音鳴り町の警察署。。。
鑑定の結果、発見された人骨の男性は、
ヒカル・フォレスターさんと見られます。
西園寺玲泉さんとも、クライド・フォレスターさんとも、人骨のDNAの型はありました。
クライド・フォレスターさんも、
西園寺玲泉さんも、人前をはばからずに泣いていました。
ヒカル・フォレスターは、ハタチぐらいで若くこれからの時に
おそらく何者かによって、尊き
命を奪われたのです。自ら
失踪したのではありませんでした、
西園寺玲泉氏は、
「だけど、父は、やはり母やお腹の中の私を捨てて逃げたというわけではあるまいと思います。
それだけでも救われます。しかし、若くして亡くなったのは非常に残念です。」
「なにがあったか知りませんが、許せませんね。ヒカルはなにかしたのでしょうか。」
クライドさんの目は真っ赤でした。
失踪して女性を捨てたわけじゃないのは、ヒカルがそんな事をする人間じゃないと思っていたのが確信通りだった。。
それじゃあ、、ヒカルを手にかけたのは、と次の問題がでてくる
しかし。。。ヒカルが殺害されたとして。。50年以上前の、、出来事。
犯人はもう、生きていないかもしれない。
と思いながら、
クライド・フォレスター氏が言うと、
警察署に情報提供でやってきた榎本明治が、
「あの。。。実はですね、クライドさん。。。フォレスター一族の奥様のイライザ様が。。。」
「母が、ヒカルの調査依頼を」
弟のヒカルの
セントラル美術大学時代、
クライド・フォレスター氏は、他の大学へ通いヒカルは、
年子。。腹違いの弟で、クライド・フォレスター氏がクリスマス生まれで、
ヒカルは、翌年の四月生まれで一学年下。クライド・フォレスター氏もヒカルも現役合格浪人なしで、それぞれの大学に一年違いでクライドさんが先に入学しましたが、
ヒカルは、美術大学進学で家を出ました。
その頃探偵をしていた榎本明治さんというおじいさんによると、
「奥様が、ヒカルさんのセントラル美術大学へ進学した事はわかっていますが、どこに下宿しているか住まいの下宿先を、旦那様が知らせなかった様です。
奥様のイライザさんによれば、フォレスター一族の恥になる悪い虫がつかない様に、ヒカルは異性に強い女性がほうっておかないタイプなので、心配である、って事でしたねぇ。
父親が、学生の子供の下宿先を知っていて母親が知らないって変だなとは思いましたが、写真を見せられて、あゝ、なるほどー、と納得しましたよ、
フォレスター一族のご主人様と、奥様が白人の金髪ですが、、、ヒカルさんはスッと洗練されているものの、われわれと同じ東洋人で。。そうか、お金持ちのご家庭はいろいろあるんだなぁ〜と。ヒカルさんは、男性の私がみても。なんと、これなら女性は黙ってないですね、羨ましい。と思いました。」
「大学時代なんぞ、わしも、ろくに親兄弟と話しもせんかったからな。ヒカルは家を出たし。
お察しの通りに、ヒカルは腹違いの弟です、年子ではありますが、
私がクリスマス生まれ、ヒカルは翌年の四月生まれで。。。しかし、お恥ずかしいながらに、母親のイライザは、ヒカルを嫌ったり虐待していました。
私が、気づいてかばいましたが、、、」
「そうだったんですね、私は、素直にこれじゃあ、女性がほっとかないなぁと、思いながら、
旦那様が愛人がいるわけだし、それに、フォレスター一族と言ったら、調べましたら側室や愛人は、当たり前の艶福家男性がたくさんいられるみたいなのに、、、あっ、失礼しました、クライドさん、英雄色を好むと昔っから言うでしょう。
だけど。。。イライザ奥様は、
なんでこの坊ちゃんばっかり追求するのかな、と。
変だなとは思いましたが、仕事ですからね、で、調べましたが、聞き込みで、ヒカルさんの下宿先を探しだしました。」
「わしは艶福家ではないけど。。。だけどうちの不倫一族なんて、たかが女問題で金で済ます事だろう、って家系で、側室や愛人なんかあたりまえだったし、
姑ばあさんが、嫁にそんな教え。。だった。。しかし、姑ばあさんが嫁に行った私の叔母が旦那の浮気問題を起こしたら、
親が怒鳴り込みに行って、叔母に帰ってこいとか、めちゃめちゃな家だったな。
まぁ、フォレスター一族の嫁達はどう思ってるかしらんが。
しかし。私の母親のイライザなら、他の女性に父親がうつつを抜かすのも仕方ないと思ったけど。」クライド・フォレスター氏が言いました。
「まぁ、私は、仕事ですからね、ご依頼の
指示通り犯罪でなければね、で、
ヒカルさんを調べまして、お住まいの場所と、一緒に大学に通う女性と一緒のお住まいに入っていき、ああ、これは同棲だと。
同棲中の女性の身元も調べましたら、。
どうも、家族がアヤシイ宗教に入っているらしいですね。
北斗山水。。そうか、アヤシイ宗教に入っている家庭の女性と結ばれたら大変とかいろいろ心配なのかなとか、、、まぁ、なんとなくそう考えたんですが。。、
しばらくして女性が、産婦人科に何度かいきまして。。。もしや、妊娠したのだろうかと、」
榎本さんは、フッと思い出すように言いました。
「母が、ヒカルの調査を???だんだん成長するにつれ、ヒカルは、母親とは口もきかなかったけど、、、それもしかたあるまい。
幼い頃は、母親はヒカルをいじめていたし。」
ヒカルはハッキリ愛人の子のくせにと叩かれた。
ヒカルは東洋人の外見だから、そのうち自分が両親の正式な子供でないことぐらい、
はやくからわかるにしろ、既に幼い頃から、
愛人の子とイライザに罵倒されていた。
「私は、フォレスター一族が、アヤシイ宗教に入ってる家庭のお嬢さんと結びついたら大変とか、なんだとか、、、それでイライザ奥様が調査をしているのかなと考えていて、
しかし、ヒカルさんが、北斗山水から信者を救う会や、救済活動をしていて、あっ、そうか、、、ヒカルさんは、彼女の家庭の宗教に反対なんだなぁ、と。
調査を行って、ヒカルさんが、熱心に北斗山水から信者を救う会の活動をしていたことがわかり、奥様に報告しました。」
元探偵の、榎本明治さんは、クライドさんの母親だったイライザ奥様に、
セントラル美大のヒカルの様子の調査を依頼されました。
なぜ、母親が??ヒカルを?
