ぷ。。。ぷぷっ。。。あはははハハハ、。
ここは。。。木蓮寺。、あぁ。。。
舞の笑い声に。。。
静寂は破られて。。。
我慢の限界が来て。。。木蓮和尚様のご挨拶の後に隣にちょこんと鎮座しているぷよぷよした宇宙人が、かしこまっているので、舞はさっきまで号泣していたのが嘘みたいに。。。思わず大笑いしてしまいました。
しまったっ。
アーっ。。。や。。ヤバい。やばい。どうしよ。。こんな場で、和尚様や、小坊主さんに向かって。。。と、舞は思いましたが、しかし。。。あちらはさすが、和尚様の百戦錬磨というか。。海千山千の、
たくさんの事情を抱えた人々とご対面されてきたほどでありまして。。。僧侶様たち極めて冷静になって。。。
「おやおやおやおや。。。みなさん。。。みなさん、お大福様。この子を見るとどーも。。。名前と顔が一致してしまいすぎますようでございますのう。」。にっこり笑って
木蓮和尚様がそう言うと。。。お隣に座っている肉まんみたいな黄色い宇宙人はさすが修行を積んだのか。冷静な顔をしていました。
しかし。。内心はベルモもドロドロ。。
だから。。。そんな。名前つけないでよっ。と、大福という名前を僧籍にちょうだいしたベルモは徹底的に非難しましたが、
木蓮和尚様は、ベルモを悩み大きく多きこの木蓮寺に駆けこんでくる人々の緩和剤になればと。。。精神的な和らぎというか和みというか。。ささくれだったり悲しみに打ちひしがれた時もね。。。肉まんみたいにぷよぷよして、
いかにも、大福みたいな僧侶ベルモを見て。。
一瞬でも、場が和み安らいで笑すら誘えれば。。。と。ベルモにしてみれば、最初は、小木蓮という僧籍をちょうだいする予定でしたが。。、それを大福にさせられたわけです。
セクハラじゃないですか、私がいかにも。。。モチモチのムチムチのお餅のデブみたいに。セクハラ、パワハラ
まるで、私はピエロ
お寺にピエロはいらんでしょっ。
と、ベルモからの強烈な抗議がありましたが。。。
でもね。。。木蓮和尚様が、大きくたくさんの福を呼ぶように縁起を考えましたし、小木蓮なんて言うと、他の弟子が、前々からこのお寺の修行を積んどいてだね、いきなりベルモが、小木蓮を名乗ると、ワシの木蓮の次、副住職みたいじゃしのう。。
それは、生意気だし、他の先輩僧侶も
おもしろくないし、妬みになるかもやしれんし。。。
ワシらは里親とは言え親子、しかし、僧侶としては、親子じゃなくて、子どもじゃなくて弟子。。。それに、ベルモは、将来はこの木蓮寺を背負って立つ立場になる可能性があるし。
親子ってより。。孫とおじいちゃんって感じなんだけどー。
子どもより、孫ならなおさら甘々なわけで。。。
森沢万緑、木蓮和尚様の本名のプライベートの時は、孫の森沢ベルモに甘々でも、、、
木蓮寺住職と、弟子の大福の時は、他の僧侶よりかわいそうだけど、身贔屓と言われないように、または、身贔屓をしないように、僧侶の大福には厳しかったのです。
まさに、公私混同せず、ベルモと大福で、アメトムチ。。
そうやってベルモは育てられました。
ベルモ。。。
だから。。。人の嫌がる事も、汚れ役に思われても、僧侶としては。。。それも修行のうちじゃ、って。。木蓮和尚様にものの見事に言いくるめられてしまい。シブシブ。。。大福という僧籍をちょうだいしました。
大福僧侶も、
まぁ。今になっては、慣れもあり。来られたお客様が、舞の様に大福と紹介されて笑われたり。。。大笑いのネタでした。
死のうとした人すらベルモ、大福様の顔を見て大笑いされたり。
げっ。と、思いましたが。。。だんだんと、悲しみに打ちひしがれた悩み人が笑顔になるなら、
自分がそんなささやかな事でも、と。割り切るというか、大福もだんだんと悟りまして、少しは。。、
