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2019年06月28日

真夏の夜のおとぎ話、25子鹿色にはご用心ください。

「私たちがきょうだいだなんて。。言葉になりません。。」

三人でガッチリな
握手したミリオン、ヴィーナス、ベルモは、お互いににっこりして。。。

その頃、遠く離れたヴィーナスの古京の金星では。。ベリーが。

葉月はどこへ。。。またフラフラ出ていき。葉月じゃなくてマリリンが仕事を休んで地球へ行ってあげてるのに。

ま。カルモダンさんとのラブリー旅行なんだろうけどね。

それにしても、。無責任すぎるわ。
自分が放置した子どもに、
謝罪もないなんてさ。確かにどう接したらいいかわからないかもしれないけどね。

子どもに謝罪して、育ての里親さんに感謝と御礼を言うのが筋でしょうと叱ったんだけれども。

ベリーは葉月を叱りました。叱りますと
な、んと葉月はブスッとむくれるし。

「だけどさっ。そのおかげで、みんなしあわせな気持ちになってるんでしょ。ミリオンもベルモも、お仕事さえしたり、お家を盛り立てるために働いて。
ミリオンやベルモだって、よい家庭に育てられたわけでしょう。お互い様みんなしあわせじゃない。」と信じられない、それでも生みの親という事をいいはじめ。呆れて開いた口がふさがらないベリーをしり目にさっと葉月は逃亡します。

なんて。なんてこっ。私は子育てを間違ってしまった。。
いまさらながら。葉月の性格はわかっていましたが、再確認念をおされたようで。
もう。急激に悲しい。。
ベリーは泣いていました。

ベリーのパートナーの
ルッコラはハンカチを差し出して。。

ペットのマイクロビーンズのチワワとウクレレをあやしながら。

「ほら、もう。あの子がはちゃめちゃなおかげで、私たちはヴィーナスに恵まれたんだよ。それに、あの子は。ああだから、他人様をしあわせにしているところがあるさ。
里親から
養子を取り返しに行って嫌がらせをする親じゃないし。」ルッコラは穏やかながら

いつも前向きな考えを崩しませんでした。そこが良くってベリーはルッコラと結婚しましたが、
ときに、それでいいのかと疑問にもなり。しかし、柔らかで協調的でもルッコラは独立志向でもありますし。

「私たちが、ワンクッションおいた祖父母だけれど、、謝罪と御礼に参りましょうか」
ベリーが言いました。


さて。。。木蓮寺の見習い僧侶さんが、
お座敷の
中央のテーブルに
着席した人々に冷たいほうじ茶ときな粉のかかったわらび餅を出してくれました。ツヤツヤの
ヒンヤリモチモチです。なかなか歴史と伝統があるお店のものでしょう。。しなに品があります。

「私は葉月の長子のきょうだいのマリリンです。次のきょうだいが、ナオキ。末っ子が葉月です。本日は、おじゃまいたします。」マリリンが挨拶し、さらに。

こちらは、友人のカルダモンさん、と。嘘っぱち。嘘っぱち。恋人のくせに〜と。。ヴィーナスは内心あきれながらも、いろいろ昔っから

母親がわりでなにくれと優しいマリリンが大好きです。
続けまして。
ヴィーナスも。親友たちをみんなに紹介しました。そして。。。

「オハナシアイデスガ。モシモ、プライバシーテキダトオモワレマシテ、ワタクシノユウジンニミウチバナシヲキカレタクナイノデアリマシタラ、ユウジンタチハ、プルメリアシマノカンコウヲスルトイッテマスガ。
ミリオンサン、ベルモサンハ、ドウオモワレマスカ

「私は別にいいわ。やましくなんかないし。ヴィーナスさんはどうなの、お友達におウチの事は、ね、ベルモ。」ミリオンは、ベルモに皆んなに話しを聞かれてよいとふりました。

ベルモも、可愛い声で「ハイ。オッケーですわたしは。チワワ2人もこちら和尚様とおくり様以外に参加させてるし。」
2人の、
チワワが「ねーたん。この人ねーたんが赤い。ミリちゃんにも似てるしなんたの。」と聞いてきました。「ねーたんといっしょ。この赤いねーたん。」
2人は
ヴィーナスを見て、ですね。
色が違うちいさめのねーたんがいる。

きゃっ、きゃっと喜びました。

ちいさめの、とは。ベルモは太めだから。
「わたしとミリちゃんがきょうだいで、こちらのヴィーナスさんもきょうだいなのよ。」ベルモが2人に説明すると、またもや、子鹿いろの方が、

「信号みたーい。赤はメッ、」キャハハハッと笑いだしたので、

内心ヴィーナスはむかっ。
カッチーンときました。

ヴィーナス、ミリオン、ベルモ。赤、青、黄色で信号みたいで、赤はだめー、なんだそうですが。

まったくもー。でも、相手は子ども。ヴィーナスも子どもですが、少し彼女らより
明らかにヴィーナスの方が
大人なワケで。
ここはもう。。
怒るワケにいかず、にっこりして、
「アカハ、ジョーネツ。タイヨウトパッションノアカナノヨッ」と言いました。

