純ちゃん。。。
環は、妹の舞には、娘は緋夏が赤ちゃんの頃に置いていったので自分の子どもとして育てている、と。言ってはみたものの。。
当の
娘の純ちゃん本人には、実子として環と邦彦の中間子として籍を入れたので
家を出た顔も知らないお母さんの異母妹の
緋夏おばさんの子どもというのを純ちゃんは知りません。と、言うのも環は長男の渡海を産んで祖母志乃や義母の喜美に預けてすぐ職場復帰したし、祖母志乃が自慢のように環は子どもの頃から頭が良く優秀で、成長してからも有能な
バリバリのキャリアウーマンでしたので、任され信頼され出張もたくさんありました。五カ国ペラペラの環は海外の長期出張の仕事もあったので、周りには妊娠に気づかず出張先で出産した、とごまかし。志乃も体裁の悪い事はするな。女の子だから、いずれ外に出ていくから、きちんと結婚している環の子どもにおし。と純ちゃんを環の第二子に迎えました。喜美も家出を繰り返し赤ちゃんを手離す緋夏より、環は良い性格だし、喜美と同居しているので、純ちゃんは、環の子どもとして、働く環の代わりに純ちゃんを育てました。志乃も、女の子なら便利に使える、跡取り渡海もできたし、と打算もありました。
環はまだ現役でバリバリと働いていますが、志乃の介護の時は、さすがに、義母の喜美だけにさせるわけにいかないので、志乃が寝るまで夜や休日、有休を取り介護してきました。
と、いうのも。喜美は優しい性格でしたから、最初は突然。。。お母さんが変わり妹も変わるなんて七歳の環も衝撃的でしたが、すぐに優しい喜美や素直な緋夏にすっかり懐いたのです。会社からは、お母さんが専業主婦ならば、祖母さんの介護は、お母さんに任せたら、環さんは、自分ちなんでしょ、と婿養子で、学生時代からのお付き合いの旦那さんの邦彦が環の家にはいりましたが、
環は、嫁姑もいろいろありますから。それに、わたしは産みの母は、別にいるんです。幼い頃、実の母親と父親が離婚してますから。。。と。環は育ててくれた喜美に気遣いました。
だから。環は志乃から喜美や緋夏を守りました。父親のジローでは、頼りないし。環自身、義母喜美や腹違いの妹の緋夏とうまくいっていたので。。目先の忙しさに、ずーっと
本当のお母さんや妹。。。峰や舞の事は封印していたような感じで。
なるほど、妹の舞さんから聞いた話しだと、産みの親峰は相当きつい性格なようで。だから、父親ジローも優しい喜美さんと付き合い。。祖母の志乃も、先妻の峰は危ないので、徹底的に闘い排除して、しかし、優しい喜美には文句を言いながらも、生かさず殺さずのギリギリでいびったんでしょう。
志乃の企み。。。
喜美さんは優しいし、自分の介護もさせられる。。しかし、峰は。。下手したら自分が弱ってきたら追い出すか、最悪殺されるかも。。。と計算したのでしょう。
環は、電話で
舞さんと話した時、祖母志乃の介護を喜美さんと私がしていた、という話しを聞いてびっくりしていたわ、
そう。。。うちはお金はじゅうぶん問題はない。でしょうに、なぜ、施設に預けないんだ。と。。。そうね。きちんと申し込めば預けられるのでしょうけれど。祖母志乃が嫌がって。
私も。。。情けない。自己中な祖母志乃に逆えず。
微力に義母を守るだけ、異母妹の緋夏は、守りきれず出て行ってしまう。
舞さんは、母親の峰なら介護どころか、なんもしない、なんもしなくて。。。放置で、相手がギブアップして施設にいれざるを得ない状況を強引につくるでしょうね。それか、旦那の親だから旦那がみなさい、嫌なら施設にいれなさいとはっきりと追い詰めるわね。
峰は、自分の親すら施設に入れた。
嫁姑で、仲が悪いと介護で姑に復讐する嫁もいるのでしょうけど、峰の場合は最初から介護はしない。介護はしないけど遺産はよこせ、という性格だしそれを貫く。。おそらくそのままもしも長年の同居を強いられたら、高額な生命保険にも姑や旦那を入れるに違いないでしょうし。
舞が、
子どもの頃なんかも、TVを見ていて介護疲れの殺人事件なんかあると、これは被害者が加害者だね。金を残さない親は加害者だよ。子どもの時間と労力を奪い、殺人犯までにさせるなんて。被害者と加害者が反対だよ。自分の死に際はきちんと自分で責任持ちな金で買えるものはきちんと金で買い人の時間や労力を盗むなと言っていた。
タダより高いものはないからそんな結果になるんだよ。他人様の時間は貴重。タダで人を動かすなとか、言ってる。。。
それは、峰はいい事を言うかもしれないけど。
で、まんまと甘やかしてくれた親も施設に入れた。親も親で、峰が介護ができるなんて思ってないし、なにより峰がかわいそうなのだ。峰が親を施設に入れて介護しないのに、峰の父親が亡くなると遺言通りに峰が遺産のほとんどをせしめて。兄弟が文句を言うと、峰の母親が、峰は同居してくれたんだ、お父さんの言うとおりにしておやり。お父さんが峰に財産を残しているんだから。と母親の富士が息子たち兄弟を叱る峰の母親も嫁に遺産は渡したくないのだ。施設に入れたくせにと非難すると、じゃあ、あんたは介護できると言うの、介護しない、別居、遺産はよこせだと、そんな筋が通るわけない と、峰の母親富士と、峰の両方でやかましく兄弟を激しく口撃しました。さては、バカ嫁の入れ知恵だね、バカ嫁に首を洗って待っていなと家に怒鳴り込みをかけられそうなので、シブシブ兄弟はハンコを押しました。