もー、名前に似合わないように痩せてやると、決心しても、無理無理無理。。
無理でした、からね。断食修行は、このお寺ではやってないと言うか。。。断食なんか、
お腹いっぱいになったら断食をして、お腹が空いたら断食をやめるタイミングで、いいのです。
元々シェフになりたかった
木蓮和尚様の趣味はお料理で、ベルモがヴィーナスやミリオンに比べて太ってるのは、確実に環境のせいです。木蓮和尚様も奥様の紫子さんも実は太めで、木蓮和尚様だって。。海坊主かタコ入道みたいなくせに。自分は、僧籍木蓮だと美化するなっ。と、ベルモは思いましたが。。。
木蓮和尚様の木蓮寺は
今の時代だしねー。お寺の婚活は、たくさんありますが、断食はほっとんどしない、肉食オッケー
だって、なんでも食べないとね。
草食だって緑を破壊して植物の生命を奪ってるじゃん。結婚は、子孫繁栄で多いによろしい。だって、結婚生活なんて修行そのものでしょ。という、肉食にも、結婚にも前向きな宗派でございます。
ま。。それは、いいとしまして。。。
対面した
座布団に正座した舞は非礼を詫びると。。。
木蓮和尚様は、「お気になさらず。。。こちら大福は、傾聴修行の僧侶、壁になれと、あなた様にご意見をせずに、壁、ですからね、」と、大福について言いました。傾聴、無の修行。。。ネットに情報が洪水のように溢れて。、ネットで賛否両論叩き合う。。。普段大人しい人も。。。
みんな、みんな。。わたしが、僕が、俺は、
聞いてもないのに
主張したがりや。
他人の事には責任がないし。言いたい放題に批判したり。。。
みんな自分をわかって欲しいから。。自分の事ばっかり話す人は嫌われてしまう。。。だけど、意見も言わず、ひたすら話しを聞け
木蓮寺に駆けこんだり悩みを打ち明ける人は、幸せじゃないわけで、ズレたことをやってるから解決できないとか、もう本当にどうしたらいいかにっちもさっちもいかない袋小路の人生の人々なわけで。。。
泥沼と不幸の亡者の溜まり場というかるつぼというか。。、
人の不幸は蜜の味〜なんぞ、軽い気持ちで話しを聞くってそんな空気ではなく。。それどころか、かなりベビーな生き地獄の状況を、相談者のお客様から打ち明けられ。。。誰しもそんな話し耳をふさぎたい。。だけど。。傾聴修行の僧侶達は、そんな深刻で暗い話しを
口を挟まずに、
黙って聞く。。聞いて、和尚様の相談者とのやり取りを学ぶ将来的に、ベルモも人生相談を受ける立場になるわけで、相手は死にたい人もいるわけですから、ベルモの一言に重みや責任があり、
まずは、軽率な発言を軽く言わない様にと、傾聴の修行をさせられています。
ベルモが、
辛かったのは。。。ボランティアで、木蓮和尚様とプルメリア市民病院にカモメのダイヤさんが入院していた時に、ダイヤさんが、宇宙人の若い女の子の出産を、カモメのイヴァンさんと手伝いましたが、三つ子のうちの二人が死産でしたが、
後から、元看護師のイヴァンさんが、
あの赤ちゃん二人は仮死状態だったけど、若くて可愛いし、彼氏もカッコいいから、むかついて、衰弱の仮死状態の赤ん坊二人をお弔いで流したって、私も人殺しに加担したのでしょうか、全然知らなかったんです。。。
と言う話しを。。。目の前でされた事です。。もちろん、ダイヤさんは、その時の流された宇宙人の赤ちゃんの一人がベルモである事は知りません。しかし。。。そんな時もベルモは、動揺せず、意見せず、ひたすら話しを黙って聞かなければなりません。
そして。。。
舞は、かなり失礼だったけど、
やっぱりみんなが、ベルモの事を笑ってると聞いて安心したのか、
身の上と悩みを話しはじめました。
