漂う。
鼻をくすぐる
中華の混ざり合う濃厚な香り。。。
思わぬ穏やかな夕餉。。。ミリオンやベルモが、葉月をどう思ってるか知らない。
「皆さん、お待たせ致しました。下ごしらえバッチリしておきましたので、お口に合いますか、どうか。」
木蓮和尚はまるでどっかのシェフのようないでたちだった。漫画や映画によくあるようなデブの料理長タイプ。森沢家の
チワワちゃん達ミーナ、ココナだけは小さく可憐だけど。奥様の紫子さんはおっかさん体型だし。
下ごしらえをきちんとしていたらしいのはあらかじめ最初っから、みんなに料理を振る舞う気だったらしいなー。
やる気まんまんで。。。
紫子さんやベルモもアシスタント的に細々木蓮和尚のアシスタントをしていたので、
チワワちゃん達はベルモにくっついて行ってしまった。
赤ちゃんの犬だと、オモチャのお気に入りを離さなかったり。誰かの後をくっついてくるのが好きな子が場合が多いとは思いますが、
だから、チーコは、ヴィーナスに目をつけたのか。
あー、
はっ。そうかも。。。
ベルモの跡をチョコチョコついていく
ミーナとココナを見ていたら。
今更ながらヴィーナスは、嫌な事に気付く。
パーティーがはじまる。。。話し合いだけど、なんだか両家、人と交流する商売からか、人付き合い好きなのか?
ともに明るい感じの人々だったのが救いであり、
あっ、
私も
お手伝い致します、マリリンが申し出ました。あたしも、お手伝いします!と桑田さんの奥さんも席を立ちました。いくら男女平等が叫ばれるいまどきの時代でも、
女性の本能的なもの、条件反射的にニコッとしたりキッチンに入りお手伝いを申し出たり。かろやかにさっと立ち上がる生きもの。
やっぱり女性なんだなぁ〜と感じて。
そんな性別不明の金星人、
マリリンは、女性傾向なんでしょう。きっと、子どもを産むがわ。。
なんて、思ってる。金星人、
ヴィーナス達のアンドロジナスは、もともと男女はないが
パートナーは、神様がどちらともなくふさわしい方を
それぞれ、お互いの空気感からか?
男、女の役割にする。
アタシハ男かなぁ。
性別なしな
ヴィーナスは、自分がどちらかというと男なんじゃないかと思います。
シュナ坊や福ちゃんと一緒にいたりクラスの男子と一緒にいたりすると、まとめて男の子たちと言われるのはしっくりくる。楽しい。
これが、逆に女子のなかにいると、自分だけが疎外感を感じたりして。楽しいけれどちょっと。違う未知な生きものみたいな感じもするかも。
ヴィーナスは性根が
フレンドリーフランクな性格だから。、。
性別なしなそのまんま。
男女の垣根を超えたタイプと言われたらそれもそうなんだけどねっ。
でもさ、、、
アタシハ。大人になったら、恋をするのかしら。。。恋が、人を成長し人間性やキャラクターに深みを増し。
あたしは、人間じゃないけれどね。
恋が、芸術性を養いイマジネーションを活性してインスピレーションを受けて生きるパワーと莫大なエネルギーなのかなぁ。
原動力や発想の源泉
なのかなぁ。芸術性と恋。。
そんな涌き出でる恋愛感情じゃなくって。
あちらからの一方的な片思いの
恋をされた事は残念ながらあるけども、それは、ファンであり、恋愛ではないし。
片思いは、片思いで恋愛ではないと思うんだけど。
誰かを愛するって、そんな感情を持ってみたい。
あたしは。いつか、誰かと恋に落ちるのかなぁ。。
ヴィーナスは、恋愛感情というものを持ったことがなかったので。いつもってわけじゃないけれど
フッと。
それがどういう感情なのかを知りたくなったりする。
芸術家としての好奇心もある。
でも、恋愛感情なんて自然に湧いてくるものであり無理やり持つだとか持たなければというものではないから。。。
そ、ねばならないんじゃない。止めようと思ってもわいてきてわいてきて。本能からくる自然なものらしい。
逆に、
ヴィーナスを好きで好きでキュンキュン寄ってくる赤ちゃんのチワワちゃんの
チーコ。あいつは、いったいどんな感情であたしをみているのか。その熱き感情は、どんなものか、なにやらインスピレーションの種になりそうだから。。。
湧き出るパッションをどうなんだ、と。
観察してやりたいが、奴は危険過ぎるし。あいつは例外。
