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2019年06月29日

真夏の夜のおとぎ話26たまたま。。。

木蓮寺の大座敷で

その場に居合わせた人々達にみんなヴィーナス、ミリオン、ベルモは、自分達の身内や仲間に出生をオープンにしました。

はっきり言ってだね、ヴィーナスは、

親友に、毒舌の親友にだよ。チワワの血をひくのがバレて。バレた。。。っていうかマリリンから突然告げられて。
ヴィーナス本人も全然知らない予想外なこと。
しかも。人前で。。
マリリンは、うちの家系が昔から先祖代々濃いめなチワワの血をひくのを知っていたんだけど、

他の生物との結婚した金星人もいるわけで、むかしの話しだしわざわざしなくてもぐらいだったみたい。。
でも。そんなチワワの血をひく以外はそれがバレた以外はなんの恥じも外聞もなかろうかと。
チワ公の血統。衝撃的な事実を知ってからは、
それ以外は大した問題じゃない。
ミリオン、ベルモに関しては、天才クリエイターヴィーナスのきょうだいとわかり、
今の幸せな生活を手に入れ

あとは、ドンときなさい。どんな過去でも秘密でもいきさつもかまえて受け入れる、
なんとなくなにがあっても私らは怖いもんなし見たいな。
という姿勢でした。

ヴィーナスは、ミリオンや、ベルモは、両親など、4人の人から亡くなられたと思われてご供養で流されたので、捨てるために流したわけじゃないですと言いました。

8月6日から7日にかけて。。海は穏やかな凪状態でした。
たまたま海が穏やかな日で、外敵になる生物がいなくて。。

たまたま。。海の家クワタの常連さんが早朝釣りに出かけ。たまたま、常連さんが、

生命体を大切にする。。。ま。釣りが趣味ではあるものの、釣り以外は、生き物の生命体を大切にする性質な人であり。しかし、

海外に出張が頻繁な人だったので。ともに生活できないと。すぐに桑田さんに相談しました。

桑田さんが、ずっとこのアクアオーシャンで商売をしていて転勤もなんもない。道楽暮らしだったこともあり、

常連さんが拾ってきた2人の宇宙人をめんどうみることにしましたが、ベルモが、拾ってきた当初は今のふくよかさが信じられないぐらいに弱っていて。
連れてきた常連さんと桑田さんは、
瀕死の状態で、死んでいるかとカンチガイしたようです。

