「わー。」大声で叫び
謎めいた宇宙人。
クレソンは、パタンと倒れ気を失いました。
「なっさけない。
なんじゃこの軟弱。冗談も通じんのかのー。
バカったれー。」
濃紫婆さんは、冗談で、美容と健康に宇宙人の肝が最適みたいに言ってみただけなのに。。。
だいたい、寺が人喰いなんかやったら大問題じゃ。
人喰い。。。じゃない宇宙人喰い。
そんなわけないじゃんね。檀家には宇宙人もいるし。
泥棒かと思って警策で叩いてやったが。。。
当分伸びきってるな。。。
頭悪いんかのー。
なんて。チョックラ言い過ぎたかのう。
婆さんは、ひょこっと本堂を出て、母屋に顔を出しました。また今日も、
例のベルものきょうだいやら、その友達が来てるようだし。
って事は、和尚は張り切って晩ごはんを作るし。
五感で楽しむ系。
おー。コレは。
またまた。。。五感をくすぐられる。
どーも、ぶ厚いステーキの香り。ジュウッジュウッ。。。どーせ、木蓮和尚。。。本名万緑の坊は、パフォーマンスで、鉄板で炎を操り、火を操るがごとくに、肉を焼く。
万緑は、昔々、亡くなった主人の翡翠仁和尚とともに、檀家さんに呼ばれて。。。
万緑が子どもの頃に
ステーキドラゴン。。。老舗の
パフォーマンス系のプルメリア島のステーキハウスにお招きいただきまして。
目の前をジュワッと火を操るがごとくなドラゴンが焼いている、今もあるドラゴンステーキ。。。あれをみて
ほー
万緑は、目をキラキラ。
奴は、男ひとりの森沢の木蓮寺の跡取り坊主のくせに、シェフになりたいんだと。。薄々わかっておったけど。
ドラゴンステーキで、炎のパフォーマンス、操るが炎2焼かれているお肉そのものより、
プライドを持って輝いてワクワクしているシェフの姿が虜になっていた。
しかし、ま。親は見て見ぬフリじゃ。かわいそうだけどな。しかし。木蓮、シェフの夢は諦めれんと見てな。、
あれこれ考えて、お客室大広間に濃紫婆さんは向かう。
よかった。ワシは痩せの大食いに産まれてきて。
息子の和尚は亡くなった翡翠仁、旦那にも似なくて、翡翠仁の父母である、万緑のじいさん婆さんに似た。
旦那の翡翠仁の家系は隔世遺伝が強めに出る家系で、痩せデブ痩せデブ痩せデブ痩せデブ痩せデブ痩せデブ。。。
と、痩せとデブが繰り返される。
万緑の嫁もデブだけどな。
紫子。あいつも丸く。
だけど、子供は、隔世遺伝で、万緑と紫子の子ども、琥珀、紺、紅子はワシに似て細い。
濃紫婆さんは、客間に入ると。ほらー、やっぱりベルモのきょうだい、ミリオンヴィーナス、ヴィーナスの友達が、
炎のステーキパフォーマンスにキャッキャ、キャッキャわーわーしていました。
「であえクセものじゃ。」
時代劇のように、濃紫婆さんは、客間に叫びました。
しかし。。。炎のステーキのパフォーマンス中の木蓮和尚は、
火薬類取締法やら。危険物取扱者の資格をわざわざ、ドラゴンの檀家さんに習ったり、取りに行って、火を噴くパフォーマンスに、
夢中になっていました。
ひさびさにやったー。
木蓮寺は、お肉お魚を食べる、結婚も大賛成です。
食べものを粗末にしない。
植物のみの殺生はおかしい。ベジタリアンだって、植物を殺生している。
植物は、生命の源だし。。。
植物だけは、殺していいじゃん。みたいに、
植物を殺生しながらして、肉を食べるな魚を食べるなは、ないわ。
そうしたければそうしたらいいし、
人に強いるな、食べものとしてこの世にちょうだいいたすものは、美味しくいただきなさい、という主義。
結婚も、種族繁栄だし、結婚は、人間関係の重き修行である。
一人で仏様と自分、の問題より、仏様と、自分と社会、家族など。。。
そちらの方が修行である。婚活もイベントや相談で行なっていたり。
仏様よし、自分よし、社会と皆様よし、家族よし。
四方よしの方が修行である、と木蓮和尚は考えたし。
たしかにつらい修行で滝に打たれたり行脚して。。。などもありますが、
仏様と自分。。。
修行に失敗したら死ぬ自害みたいなお坊様が昔はいたみたいですが。。。
木蓮和尚は、自殺は断固反対だし、
仏様にお仕えするものが率先して自殺なんぞ、とんでもない
むしろ、死ぬのを考えたさまよえる人をどう生きる希望を持たせて、どう社会復帰をさせるか
という考え。
はっきりと現世利益も、賛成だし。お金も大好きだし。
もちろん、ずるい稼ぎ方はしないし。檀家さんからの寄付もされるけど、
自分たちも寄付も進んでしてはいます。
お金を汚いなんて考えは、今時はそうはないでしょうが。、、
ま。。、木蓮寺は。。。そんなお寺として。
「ちょっと、ちょっと。万緑っ。万緑っ。」
濃紫婆さんが、叫んでも。
しかしながら。。。万緑和尚は煩悩の人なのか、パフォーマンスにキャッキャ。
万雷の拍手のあと。。。
とりあえず、ひと段落ついてから、「えー」
濃紫婆さんは、ひっくり返りました。
コントじゃない。、。木蓮和尚は、料理に夢中になって、パフォーマンスが終わるまで、
濃紫婆さんの姿を見えず、
集中が終わり拍手をされますと。
やっと濃紫婆さんを認識したのです。
「万緑、万っ。
本堂にお客さんが。。」
は。。。、あー、駆け込み寺みたいに、、、切羽詰まってお寺に駆け込んだのだろう。
いちおう、木蓮寺は、正式なお客さんは、夕方5時まで。
そうじゃない、駆け込み緊急時の生死が危ぶまれる精神的に衰弱した人が、死ぬぐらいならと、木蓮寺の本堂は開けておきますが。
このところ、身の上相談も、そこまでは、
駆け込み緊急時の人がいなくて。愚痴愚痴レベルの平和ぼんぼんとまでは、いかないけれど、しばらくは、
木蓮寺本堂に時間外駆け込みがなくて。。。
やれやれ。
どうしたものか。。。
さてと。遠く離れた金星では。
意外と見かけによらず、おしゃべりな
天王星から来たという。
マンゴドラと名乗るインベーダー老紳士が。。。なんだか、電話があった気もなかった気もする。
ま、いい。今はもうそれどころじゃない。
「わたしも知ってるが、宇宙に名の響くヴィーナスさん。。。
なぜそんな優秀な子ども、いや、お孫さんが、、、うちは、平凡でもう。。。やっぱり、ママやマスターの遺伝それとも、親やっぱり親の教育いかん、かな。」孫自慢は誰でもしたがるであろうし。
心なしか、インベーダーが乗り出す。すると、常連さんの先生、が、
「親。。。。ってそれは無いわ。ハズは、ハズは、ベリーやマスターに、すべてを丸投げして家出したぐらいだしのう。
今は時々フラフラ帰ってきては、顔を出して先生小遣いくれ、だし。」
葉月は、スナックの常連さんの先生を昔っから知っているので甘えてばかりいます。
「ホントにあの子はもう。。。」
ベリーがため息をつくと、噂は陰、
葉月がひょっこり顔を出しました。
2019年08月08日
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