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2019年06月29日

真夏の夜のおとぎ話27幸せなみんな。。。

それから。。。リラックスムードが。一時休憩みたいな感じに流れ、

ヴィーナス、ミリオン、ベルモ。
プルメリア島の木蓮寺に招かれて
いわゆる親族会議みたいなもの。

一瞬、葉月の話しをしたら気まずい雰囲気になり。しかし。

チワワのココナのボケで、話しのコシを折られて。食べものの話しに流れを持っていかれた。。。

ミリオンもベルモも、葉月には、
どう反応していいものかと、思ってるかも。
ミリオン、ベルモは、母親をどう思っているんだろうな。。
会いたいんだろうか。。

きっと。。。母性にあふれた優しいお母さんをイメージしていたんだろうな。だいたい私たちって。マンガとかテレビのドラマの見過ぎっていうか。

イヤイヤいや。多分昔っから。だいたいの人は生き別れになった家族を、ステキな人だと想像するのが普通。

ましてや。自分を産んだ母親。
葉月から
捨てられたわけじゃないけど。葉月は子どもに無関心だし。捨てられたような。そうでないような。。


ところで、ただいま

木蓮和尚氏が。。キッチンに立つ。アシスタントみたいに奥様の紫子さんが。

ナマグサボウズ。。。と、言っては意味ちがいか。
人柄は良いけれど。
木蓮和尚は進んで殺生というか。
それ、
まぁ、殺生。すべては、料理において、ではですが。肉も魚も野菜もなんでも大好き。
大食漢で料理好き。
別に木蓮寺は、食べものの規制がある宗教じゃないし。

木蓮和尚も。
ベジタリアン、
ベジタリアンってこだわるひとは、そうは言っても、植物も生命。自然である植物こそ、が生命の源なのに。。。それを食べれば殺生しとらんみたいに言っているのは嘘だしね。

食べなければ死ぬし。
なんでも感謝してありがたく食べるのが、ほとけの道みたいな事を言っていた。

ベルモも、食べものを無駄にするのはいけないし。ベジタリアンだから殺生しないってわけじゃない。
ベジタリアンだって植物を食べるわけだしね。地球には食物連鎖があり生態系が保たれている、みたいな
食べる執念みたいなへりくつポリシーがある。
だから。。。蛙の子は蛙。なのか。
だから、ベルモ大福はデブなんだ。
ヴィーナスは、
葉月や、ミリオンやあたし、ヴィーナスは細い。。。だけどね、ベルモはデブ。

なんだかな。少し微笑ましい。よくない事かもしれないけれど。育ての親に影響されてるって言うか。。

仲良いんだろう、愛されているんだな、と。
木蓮和尚夫婦がお料理をしに行ったので、ヴィーナスは、その他、そこに残ってる人たちに、
ちょっと葉月の話しをするのが気まずい感じになって聞きづらいので、

あちらから葉月について、言ってくるまではこちらは、よけいな事は言わず。黙っとこ。

ヴィーナスは芸術家なのかしら、極端な図太い大胆さと神経質な繊細さを兼ね備えておりました。

桑田さん。桑田さん旦那さんが、「やっぱり。。。ミリオン、ベルモはきょうだいだったんですね。ヴィーナスさんのホームページにありますように、性別なし、か。
どっちかわからんくてね。どうなんだって。」「私はワンちゃんと暮らすことも考えていたんだけど、、、それならどうしよう、男の子でも女の子でもいいから、って迷ってたのよ。そしたら、ミリオン、でしょ。
ワンちゃんじゃないけど。神様につうじたのかしらね、男の子でもなく、女の子でもなく、両方兼ね備えて。」カラッと桑田さんの奥さんが笑っていました。

ヴィーナスは、私たち金星人は両性アンドロジナスで、パートナーができると自然に男性、女性の役割をどちらかが果たし
生命体としては、両性なものの、どちらかと言えば、男の子、どちらかと言えば女の子

みたいな傾向はある、と説明しました。

「じゃ、ベルモは、女の子だな。うちのミリオンはわからん?が。。。
」そう桑田さんが言えば、チワワのミーナが、

「ねーたんのこと、ねーたんのことは女の子。」ココナも「ねーたんはたまに怒るけどねーたんだから、女の子。ミーナもココも一緒なんだもん。」チワワの妹たちは2人ともムキになり、
ベルモは、絶対に女の子だと言い張りました。

