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ちょっとあんたっ?
で、カモメさんはどうしてるのよ。。。
ヴィーナスに馬鹿母親の葉月からLINEがあったものの。。。
カモメさんの容態を聞いてくるものと、あと、見るに耐えない身勝手な悪態。。
コレは。ホントに子どもを産んだ母親ですか、
産んだだけ。。。ですが。
神楽町小学校に行く前に小学校近所のおなじみの喫茶店南風に行ったヴィーナス達。
いつも、常連さんを見ては、わわ〜、ワーキャーなヴィーナスが。。。
物思いにふける。憂う。
あたしは。。。たまたま。産まれた時に。ぴんぴんと元気だったからね、たまたま。
それが、あたしで。
その他二人のきょうだい。
ミリオンや、ベルモは、仮死状態で、助けてくれた恩人と思われた人から、実は、死んだと嘘をつかれて流された。
その、
衝撃的な話の衝撃波をきょうだいのベルモがうけ。。
ベルモは、善意から、土曜日の夜に、みんなで助けたカモメさんをお見舞いし、
僧侶としてごく普通に悩める人の心を慰さめるために。。。悩みを傾聴する
そんな僧侶の日常の修行のひとつを日常的に行なっていたベルモの異変。
しかも。。。母親は、自分に関心がない。多分どうでもいいと思われている。
どうでもいい。。。
確かに。。。世の中には。
離婚して。子どもを育てるのは無理だから、さようなら。
男ができたからさようなら。
養育費を払わないなら子どもはいらないからさようなら。
その他、さようなら。。。
育てたくない。子ども嫌い、おろす。って。
そんな女性は、いるし。
子ども、子ども、子ども、子どもっ。
子どもを産まなきゃ生きてる意味がないみたいな怖いぐらい子どもに執着した過剰な女性もいるし。
ベルモはお寺で、そんな泣きわめく相談者みたいな女性はたくさん見ているけれど。
だけど、実際自分の母親が、ノーウエルカム。
私たちには無関心だとは。
縁結び寺でもあり、オープンな木蓮和尚様は、様々な人生相談者が来るけれど。
虐待なんかの相談者もいて。心が痛いベルモ。
そんな相談者の悩むのを横で傾聴せよ、と。
それもお坊さんの修行の大事なひとつ
ただし、泣いても怒っても、口をはさんでもダメ。その人がなにがしたいのか、を見抜け。
か。。。
そんな、気持ちでお見舞いと傾聴につとめ。
実は。自分の衝撃的な事実を知って倒れ込んだベルモ。
目が覚めたベルモの。。。
窓の外の。
白い蓮と、ピンクの蓮が。。。
一瞬極楽にいるかと錯覚したのです。
あっ、違う、違う。。
生きてるんだ。。。その時、今のイキイキした生命力の輝きをギュッと詰まった旬の蓮の花に。
極楽浄土、、、ではなく。生きているんだ、とベルモが励まされました。
あ。そうか。。。今年、あの蓮は、水蓮和尚が、久しぶりに木蓮和尚と再会して
木蓮和尚が蓮の花の花盛りに産まれたのと、暑中見舞いと、お中元を兼ねてしゃれて先輩兄弟子の水蓮和尚様が、
水蓮寺の蓮の花を贈ってくれたのです。
つややかにキラキラしている、みずみずしい花咲く蓮の花。
白も。ピンクのも。
水蓮寺には、美しい水蓮もありますが、蓮の花もあるようです。
小坊主さん達は、木蓮寺の井戸や生命の泉の水を蓮に与えました。
水蓮和尚様からは、
優雅なおもてなし。。。いつか、うちに来て、蓮の葉で酒を酌み交わさないか。お互いじいさんになっちゃったけど。。
木蓮、水蓮。お互いさまに、僧籍を美しい花盛りの名前を仏様からいただいた二人の僧侶は、美しく優雅なものが大好きでした。
だから、木蓮寺も水蓮寺も美しい、文化だけではなく芸術的にも有名どころでした。
ベルモは、頭がポーっとするなり、蓮の花を見つめながら。
それでもあたしは、奇遇なこと。お寺さんの僧侶になりたい性質であり。保育士にも向いていて。
おまけに、お寺さんと言ってもこんな美しい。。。こんな美しいお寺さんとご縁があり。
なんだか、涙があふれてきました。
閑散とした厳めしいお寺さんだってあるなか。おおらかな和尚や、奥様。
そう。あたしは。。。ぬくぬくと。お母さんに甘えてってタイプじゃないし。
かと言っても。厳しすぎるギスギスしたお寺さんにも向いてないし。
