お付き合いで女性のいるお店に飲みに行きましたが、
今回の舞のように。。
ひとりの女性に入れあげた事がなく。。逆に未森の収入や、肩書きを知るとホステスに狙われて気分が悪くなりました。
ところが、舞はクール。優しいと思えばあらまたクール。。。ミステリアスな発展の可能性含む攻防。。。
名前の様にひらひら舞う蝶々のように。
舞からしたら、別に好きでもない仕事で大切な男性と会ってるからというシンプルな理由しかないのです。
男性は、好きな女性に張り切りこちらが守り尽くす性質。。。尽くしたり言いなりだったり。そんな女性はすぐ飽きるというか、こちらが頼んでないのにいろいろする女性はウザいのです。舞は、未森が大事なお客様ではありましたから、細かな気遣いをみせますと、よけいに。。可能性があるのか、なんとかならないだろうか。。。と熱心に口説きました。
舞の笑顔と
社交辞令を間に受け。。まぁ。相手がご執心の舞でしたから、未森は間に受けたのです。
口説いたというかナチュラルに飲みにさりげなく通い。。先輩ホステスからも、舞は太いお客様を掴みあなたやるわねー。なかなか、あの人お金もってるでしょ、羨ましい。と言われるほどの通いようで。。。
舞は
飴と鞭が如く冷たくしたり頼ったり。。。計算するでなく。。上客であり、特別な意識をしていない男性に対するいでたちで。。。。
プロポーズをされるようにもなり。。
だんだんと。。
舞も、
特別好き、ってわけではないのですが、
まぁ、結婚してもいいかなぁ、ウーン。。。
だけど条件があります、と、未森に条件を突きつけて有利な結婚に運び。。
未森の母親の天音、アマネに反対されたらされたで、じゃあ、結婚はなかった事にしましょう。と言うので、未森は焦って、舞の言う条件をのみました。未森と結婚するのは、経済的な事も楽できる事もあります。だけど、そんな打算も仕方ないでしょう。
未森は、それでも舞と結婚したいのですから。普段温厚な未森が舞との結婚に関しては母親の天音と喧嘩して、結婚できないなら勘当する、うちの商売も会社も継がない、身内で勝手にやってくれ、と言い出したので
シブシブ天音達は負けを認めました。舞も、結婚してもいいかな、ぐらいでしたので、あちらは未婚だし、裕福な家庭だし、親もうるさいでしょうから、この結婚は、ダメならだめで。。ぐらいの考えではありました。
あちらさんの親もうるさそうだし、
見合いでもした方がいいのでは、とか、舞もお客様として熱心に通う未森に言ってきたのですが、それでも結婚してくれ、と。
なら、完全別居であなたの親の介護もしない。水商売はやめるなら、かわりにビジネスをさせてちょうだい。一軒家も欲しい、と、
これで未森は諦めるんだろう、と舞が条件を突きつけてみると、裕福で舞とどうしても結婚したい未森がその条件を全て呑んだのです。
予想外でした。。。
あ。。あらまぁっ、ということで、舞はまぁ、結婚してもいいかな、ぐらいの未森と結婚しました。峰は金脈を嗅ぎつけてきます。早い早い。。。
エベレストよりも高い峰のプライドをくすぐる金脈を。。、
いったい。。俊と十代で結婚し、
断然した親子の縁はいったいあれは、なんだったのか。。離婚し夜の仕事をすれば体裁が悪いと怒鳴り込み。それは、、なかったかのよう。
やはり。未森は、お母さんも一緒にデパートで服や靴を買わないと。ずっと会っていない娘さんに会うのだから、と未森の財布を開かせます。
舞が、甘やかさないでと未森を牽制するのも、甘いスイカに塩のように、いっけん、制止が入るも、嫁さんは、お金を使わせたくないと自分に気を使ってくれる。。。と、未森がいい気分になって余計に財布を開くのですよ。また、峰も、アカデミー主演女優賞のように、感謝感激雨あられ。。泣き出さんばかりに感激し、未森さん。嬉しい。ありがとう。こんなBBAのために。。わたしだって。。歳をとっても、女だからさ。舞が綺麗な着物やら着てるとうらやましくて。。美しいものは、心を豊かにするだろう。。。
お洒落ができるのも未森さんのおかげ。なり。なんだかんだで、口八丁手八丁におだてあげ、次にうまく繋げるのです。
未森も未森で、「何年も会っていないお姉さまがいろいろ段取りしてくださるのに、うちはのんきになんにもしない、ってわけにはいきませんからね。。。」と、なります。
とうとう。。峰と舞が、環に会う日も目前に迫ってきました。
電話で話すとだんだんと好感持てます環さん。いったいどんな人なんでしょうか。舞は別れたのが2歳ですから。。。全く記憶にありません。
しかし。。私たちを、本当はどんなふうに思っているのかしら。
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2019年12月25日
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