ベルモは、チワワ2人にとっても愛されているようです。

なんか。やっぱりチワワを引きつけるのがウチの血筋、家系なのかなぁ。ヴィーナスは少しめまいがしました。

そんなとき、あっ、なにげなくふと、仕事関係はどうかとスマホを
失礼します、とチェックすると。。。

祖父母、ベリーとルッコラ。両方からのLINEです。

ベリーは、今日ヴィーナスが、生き別れになった2人のきょうだいと会う事を心配していました。
突然、孫が三人でした、と言われてルッコラともジジババ夫婦嬉しいような。いきなり、どうしていいのかわからず。。。

正直になんでも話してくださいと約束をベルモとミリオンとしているのも、ベリーはヴィーナスから聞いていて。

ヴィーナスは、葉月の様子を知らせてちょうだい。葉月を取り押さえて首に縄をつけて引っ張ってくるのはできないし。
本当は謝罪させたいし、、

しかし、ベリーの話しによると。葉月は、


2人が亡くなっていたのではなく、実は仮死状態で生き返ったのは本当にしりませんでしたが、生きていて本当に良かった。

ここまではいいのです、しかし、ここからが。。。
でも、わざとじゃないし。えっ、言いわけ?と、ベリーは感じて

ミリオンもベルモも、いま
幸せな家庭で幸せな人生を送ってきているみたいだから、私もいい事をしたんじゃないか?だって。、。。さも。共に暮らす人が欲しい家庭に私は大事な子どもをあげたんだから、
それで円満じゃない?みたいなニュアンスで、。。

ミリオン、ベルモが幸せならそれが最高だけれど。親として。。葉月はどこか欠けているのではないかと私は情けないとベリーからのメッセージでした。

ヴィーナスはひっくり返りそうになりましたが、逆にベリーのパートナーのルッコラは、

葉月は、どうしたらみんなが一番幸せなのかを知っているんだと思う。自分は、子育てできないが、生まれてきた赤ちゃんは、

生きる幸せも生きる権利があるし、どうしたら、子どもが幸せになるかを本能的に知っていて、葉月自身自分が子育てをしないことかもしれない。
悲しいかな、生き物のなかには、カッコウみたいに托卵するものもいるわけであり、
彼らはそれが自然な性質で、それが彼らは一番の幸せだと知っているからそうしているのである。だと。

ずいぶん。。、ルッコラは、子ども、葉月をかばいすぎたメッセージだったんだか、

孫の
ベルモやミリオンは、先様に必要な性質であり、先様でキラキラ幸せな人生を送っているなら、あとから、子どもを返せとか、
育てさせるだけ育てさせて、

やっぱり返せっ、みたいに言う親よりは、葉月みたいな親の方が、先様にも、ミリオン、ベルモにも、私はいいと思うみたいに書かれていた。

ルッコラ。のんきなジイさんだな。

ヴィーナスはそう思ったものの。。。

シュナ坊が、やはり。ヴィーナスのきょうだいは、2人とも幸せそうで良かったねー、と喜んでくれた。

シュナ坊は、犬。犬はやっぱり飼い主が家族で、
よほどずっと一緒に産みの両親とでもいない限りあまり、産みの両親には執着がないのでしょうか。

なぜ、ミリオンやベルモがいまの家庭で幸せならそれでいいだろうにみたいな感覚です。


でも。どちらが正解とも言えないかもしれない。世の中には多種多様な人々や生き物がいて、それぞれの個性がありみんな違って当たり前。だからおもしろいのだ。

だから、幸せな人がいるし。一見酷い人に見えるが、それで幸せな人がいて。

悲劇は喜劇、ピンチはチャンスなんていっくらでもあるのだ。
そういうものなんだ。
どれが、いい悪い。じゃないかもしれない。

だから、いま、ミリオン、ベルモも幸せなんだ。

ベルモはこれで天職らしき僧侶なんか、葉月がまともな親で子育てしてなかったら思いつかずに
ただの、ポーッとした平凡な金星人でつまらない毎日をルーティンに送っていたかもしれません。

なにが、幸いになるか、わからない、か。

だんだん、奥の方からなんとも言えないいい香りがしてきました。いい香りというより、美味しい香り。

あたしたちはバラバラに育ち。バラバラな環境で。だけど、全員幸せな事は確か。

桑田さん夫婦と仲良くしているミリオン、

チワワ2人に囲まれて世話をやいているベルモ。。。

ヴィーナスは二人をみて涙が込み上げてきました。もちろん、嬉し涙です。






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