あのまま。。。もしも。金星に連れ戻され育てられたら、果たして天性の美の才能を持って生まれたきょうだいヴィーナスのように
毎日がイキイキ輝いて好きな人に囲まれて好きな場所に住んで、好きな事をして生きている私がいるだろうか。。
平凡で自分さがしをフラフラする、地に足のつかない夢だけみる夢見る夢子だったかも。
これで。。。よかったんじゃないかなぁ。
来るべくして来たなぁ。あたしの居場所。
なんと。ベルモは、今朝も。。倒れてる場合じゃないと。。。
ひょこっと起き上がり。
さっさと、シャワーを浴び歯を磨き。
支度を整え、シャキッと
木蓮幼稚園に顔を出しました。。。
「え。。。
えー、先生っ、ベルモ先生、大丈夫なんですか。」若い保育士さんは、ベルモが昨夜倒れたと聞いて心配していましたが、
ひょこっといつものように平気にあらわれ。
厚い雲に覆われた雲の隙間から、輝かしい太陽が現れたごとくに。
「心配かけて、ごめんなさい。疲れがたまってたみたいだからね。一晩ぐっすり寝たらスッキリ。」
生徒達がベルモの顔を見ると
キャー、キャー喜びます。
これよ。
この輝かしい笑顔。子供達の。
笑い合っていられるのは、どんな幸せで美しいの。。。
和尚は、幼稚園も経営する子ども好きで、他の幼稚園から御断りされた問題のある子どもも受け入れ、情緒的に教育と躾をしながら、
社会性を身につける、
和尚は、縁結び寺も兼ねて婚活をし、ご縁や子孫繁栄幸せな結婚を後押しし、
お料理も好きで、美味しいものを食べ、ベジタリアンだけが幸せじゃない。 ベジタリアンだって、植物の生命をいただいてるのだからとの、おおらかな考え。
結婚も。子孫繁栄繁栄や、愛し合うものが結ばれるのは素直な人として素晴らしい事である。。
お坊さんの中や宗派では、結婚や肉食を禁じる事もありますが、木蓮寺は、明るいお酒も進めているし。
木蓮寺は。結婚も良い事だと前向きにとらえています。
ベルモは、結婚はしたくないし、興味すらありませんが、結婚もしたければしてしたくないならしない。
それが自然の木蓮寺。。。
それこそ、木蓮和尚様が言うには、結婚は最大の厳しい人生修行だそうです。
いくら好きでも相手と毎日暮らし。嫌なところをお互いにさらけ出して時にはぶつかる。
さらには、中にはお互い妥協して流されて惰性で結婚したものもあれば、
自由を制限されたり。
それでも結婚したい人が後を絶たないし。
それでも結婚したい結婚に向けて、お互いに成長する。、、
結婚を否定する宗教があれど、木蓮和尚様には、結婚こそ厳しい修行だとしか思えない。
全然個性の違う2人が、一緒に暮らして。
それで、幸せになる為の修行だし。
と。
あたしの居場所こそ。。。
今日は、いちだんと蓮の花がきらめいている。美しい。。。
蓮の花は、一般的に泥水の沼地でもそれでも清らかに美しい純潔な美しさ。
ドロドロしい環境でも、そんな環境すらどこ吹く風だと。
私は、それに比べると、決してどろどろした環境ではなく。むしろ、綺麗であったかくぬくぬくしている。
適した生業がすでに用意されていて。
そんなあたしが、ぐずぐずしていてはいけないと思う。
「ねーたん、ねーたんが起きたっ。」木蓮寺のチワワのミーナが、ココナに言いました。
「ねぇね、寝たら元気になっちゃった。
昨日はねぇねがお部屋で寝なかったから広かったね。痩せ組しかいなかったしー。」きゃっ、きゃっとココナが言うと
「シーッ。痩せ組のはなしは、痩せ組会長のおー婆ばに
ねぇねベルモ達デブ組に聞かれたら怒られるからそのはなしはするな、っ。て言われてるよ。」
ミーナがココナをたしなめました。
ミーナとココナは、これでも木蓮幼稚園の保育士見習いです。木蓮寺にやってきたのだし。木蓮寺の子どもですし。
ミーナとココナはたまたま気まぐれに早朝に起きた濃紫婆さんに蒸しタオルで顔を拭かれました。
濃紫婆さんは、好きな時に起きて好き放題ですが、もともとチワワが好きな為に世話をしたがり。タイミング朝に起きて気づくと
ポカポカの
蒸しタオルで二人のチワワの顔をふきたがります。
チワワの二人も顔を洗うのがめんどくさいので、昨日ちゃんとお風呂に入ってるもん。