かわいそうに、、その時仮死状態を脱し気を失っていたミリオンは、少し動きはじめていましたが。ベルモが死んでいるかと思われて

桑田さんがかわいそうだから、お経をあげてやってくださいと、木蓮寺の木蓮和尚に黄色い宇宙人のお葬式を頼みに行きました。

しかし。ベルモは生きていたのです。ピクピク、ぴくりと。

木蓮和尚と奥様の紫子さんは、必死でベルモを介護しました。
たまたま、お坊さんの素質があるベルモがなぜか木蓮寺にやってきて。。

もしも。あの日あの時。。
桑田さんのうちで目を覚ましていたら、桑田ベルモになり、
ミリオンと一緒に海の家クワタで働いていたかもしれません。、それが、たまたま。。

死んだと思われ。
木蓮寺の住職ご夫婦に介護され。

桑田さんに事情を話すと、うちだけで宇宙人と暮らすのは手探り状態だから、お互いに成長をシェアしようと話し合いました。

たまたま。。。たまたま、これが大事なんです。みなさま。

みなさまも、深いご縁を持たれた出来事、自分を変える大きな出来事。

のちのちよく考えたら、あの時の偶然にも、のたまたまがあるのです。

その時はほんのたまたまでしたでしょう。パズルのピースが、パチンとハマる。。そんな

衝撃的なこれだっ。という出来事や出会いがあれば、

たまたま。。。意識するともなしに。なんとなくたまたまそれが、ぴったりくるパズルのピースだった。

そして。。。完成した一枚の絵絵は。。じつはね、自分のいまが完成していた。。って偶然にものたまたま。。

ヴィーナスは、母親の葉月について、正直に話すことにしました。

葉月に対しては。。
ミリオンやベルモは、幻想的に母性溢れる女性をイメージしているのかもしれません。

だいたい。。。だいたいの人は漫画みたいに例えばお母さんと生き別れになるとする、

すると、綺麗だとか優しいかとか漫画やドラマみたいに自分の親をイメージするわけです。
しかし。。。

「ハズキデス。ハタチグライデス。」ヴィーナスはプリントアウトした葉月の写真を

ミリオンとベルモに渡し、「ソフボニアタル、ベリートルッコラデス。ベリーガコドモヲウンダガワデス。」と、ベリーとルッコラの写真も、ミリオンとベルモのぶんですが、

そこにいた人々に回覧しました。

ベリーやルッコラは、四十代ぐらい。遅がけにヴィーナスやミリオン、ベルモを生んだのはベリーと言っても今時は通るぐらいだし、

ヴィーナスも、小さい頃は、ベリーやルッコラが親だと思い込んでいたからと。

何度かと家に
葉月がやってきて葉月が、ある日突然に、なんにも考えないで、いきなり親だと言われ。

それまで、ヴィーナスは、葉月をたまにくる親戚のおもしろいお姉さんかなんかと思っていました。

葉月は産まれたばかりで親のベリーとルッコラの元にヴィーナスを置き去りにして家を出て
しばらくして帰ってきての放浪を繰り返しました。

と。。。ヴィーナスは、説明すると周りはシーンとなりました。
しかし、またもや。子鹿色が、

なんとなく気まずいようなどう返答すべきかみんな困惑する空気を破るように。。

「ココたん、チョコ食べちゃった。赤いおねーちゃんもっとちょうだい。」と、言いはじめ、はっと、

葉月の話しを聞いて
真っ青になりそうなベルモが、とっさに子鹿色のココナの口をシュルッと手を伸ばしてふさぎました。

「ココナ、めっ、いただいたでしょうっ。お利口にしないと外へ放り出すよっ。
と、叱り、ヴィーナスは、気持ちしぶしぶながら顔では笑って。

「ジャア、コレアゲルネ。フツウノ。フツウ。イチゴデモクダモノデモナイ、プレーンナ。」ヴィーナスは、自分のぶんのプレーンのレアチーズタルトをわめいているココナに差し上げました。

南風のマスターに、頼まれた。。試食の感想を、なのにさっ。。レアチーズなので、苦手なじゃなければとなにげに南風のマスターのグーからいただいたレアチーズタルトを配ると
全員甘党らしく。予想外にも。結局みんなにいきわたりました。

ヴィーナスは残ったプレーンのレアチーズを取りましたが、それすら。ココナがよこせと言ってきます。

取れるものは採り尽くす。

チーコか。こいつは。

木蓮和尚やベルモは申し訳ない感じで
すみません。ヴィーナスさん、ココナありがとうございます言いなさいと叱りました。
ココナはありがとう。ニコッとしました。
ヴィーナスは、キニシナイでと。

「ミナサン、イカガデスカ
レアチーズタルトハ。トモダチカラ、ミナサンニカンソウヲモトメラレマシタ。マダウラレテナイ、シサクヒンデスノデ

ヴィーナスは、マスターとのお約束の為に感想を聞いてみました。

気まずい空気をなごます
ここで休憩をひと息入れて、のつもり。

「家族用、パーティ用に向いてると思います。味のバリエがあるし。好みがばらばらでも、レアチーズが好きな人ならば、いろいろ選べて楽しいんじゃないかな。」ミリオンが言いました、

「そう、今度はもっとあれが食べてみたいな〜ってなるかな。甘酸っぱくてヒンヤリだから今の時期にぴったりだわ。」ミリオンの横の、桑田の奥様もにっこり。

「僕はきょうだいがいっぱいで住んでた時に、こういうの取り合いでどれがいいか、他の人とかぶり。喧嘩して親に怒られたの思い出す。だけど、喧嘩って言ってもまた今度したい不思議な前向きな喧嘩。」アザラシの福ちゃんが、いいます。

グリも、「一人で食べるのにもよし。もちろんレアチーズ好きなら一人でいろんな種類を食べたいし、レアチーズタルトの今度大きなレアチーズタルト何の味を買おうかな、って試作として楽しめるのもいいよね。
ひとりじめ?美味しい幸せのおすそわけ?なんて、コピーライティングも添えると楽しいかも。」

なるほどー。ヴィーナスは、多種多様な意見をメモしました。

マスターには、つい美味しそうで、みんなとわけたくなってみんなの感想を聞いてきたよ、と。

「コーヒーもあるといいわ。抹茶があるんだし。コーヒーじゃ苦いから変かしらね、」抹茶のレアチーズタルトを選んだ紫子さんがいいます。

「いまどきのお菓子でレギュラー売りするなら、ベタだけど、星型やハート型でレアタイプまぜたら!サプライズがある。」とグリがいいます。

「薄味やこいやつ、のうこうなんとかタイプとかもいいかなぁ。」シュナ坊がいいます。

ガヤガヤしてきたので、脱線はここいらでと思いましたが、木蓮和尚が、時計を見て

16時も近く。
「みなさま、この後はご用事がなければですが。。。中華を食べませんか
わたしが腕をふるいますので、もしもお時間が許されればですね、ディナーをしながら、お話しあいをしませんか。」

桑田夫婦は、海の家クワタは、今日はスタッフに任せてるし。18時頃には閉店だし。

ミリオンも、今日は塾や家庭教師の仕事はお休みにしておきました。

ヴィーナスたちや、マリリンもまだ、ディナーするお店がまだ未定です。

「しかし、いろいろお招きお世話になりまして。」マリリンがいうと、紫子さんが、

「主人の趣味がお料理なんですよ。檀家さんや同級生に、何人もシェフさんがいて。男の料理クラブみたいなものを結成して楽しんでるんです。ご迷惑でなければぜひ食べて行ってくださいな。」

だから。。。あんな。まるっこいのかなぁー。ヴィーナスや、シュナ坊、福ちゃん、グリは。。

料理、趣味。あぶらっこー。い。

木蓮和尚やベルモを見て口にはだせないけれど。つい、ついそう思ってしまいました。

ディナーを食べながら。。。ゆっくりと。

あっ。
木蓮和尚の酢豚はどうなんだろ、ともヴィーナスの頭をかすめました。

酢豚、ブタ。。木蓮和尚やベルモにふと、

ヴィーナス達は悪いけど、連想繋がってしまいました。







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