目を覚ますと。。?
あっ。。。
薄暗い部屋の中で、心地よいエアコンの風に。。。ほおを撫でられ。。
ここは。。どこだっけな
えーとえーと
優しい新しい畳の香り。ふわふわフッカフカ。お日さまの匂いがする干したての布団に。。。だが、
それは、気持ちいい。。ホントは、雨が降りそうな日にひんやりしたいかにも、少し湿り気を帯びそうな
あんなシーツがもっと好きだ。。。
だけどもそんな贅沢な事を言ってられないほどの心地よさに。。。
それよりも隣からは、談笑と、ジュウジュウキャーキャーあと、それに負けず劣らず
スッゴイ。
なんだこのかぐわしい。香ばしい。あり得ない。。。
生まれてこのかたこんな美味しそうな香りは。。。
まるで宝石のような透明な寿司でも出てきそうな畳の香りが、似つかわしく。でも。
いはんや。肉だ。。。ジュルリ。口の中で溶ける系の肉だっ。
薄暗いが、なんだかどっかの高級旅館に泊まり。。そんな夢見心地な。。じゃ、ないや。
あー。。。そうか。
え。。。あー、、、コソッと隣の襖をちらっと開けて。。。覗くと。。。
ボワッとファイヤー
あー
カンフー映画かなんかで、デブの主人が人をさらい肉にして食べていた。。。
人が良さそうで、信頼したら。なんでこんな美味しいのかと思いきや。。
お客を捌いて食べていたり、店に出したり。
その映画のデブの主人がボワッと火を噴いて、ジュウジュウ、鉄板で、ぶ厚い肉を。。。
包丁を振りまわしている
宇宙人の肝は美容と健康になるからのう。
イッヒッヒ。、。
ギャー
そーだ、捕まったんだ。。。妖怪オババに捕まったんだ。
お寺は肉は食べないだろー、でも肉を焼く音や匂いが。。。
ここは、内緒で肉を喰らう、人喰い寺。
禁忌を侵し地に落ちた人を捨てた、世捨て坊主が
訪ねてきた人を喰う。。。そーだったんだ。だから、婆に捕まり。
た。。。食べられる。。。っ。
ギャー
いったい幾つなのか、お寺に棲みつき。
気味の悪いほど長生きな空気感。。。
奴は、三途の川の遣り手老婆だ
肉にして。。。殺される。。。
ふたたびパタンと、クレソンはその場に倒れてしまいました。
ところが、どれぐらいたったのでしょう。鼻をいい香りがくすぐります。香り、というより、それはそれは、良い「薫り」が。。。
「あー、やっと起きたー、」なんだ
クレソンは、目を覚ますとおかしなかっこのチビの犬が、二人。。。どうも女の子みたいだ。前かけをされてるのに、服を汚している。。。ヨダレがダラダラ。。。
フォークを振りまわしていたので、へんなカッコで、一瞬突かれそうになり、
地獄の鬼の子どもかと思った。
「アンタ、ダーレ」へんな。。。ふざけた苺みたいなカッコをした犬。。。
そーか。確かチワワだな。
その他。。。その他の人は、ワイワイ言ってサラダとぶ厚い肉やら、スープを飲んでいる。が、
へんなカッコの二人のチワワちゃんが、起きた起きたと騒ぎ。。。今度はいつのまにかに部屋の隅に寝かされていたクレソンが、
目を覚ますと。。。苺とスイカのピエロみたいなやかましいチワワちゃんのチビがわめくので、
そこで、お肉やサラダを美味しそうに食べていた連中は、一気にクレソンに注目しました。。。
「アンタも食べるかね。」あ。。。。ここの和尚だ。。遠くからチラチラ観察していた
木蓮和尚。。。あまりに空腹を感じ婆に脅されさっき襖を覗いたら昔のカンフー映画の悪役のデブの人殺し、人喰いを思い出して。。。似ているので、そう見えた
「お。。。お?お寺は、精進料理を食べわー、ワッ、わわわわわわわわわわわわ。さっきの、宇宙人の肝を。。。」
クレソンは、濃紫婆を見てまた卒倒しそうになりましたが、濃紫婆は、
「馬鹿め。冗談も通じんのか。
おぬし、もてんだろたわけ、宇宙人の肝をワシが食べるならベルモはとっくに死んでるじゃろー、
あんなまるまる太った宇宙人。。ワシが宇宙人食べるならもう、ベルモはこの世におらんわい。」
ヘタレめみたいに婆はクレソンに呆れました。
アンタみたいな痩せっぽち食べても美味しくなかろーに。宇宙人を食べるならまるまるしたベルモの方がいい。。。
ラーメンの鶏ガラダシか。。
クソババー、
グサってきた、あー、
クレソンはそう思いましたが、
美味しそうと言われた
ベルモは、まるまる太ったと形容され、それ以上にプンスカ