と、怒りながらもベルモに叱られて朝に顔を洗うのが決まりですが。。。
濃紫婆さんが起きてると蒸しタオルで気持ちよくケアされるのでした。
甘やかし過ぎじゃない。自分達で顔を洗わなくなるし。とベルモが呆れても、小型犬好きな女性のように
濃紫婆さんは、可愛い、可愛いと。チワワを甘やかします。
ヴィーナスのLINEに、木蓮和尚からの連絡が、
ヴィーナスちゃん、ベルモが起きて、元気になって。。、お見舞いをしてくれるって気遣われたんだけど。。。
でも、せっかくだから。夕飯食べていかない
少しづつ、フレンチを覚え、ひととおり料理できるようになったんで。
フレンチは、けっこう接待を受けるし、
見よう見まね。
いつか、ひととおりレパートリーできるようにしたいと思って。
残念ながら、ミリオンは仕事だし、ミリオンにはまだ、カモメさんの話しを聞かせるわけにはいかないし。
葉月さんの事も。。。
ちょっとミリオンは、今回は呼べないけど。。。でも。ミリオンには、複雑な詳細は黙っておいた方がよかろうかのう。。
たまたま、ベルモは聞いてしまったし。ベルモは、僧侶として修行の身だからまだ。。
しかし。。。ミリオンは、クールに割り切ってるように見えて、神経質なところがあるしのう。。。
などとLINEが来て。
木蓮和尚が、また、料理グセが出てきたようです。
そう。確かに、葉月について、きちんと説明しとくべきかな。。。もうそういう性質の人なんだ、と。
金星に連れ帰られたヴィーナスすら、育てることはなくすぐに実家に丸投げし。たまに実家に帰ってきて、
「おかん、こいつがお菓子を勝手に食べたー、」と、なんと、赤ちゃんのヴィーナスが、勝手に葉月のチョコレートを食べて葉月が激怒したり。
ベリーや、ルッコラが仕事中に、たまたま帰ってきた葉月が裏でヴィーナスをみていると、
赤ちゃんに、アイスクリームやお菓子を食べさせたり。
ベリーが叱ると、だってこいつ、こないだ私のお菓子を勝手に食べたじゃん。
今日は、優しくお菓子あげるのになんであたしが怒られるわけ
なんで、可愛がったら可愛がったで怒られるわけ
と、ぎゃあぎゃあわめき。
なんで、あたしだけ、旦那が行方不明だとか。。。あたしだけ、あたしだけ。
オカンはあたしを育てないくせに、ヴィーナスは育てるし。
葉月は、ベリーが、仕事のために子育てを主に旦那のルッコラや、周りに任せたのをいつまでも、いつまでも、ネチネチ責め
根に持っていたのです。
だから、葉月は、子育ては、母親がしなくてもいいと思い込み、くちをとがらせては、
あたしだってさ。オカンはあたしを育てなかったじゃん。
と、ベリーに悪態をつき、さらにはベリーがヴィーナスを育てるのに、
なんで、あたしを育てずにヴィーナスは育てるわけ
あたしは周りに育てさせといてっ。と、矛盾したトンチンカンな理由でキレるのです。
木蓮寺、説法みくじ。第四、吉。
蓮の花咲けば潤う夏の日に。
涼しくもありまぶしくもある。
どんなに暑い日、寒い日も、暑い暑い寒い寒いとそればっかりに意識を向けていたら人生はあまりにも淡々としすぎて物悲しいものです。
われわれ生命があるものは、いつか命が尽きる存在でありまして、みんな時間は平等に流れていきます。
それならば、マイナスばかりに意識をむけないで、過ごしにくい嫌な環境やそんな時期にさえ、実は美しく、心が潤うでありましょう、
暑い日はみずみずしく寒い日は気持ちが暖かくなるものにたくさん気づきましょう。
そして、あなたがどんな日も、環境に左右されない、快適で輝かしい人になりましょう、
と、。。
少しづつ、少しづつ。。。ベルモの木蓮寺説法みくじができていきます。
まだまだ未完成ではありますが。日々日常生活をし、気づく事からおみくじはできていきます。おみくじは、神様からのギフト。
仏様の御神託です。
常夏の島。プルメリア島でも、シーズンのように、強い夏、穏やかな夏、冷夏、猛暑、酷暑。。。などなど、
単調ではなく、
あらゆる表情の夏が一年で巡ってくるのです。
2019年07月15日
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