実家に顔を出さない親不孝のろくでなしのくせにと富士や峰は兄弟を罵りましたが、いかんせんや、
強烈な母娘のタッグで兄弟も実家に近づけないというのに。。。峰は甘やかして手のつけようのなくなった甘やかしチワワみたい親に散々いろいろしてもらって最終的に飼い主すら制する。。。
峰も富士も、なんというか、名前どおりのまんまんなプライドの高さ。ただ、富士が一人娘の峰を甘やかしたので司令塔が2人にはなりませんでした。ずっとお金があるなら
介護をお金で買うものとして育てられた
舞さんには、環たちの祖母志乃との生活が信じられないんでしょう。どうも、舞さんとの電話では、愛人喜美とその娘の緋夏が。。。私達は喜美と緋夏のせいで追い出された、ってわけじゃなくて。。。
峰と舞さんの身代わりになってくれた、というか。。だんだんとそんなニュアンスを舞さんから受けました。
だんだんと。。。環と打ち解け、冷静に顧みると峰にうまいこと騙されていた気すらしてきて。。。なんて言い出しました。
舞さんも2歳の時に峰さんの実家についていき、全く自分では東京にいた記憶がないのですが、小さな頃から東京の父親のもとから連れてきたと言われていたそうで。義理父に遠慮して育ってきたみたいで。
環は
娘の純ちゃんに彼氏が、舞さんの初婚の息子さんだって。。。
従兄妹ってことになり、従兄妹は、まぁ、法律的にもお付き合いして大丈夫だし。。。でも、偶然ね、まさかそんなことが、とは言ったものの。。。
実際は、純ちゃんは、環の異母妹の緋夏さんの子どもなんだから、舞さんの息子さんとは従兄妹ではなく赤の他人だし。純ちゃんの兄弟、兄の渡海や弟のケイトも純ちゃんを実のきょうだいと思っています。
大事な事ははっきりきちんとしておく主義の環でしたが、純ちゃんを最初から実子にし、自分の子どもにしましたので、書類などは養女ではなく実子ですので、純ちゃんにもバレる事はないし、長男渡海も純ちゃんが赤ちゃんの頃は3歳だったし。
長男の渡海の名付けのように
あの頃女性さながらに海外や国内の出張も頻繁に行っていた環が、純ちゃんを出張で出産したという話しを子ども達は、
環から
大きくなってから聞かされそのまま信じ込んでいました。
なので。。。まさか、純ちゃんが実家を飛び出して、子ども達が知らない環の妹の緋夏の娘だという事は
ケイトも渡海も、純ちゃん本人もまさか予想もしていないでしょう。いまさら。。。言うのも。だけど。。。これでいいのかしら。
居なくなって帰ってこない女性を母親というのも純ちゃんが傷つくかもしれないし。
婿養子に入ってくれた邦彦も、女の子が欲しかったせいか純ちゃんを可愛がってくれているし、やっぱり男の子より気遣いもあるし頼りになる。。。なんだか。。。いまさら純ちゃんを含めて子ども達に言えないわ。環はため息をつきました。
「まぁっ、そ、そうなの。。。あっ、でも、純ちゃん、いとこは結婚も大丈夫だし。」アマゾネスサンクチュアリィで、葉月が、純ちゃんのお母さんとその友達の宿泊の件で、純ちゃんと電話で話していました。
純ちゃんのお母さんと生き別れた妹さんが、マスターのお母さんだったなんて。世にも奇妙ね。
あらまぁっ、あっ、
「あー、純ちゃんのお母さん達がくる日とうちかぶるわよ。うち、うちの姉さんの婚約のお祝いで、オババと一緒。オトンは別の宿泊なんだけどね、一緒の日だわ。」葉月の姉マリリンと母親のベリーが、マリリン婚約のお祝いでアマゾネスサンクチュアリィに宿泊招待します。その日、純ちゃん達のお母さんも。。。あら、一緒の日ね。二泊三日。。、、
どの部屋もスイートラグジュアリーなんだけど。純ちゃんは、葉月に母親、環の連絡先を教えました。葉月は、じゃあ、連絡しますので、連絡して良い時間帯を教えてね。
純ちゃんは、アマゾネスサンクチュアリィにお母さんとお母さんの大事な友達が来ると環から言われているのですが。。。
それから
葉月は、環さんに連絡しました。
葉月が純ちゃんのお母さん環に環様の携帯でしょうか、こちらアマゾネスサンクチュアリィのオーナー葉月で御座います。この度はご宿泊のご予約ありがとうございます。ただいま、お電話よろしいでしょうか。。。と話していると。。。ハツラツな若々しい声で
環は、「実は、娘には大事なお友達と申しましたが、本当は、私の生き別れた母親と妹と宿泊するんです。。。」
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2019年12月22日
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