子鹿色のスムースチワワはロクなことないな。トホ。。。
げっ。
またもや。ヴィーナスにくびったけのチワワちゃん、子鹿色のチーコを思い出してしまう。。

さらにまた、森沢家の子鹿色のスムースチワワはゴネリ始めます。
「ココちゃん。ワラビモチ、昨日食べたからもういらない。ケーキ食べたい。おねーちゃんケーキちょうだい。」

ヴィーナスが、後でお召し上がりくださいませね、と。木蓮和尚様に手土産渡しましたよー、と宣言したのをちゃっかりチワワ、

ココナの方が聞いておぼえておねだりしはじめて。。はっ。

森沢家が全員真っ赤になり、ベルモが、すぐに、ココナを叱りました。

「めっ。ココ。いいかげんにしなさいっ。お部屋から放り出しますよっ。

どうやら白いミーナというチワワはお利口だけど、フォーンのココナはおバカさんというか。。。ヤンチャなんだろうな。

訓練所に放り込みたい。。
チーコのアホと一緒にっ。、
一瞬思ってしまいましたが、でも学校にまだ行く年齢でもない赤ちゃんのようなものに。。本気で怒るのもね。。
森沢和尚夫妻も申し訳ございませんと謝罪しはじめ、

なんだかヴィーナスは気の毒になりまして。

もう、これはしょうがない。
えーいっ。
ヴィーナスは、空間に保存した南風のマスターからの日ごろの感謝のしるしの
特別なレアチーズタルトをぽいっと取り出しました。

実はこれ。
けさ、コッソリ南風のマスターが、ヴィーナスへのプレゼントがてらの無料モニター試食、
今日もヴィーナスが、
手土産をたくさん買ってくれたし。いつもご贔屓にしてくれるし。

と、今度お店にレギュラーとして並べようって考えたのだけど。無料モニターね。感想きかせてよ、」と。おまけにこれからのレギュラーメニュー候補試作品のレアチーズタルトをいただきましたので、
本来なら。
1人で少しづついただき感想をと考えていましたが、オレンジ、ブルーベリー、レモン、スタンダード、ストロベリー、メロン、チェリー、ザクロ、チョコレートなどなど。たくさんのレアチーズタルトの詰め合わせでした。

嗚〜呼。アーあ。。。自分1人で食べようと思ってたのに。。。まっ。

たくさんの人に食べてもらったリアクションや感想を聞くかなぁ。そっちのが試食的。
あたしだけだと、偏るかスキキライが。

マスターからの試食お頼み申す、の。
レアチーズタルトの詰め合わせ。。
それを惜しげもなくだすと。

「コンナニオイシソウナワラビモチガアリマスガ、
ワラビモチガ、ワビサビ、スッキリナラ
コッチハノウコウ。アマズッパイ。ゼンゼンカブラナイ。タクサンシュルイガアルノデ、ニガテジャナイヒトハ。ドーゾ。

「わっ、チョコ、チョコ。」ココナがチョコ、ミーナがイチゴがいいと、イチゴを取りました。

「すみません、申し訳ございません。まだまだ。。ほんに子どもでございます。」木蓮和尚様は、必死でヴィーナスに謝りました。

「サアミナサンモ」ヴィーナスは、出していただきましたワラビモチが、レアチーズタルトと全くタイプの違う洋菓子だし、

食感すら全く違うのでほっとしました。

それにしても。南風のマスターごめんね。自分の舌を信用してくれたのと感謝のしるしがこもった美味しい試作品のプレゼントをさ。

それはそうと。。。みんな、紹介をしあってお茶を飲みながら。。。

ヴィーナスが、口火を切りました。

ヴィーナスの話しだと。。

ヴィーナス、ミリオン、ベルモ、
の母親は葉月。人間にすると、高校生になるかならないかで三人を産み。
アバウト
いまはハタチぐらいです。

ヴィーナスたちきょうだいは
三人同時に生まれたそうですから、三つ子でだけど、誰があに、あね、など順位はありません。。

ヴィーナスは、、葉月が2人を海に流した理由を話しました。

ミリオンとベルモは、実は。
仮死状態で。

葉月、葉月のパートナーのタコのミッシェル。
出産を手伝った二羽のカモメのおばさん。4人が仮死状態のミリオン、ベルモは亡くったと思っていたのです。
4人が、亡くなってるんだ。。。と、ショックで簡単なお葬式をして

プルメリア島が、天国に一番近いから、
プルメリア島に笹舟に乗せて

2人を供養の為に流したんだそう。
ヒグラシの降るような蝉しぐれの中
プルメリア島の片隅で、三人は生まれ

天国に旅立つように、ミリオン、ベルモは流されてしまいました。




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