ヒカルなんぞは、どうにでもなれ、フォレスター家の恥かき息子、で、
いなくなってせいせいしたのでは?
クライドさんは、もちろん大学時代に、
母親のイライザがヒカルの素行調査を依頼しているなんて、
まさか。
夢にもおもいませんでした。
母親にとって厄介払い、だと思ってたのに。。。
さてさて。こちらは、音鳴り町の隣の
毎度おなじみ神楽町。
その頃。。神楽町小学校は、冬休み。クリスマスを目前にした時期。
シュナ坊が、神楽町の海辺、南新町の白い家に、電話しました。
アザラシの福ちゃんが電話に出て、福ちゃん、ヴィーナス、グリと、
仕事をしている子ども達は、お礼状やサイトの年末年始イベント用に更新などおおわらわらしいです。
「ウチに来てやれば。福の神ゲストハウスは、広いし。天空の露天風呂もあるよ。
しかも、うちのばあばのお料理つきだし。」
シュナ坊の兄さん姉さんとも楽しいけれど、なんと言っても、同じ歳ぐらいの男の子たち。。。男の子みたいな?女の子でもないけど宇宙人もいますが、
なんだか、いつもなじみの合いの手のような仲間がいないとなと。
シュナ坊は、グリは、わざわざ金星から地球旅行だから話は別としても、
福ちゃんやヴィーナスは、冬休み、
クリスマス、お正月で家族と過ごさないのかな
とも思いましたが、なんとなくあまり、聞いてはいけない事情があるような気がして。
だけど、知りたい気もするし。
だけど、やっぱり。。。やめとこ。
だから、せめてうちのじい様ばあ様に甘えて家族みたいにくつろいで欲しいとも思いました。
海辺の白い家の3人は、働いていて社会性がある子どもですから、あんまり行くと、
三木龍馬氏や、三木家の団欒をそこねると思っていましたが、
三木龍馬氏や、ファミリーは、子供達ウエルカムです、それを知るとツイツイ、
やっぱりみんな子ども。
「今日は、簡単だけど、お好み焼きにするって、だからいっぱい人がいた方が盛り上がるし。」シュナ坊がいうと、福ちゃんは、
「じゃ、僕海鮮もってこうか。うちにあるし。港町だからおじさんおばさんが、差し入れくれるんだよね。
南新町は、近所づきあいあるからね。」と、福ちゃんが話していると、
よこからシュルっと手が伸びヴィーナスが、
電話を福ちゃんから取り上げて、
「ミナミカゼデ、チーズヲカッタカラモッテイク。」と言いました。
ぐりが、「チーズヲカッタカラ、って。チーズ
ヴィーナスさ、お好み焼きをピザにするんだよ、チーズだらけで。」と言います。
「グリ、タベタジャンピザミタイピザミタイッテ」
「んもう、楽しみましょ。マヨネーズたっぷりね、」グリは、適当にヴィーナスをあしらいました。
福ちゃんが、ご近所さんから、お正月用のお餅をいただきましたので、お礼にもってこうかと言いました。
福ちゃんも、ヴィーナスも、なんだか里帰りをするようにウキウキしていました。
ぐりが、「たまには、金星に帰りな。。」
と、ヴィーナスに言いましたが、ヴィーナスが珍しく黙ってしまいました。
さ。。。
音鳴り町の警察署では、個別に、
白ネコクリーニングの会長と奥様のモルモットさんが、警察に、
昔あったあれ、っという話しをしていました。
白ネコクリーニングの会長のおじいさんがまだいて、会長が若い頃、
隣の仕立て屋の見習いで、モルモットのおばあさんが働いていた頃です。
白ネコクリーニングの白ネコじいさんも、
元仕立て屋で働いていたモルモットのおばあさんも、あの事があって
なんなんだろうね?みたいに、
話すようになったのが恋のきっかけだったので、二人ともよく覚えていたのです。
「わかりました。。。そうですか、
あちらのお部屋で、クライドさん達がお話しをしていらっしゃいます。そのお話を。クライドさんもまじえて、話していただきたいのです。」
真相に繋がることかな?!
2019年05月16日
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