あの。。。わたしは。。。十代の時の最初の旦那に去られてから。。もう、なにもかもが。。全てが抜け殻みたいなものです。
旦那、最初の旦那は俊と言います。隣の家に住む男の子で、幼なじみで、同い年でした。
舞は、母親の峰に2歳の時に連れられて、両親の離婚で母親の実家の名古屋に来ました。でも、2歳でしたから。。。全然そのへんは覚えてなくって。。後から聞いた話しです。
なんせね、後から。。両親の離婚の原因を知りましたが、東京の父親ジローに隠し子がいたんです、なんと。。。わたしと同い年の、しかも、女の子なんだと。。
母親の峰と、ジローの母親、姑はしょっちゅう喧嘩ばっかりで、父親のジローは女二人のいがみ合いに耐えられずに、外に女をつくり、子供まで作ったのです。
母親は、そんな父親に耐えかねてわたしを連れて名古屋の実家に帰ってきました。
愛人と闘うより、お金で精算したのですね、
しかし、わたしはこう思ったのです。母親とともに、父親に捨てられたから、俊と幼なじみになり隣の家に住んでるんじゃないか、と。親の離婚を密かに喜ぶわたしは異常でしょうか。これも、大好きな俊との運命とすら勘違いし。。。
物心ついた時には隣の家の同い年の可愛い男のこ、俊ちゃん。わたしと同じハリネズミで、もう小さな頃から砂糖に蟻がたかるみたいに、女の子がたかってきて。。。フェロモンというのでしょうか。。
女性というのは、いつしも、いい男が好きで、やきもちな癖して浮気の心配のあるモテモテの男性が大好きなわけです。
わたしも、ご多分に漏れず、で、ございます。
ところが、、ですね。俊は、わたしを幼なじみの親友みたいな感じで、俊には女の子が途切れず寄ってくるので、私はヤキモキヤキモチと。でも、友達、仲の良い親友の手前。。
なかなか。。俊に好きとは言えないものの。俊も悔しいことにわたしを、女友達の一人としてしか見ていない事は知っていました。
ただ。。、小さな頃から親友だし、隣の家で、俊の彼女は別として。。。他の女友達より、一歩リードしてる、みたいな。
わたしは小さな頃から俊に夢中で、愛人親子に負けて名古屋へ都落ちというか、落ち武者みたいに流れてきたくせに、
父親に捨てられた事も、多分普通は。。。普通ならば、自分と同い年の同性の子供と母親を父親が選んだなんて。。。許せないと思いますよ。。。
ところが。。。わたしは俊が全てですから。。。浮気が本気になり、私や母親を捨てた父親をなんとも思わないどころか、馬鹿みたいな事をしてくれて、おかげ様で。。なんて、思ったのです。だって。。。
本当に、もしも、両親が、順調に結婚生活を送り、東京にわたしが住んでましたら。俊とは巡り会えませんでしたから。
だから。。。わたしは俊と巡り合ったのは、運命の人だからだ、と。。。
母親の峰は再婚しましたが、婿養子というわけではありませんでしたが、義理の父親は、峰の実家、うちにマスオさん同居をしてくれました。弟の剛も生まれまして。。
おかげ様で、引っ越ししなくて良いので、隣の家の俊と離れる事もなく。。。やっぱりそれも私は運命の人だから、離れないのだ、と。
とにかく、些細なことにも、
都合よく都合よく運命、運命と俊について考え。、。結ばれているから、とね。
とうとう。。わたしは卑怯な真似で俊にハニートラップ。。というか。なんとなく流れで。。彼女のいる俊を誘ってしまい。
妊娠して。。俊は、きちんと責任を取ってくれましたが。。
10代で、男の子を出産しまして。
良い家庭をつくろうとか、良い旦那になろうと努力してくれた俊でしたが。。
その。。。夫の俊は。、ハタチで出産した次男を妊娠して次男が産まれた時に。。。家を出たっきり。。です。