しました。
「に。。。肉を。。肉を、お寺は、肉を。あわわわわわわわわわわわわわー。」
クレソンは、モゴモゴしていましたが、
お寺の奥様紫子さんが、笑って
「いまどきは、お坊さんは、お肉やお魚も食べて結婚もするし、婚活パーティーも開催したり、お寺婚活もあるのよ。
あなたも、若いしいかが、さ、食べなさい。」
クレソンにナイフやフォーク、食器を並べてくれました。
コーンスープまである。
どうやら。。。自分の事は、お寺に駆け込み相談しにきた宇宙人の若者みたいな
そんなふうに考えられているようだ。ジワってスープが空腹の身にしみ。
泣けるっ。
ふわふわ優しい感覚がする。それに、クレソンは泣き出してしまいました。
さてさて、さてさて。
こちらは金星。
スナックキャラメルリボン。
葉月が、「お腹すいてお腹すいて。ちょっと先生、いるならあたしにもちょうだいよ。
先生、さっきあたしの悪口言ってたんでしょ。」赤ちゃんの頃から知ってる
常連さん、近所のご隠居さんの
先生を見つけ、
隣に勝手に座り、あたしも飲む、奢って
と言いました。
「こらっ葉月、お客さんにっ、」ベリーは、叱りましたが、先生は、
「今さらカッコつける事でもなかろーに、ベリーは。。。」と、先生は、ベリーに呆れました。
ベリーは。新規のお客さんにカッコをつけたいのでしょうが、葉月は、赤ちゃんの頃から
近所の先生を知ってるし。見ればお小遣いをもらったり、奢ってもらったりしています。
ベリーは、旦那さんのルッコラは、婿養子じゃないし、ベリーには、
兄や弟がいるのに、めんどくさいので、結婚は自分の実家の近くにとルッコラに条件を出して
ルッコラは、ベリーの実家の近く近所に越してきました。
ベリーの親は、水商売で稼いだお金で悠々自適。。。
兄や弟は、家庭持ちふつうのビジネスマン。
商売は娘のベリーだけ。結婚したので、両性有具から、男女に分かれて、ベリーのきょうだいは、
中間子のベリーだけが女性でした。
自分の
親はお金があるから、お金で済ませるし
旦那の親をみたくないから、ベリーは、
ルッコラと結婚するときに、自分の実家の近くに住むのを条件にしました。
だから、近所の常連さん。小学校の時の先生もよく知ってるんです。
先生は、時には外で、ベリーやルッコラと顔を合わせると、オープン前からやってきて飲んでいます。
もー、奥さんは亡くなったのでこうるさいのはいないしね。
すると、ピョコピョコと、裏からチワワとウクレレも出てきました。マイクロビーンズという
金星人の粒ペット。ツヤツヤの粒は、チワワ、ケサランパサランみたいなふわふわは、ウクレレです。
チワワとウクレレは、先生が、いろいろ甘いものを食べさせて甘やかすので、先生を見つけるとキュンキュン
喜んで寄ってきます。
しかし。チワワとウクレレは、葉月を見つけクーン、と先生の反対側に隠れました、
別に葉月はチワワやウクレレを特にはいじめませんが、葉月は、ベリーが自分を育ててないくせに、ペットは飼育できるのに恨みがあったのです。
チワワやウクレレの
面倒を見させられて、まとわりつかれ、ウザいので箱に閉じ込めた事があり、ベリーにど叱られるし。
「それにしても、お嬢さんは、ママの妹さんかい。」見知らぬ新規のお客さん、
天王星から来たマンゴドラと名乗るインベーダーに言われた葉月は、口をとがらせました。
「えーあたしそんなん、老けてる」
「イヤイヤ、お嬢さん高校生ぐらいかな。ママさんが、ちょっと歳の離れたお姉さんて感じだ」インベーダーのオッさんが言うので。。。
ママのベリーは、気を良くしニコニコ。
「あらまぁ。
葉月はもーハタチだし。子どもも三人もいるのよ。三つ子でしたけどね。」と、インベーダーにビールを注ぎました。
そのうち。。。インベーダー、マンゴドラ。何度も電話が鳴りましたが、音を切ってあり、
仮名、
マンゴドラ。。。本名マンゴスチン大佐のLINEには、部下のクレソンから、
マンゴスチン大佐、緊急事態です。私は、木蓮寺で、しばらく修行僧として修行する事になりました。
と。。。連絡が入っていました。
2019年08月09日
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