母親の葉月は、はっきり言って女らしさのかけらもない。
だけど、葉月は、地球生命体のパートナーが男の子だったから、葉月は子どもを産む女になったんだ。。。
タコの若い男の子ミシェルとの恋に落ちて。
どうして。。、葉月がよかったのかなぁ。
種族を超え、大恋愛だったんだなぁ。で、その恋は、愛に発展して
生命の誕生と繁栄に繋がるって。。
なんて、感動的なんでしょう。。
「なにやってんの、ひとりごと?さ、早く席につかないとね。辛い、辛いがあるよ。」めずらしくぽうっとしたヴィーナスを、
めずらしくいつもと反対シュナ坊やが手を引っ張っり席につかせた。グリも福ちゃんもちょこんとお行儀よく座っている。
辛い、辛い、は、麻婆豆腐の事で、シュナ坊は、麻婆豆腐を辛い、辛いと言いながらいつもおかわりしまくるし。
で、ヴィーナスの家に来て、麻婆豆腐が辛いですから、甘いものない
みたいにヴィーナスんちにスイーツの贈答品がたくさんある事を知ってるし、辛い、辛いを食べたらのどかわいちゃった。と、ヴィーナスに、小学校の近くの喫茶店南風に行かせようと促してくるしね。
ふだんは、喫茶店マニアのヴィーナスが、シュナ坊を強引に
仕事や児童会が無いと喫茶店南風に連れて行くのですが。
のどかわいちゃった、って言って飲み物じゃなくってさ。パフェとかアイスクリームばっかり食べるしさ。
ま。それは、日常
シュナ坊は、麻婆豆腐が大好きらしく、中華ときいてシッポをフリフリでした。
マリリンが渡された冷たいジャスミンティーを注いでいった。
紫子さんや、桑田さんの奥さんや木蓮和尚が、
中華のひと通りのフルコースらしきのを運んできた。
前菜や。スープや主菜や主食や、点心。
ベルモが、チャーハンを運んできました。濃厚な旨味。明らかに美味しいと
わかる感じの香りが、
ふわっとイタズラに鼻をくすぐる
いい香り〜、しあわせ〜〜。
そこにいるみんなは香りだけで虜になってしまいました。
「中華料理は美味しい。私はお料理のなかでも、中華料理を作るのが大好きなんです。他のお料理よりちょっと自信のある桃源郷料理ですよ。腕によりをかけました。お口に合えば幸いです。素人が恐縮ではございますが、」嬉しそうに
木蓮和尚が挨拶をしましたが。ほんとに、なんでしょう、シェフみたいな感じ。
お食事をしながら、ゆっくり話しましょう。
拍手喝采。。。
みんなが座り、いただきますをしてから、ガヤガヤ。。。
その時ベルモが、「いろいろなことを教えてくれてありがとう。そうだったんだね。ヴィーナスさんも、大変だったんだね。。。あたしは、ヴィーナスさんは、
お母さんにぬくぬく育てられたこだと思ってたから。きょうだいって知らなかった時に、ヴィーナスさんはあたしに似ていたし、有名人で宇宙人で、あたしも宇宙人らしいから。。。ヴィーナスさんは、いろいろな活躍してるから。。。すっごいお金持ちの宇宙人のお母さんとか、お父さんが、地球留学みたいなことをさせてるんかなぁ
なんて思ってたよ?」
ミリオンも、ヴィーナスに八宝菜をよそって取ってくれて、ヴィーナスがありがとうと
お礼を言うと。
「あたしも、ヴィーナスさんに似てるって言われて、あたしも宇宙人だしなぁ。
でも、全然ちがう家の子だと思ってたんだ。
例えば、すっごい大富豪と女優さんの子どもとかね、そんな感じ。」
「アタシガ。ソーミエルノカシラ。」
ヴィーナスは、
確かにあまり苦労したことないだの、お大尽、お殿に見えるだの。
ところがどっこい。
育てられたのは祖母の
ベリーはスナックババア。
ルッコラもそのマスター、
決して、全然。
水商売が悪いってことじゃなくて。
母親葉月さんはネグレクとの風来坊だし。
父親のタコのミシェルは、若いのに行方不明で顔も知らない。
そして。。そんな親族。平凡な下町の雰囲気の家庭。。といいたいけど、波乱万丈かな?
きょうだい生き別れとか。親がネグレクトとか、
父親が行方不明とかね。
ミリオン、ベルモもおなじきょうだい。
あたしたち。。。
話したいことがたくさんあるね。
2019年06月30日
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