ごめん。。。と電話で一言と、家に送りつけられてきた名前の入った離婚届。、あぁ。。。俊にとっては、やっぱり偽りの家庭だったんだ。我慢の限界がきたんだ。
多分、好きな女性が出来たかもしれない。因果応報です。わたしは卑怯にも、俊を誘って騙して妊娠したのですから。。。
居なくなってしまった俊は。。。
生きてるか死んでるかもわかりません。
長男のピース、次男のグー。わたしと俊の息子の彼らには、わたしが父親の俊を騙した卑怯な掠奪で強引に俊と結婚した事は言ってないし、言えません。
どうしても。。。どうしても愛するヒトの子供が欲しかった。。だけど。、
「和尚様。。。わたしは。、。うちは離婚の家系なのでしょうか。因果は巡るのでしょうか。」
舞は再婚したらしいが、やはりどうしても。。初恋の人であり、元旦那さんである俊が忘れられない。ほんとは、未婚の母親で、シングルマザーとして、長男のピースを育てようとしたら、妊娠を打ち明けたら、片思いだったはずの俊が、彼女と別れて。。
結婚してくれた。
だけど。。。舞を本気で好きじゃない。だから。。。偽りの家庭に嫌気がさしたのだろう
そして。。。最近も、全然知らなかったんですが、父親ジローと母親峰には、舞より七歳年上の姉の環がいる事を知らされました。
全く父親のジローとは音信不意でしたから。。姉がいるなんて。その環から会ってくれと言われていますが。。。なんで、急に
まさか、お金の無心やら介護しろなど。
虫のいいことを要求されるのでは、と。姉の存在すら知らずに、突然姉から電話があり、うちは商売もしていますから、おかねがあると思いこまれた今流行りの詐欺ではと、警戒しましたが。。。母親に言うと。。実際には、本当に環という七歳年上の姉が父親のもとにいたのです。
この。。。姉という人と会った方がいいのでしょうか。
などなど舞は再び泣きながら話していました。
大福は。。。あっ。。。生きてるか死んでるかもわからないって
この、俊さんて元旦那さんは、生きてるわよ。
ベルモは、霊感というか、元々霊感持ちで生まれましたが、昔から霊的な気配や声を聞いたりして。。。
交通事故で、生死をさまよい、葉月さんに特殊な細胞を移植されましてから、はっきり霊が見えるようになり。。。
ここ、1か月前後高熱を出してから
最近では、ようやく人の生死ぐらいは透視みたいなことができます。
どんどん霊能力か霊感みたいなものが、開眼していき。。。
もっと修行を積めば、浄霊や、行方不明の人の捜査までできる能力が開発されるやもしれません。。。
な。。。なんだろ。。。
俊さんは。。生きているわ
ベルモが、舞の行方不明の元旦那は生きている、とはっきり確信します。
しかし、相談に一切口を挟むなと、木蓮和尚様との硬い約束です。
それをいうわけにはいかないし。生きていて連絡を取らず捨てられて無視される方が
大事な人が亡くなったより、悲しいかもしれませんね。
世の中には、話してはいけない事もあるさ。それをわたしと相談者のやり取りで学びなさい。。
それも、傾聴修行なのだから。。。
だけど。。。ベルモは。。ベルモは。。
生きているなら羨ましいじゃないの。
だって。。ベルモは、お父さんのミシェルが、生きているかもしれない。と期待していて。。
あの頃は、ベルモも人の生死なんて判断できず、とにかく。。。
犯罪者だろうが、私たちを捨てようが。。生きてるかも、とヴィーナス、ミリオン、ベルモは。。みんな生きていると思っていたのですから。
俊さんは。。。生きている
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2019年11月04日
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