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2019年05月18日

さよならクリスマスキャロル103白ネコクリーニングと榎本氏。

音鳴り町の警察署。。。

老舗クリーニング、白ネコクリーニング会長夫妻。
白ネコ氏と妻モルモット。

二人も、クライドさんと、西園寺さん、証言者の榎本明治さんの部屋に通されました。

「白ネコクリーニングの会長さんです、会長さんと奥様です。」と刑事に白ネコクリーニング夫妻は席を進められ着席しました。

「白ネコさんが、、、なにか、ヒカルの件に関して、、ご存知なのでしょうか。。」と、
クライド・フォレスター氏が言いました。

白ネコ会長が、「あれは、私も若く、白ネコクリーニングが、祖父が会長だった頃の話になります。。。外に出ると、妻がフラフラ歩いていて、妻が隣の仕立て屋見習いでして、、、妻が真っ青な顔をしているので、、、妻とは顔見知りで挨拶をするぐらいでしたが、心配になり、どうしたんですか?と、話しかけたんです。
すると、妻が、大変。。。フォレスター家の奥様が直接、いらした。。きっと苦情だ。先輩と妻が外に出されて、、フォレスター家のお手伝いさんではなくわざわざ奥様がいらしたとは。。なにかひどいクレームでうちのお店も潰されるかも、と。
あっ。大変失礼しました、クライド様。
当時のフォレスター家飛ぶ鳥を落とす勢いで、、、この地域の領主様ですから、シカシその領主様の奥様がわざわざ小間使いがやればいい仕立て屋に服を出しにくるなど、
こんなこと、前代未聞。
なにかよほどのクレームじゃないかと、私もどうしよう、と妻が真っ青になっていたんです。」
白ネコクリーニング会長が言いました。

すると、モルモットの奥様が、
「しかし、隣の白ネコクリーニングのウチの主人がキョトンとして、えー
仕立て屋さんにもなの?
ウチのクリーニングに少し前に、あのフォレスター家の奥様が、少し破れたり汚れてボタンが取れた服をクリーニングに出しに来たんだ。。。
奥様が、小間使いが、いつもうちにクリーニングに持ってくるのに。。いったい?と、不思議だったんだけど、なんでもご主人のジェイフォレスター氏が、
奥様の誕生日に買ってくれた高級品で、、、猛犬に襲われて、こうなってしまって、、、
しかし、本当に大事なものだから、絶対うちの使用人にも誰にも言わないでほしいと、口止めをされていて。。。最初わざわざ奥様がじきじきにいらしたから
うちもよほどのクレームで怒鳴り込みにいらしたかと思ったと、うちの主人が言うんです。。。
私は、主人に助けを求め、
実は。。。さっき普通じゃない感じでフォレスター家の奥様が使用人を通さずに直接高級品の奥様ねジャケットを持ってこられて、

はっ。
あれは以前奥様が、時季外れの時仕立てに出して。。憧れのブランドの薄手のジャケットで、
私も、すごく憧れていましたから、仕立て屋のオーナーの担当でしたが、

すみません、クライド様。。。娘だった私はあまりにもそのジャケットに憧れがあって、
オーナーのいない時に勝手に袖を通してしまったのです。

本当に素敵。。。幾らするんだろう、想像がつかないわ、と。
別世界、私は買えない。。。と、勝手に羽織ってしまいました。幾ら憧れていたと言っても、依頼されたお店の従業員に、
あるまじき事でございます。
私は、まさかそれがバレて奥様が怒鳴り込んできたかと思って。

こんな下働きの見習いの田舎小娘にと。

とりあえず、フォレスター家の奥様が、使用人にも通さず直接仕立て屋にくるなんて、ただ事じゃないぞ、と。
先輩や、私は外に出されたんです。

私は、奥様のジャケットを勝手に羽織ったのがバレたかと思い、びくびく真っ青で、
そこに、今のうちの主人が。。。隣の白ネコクリーニングの若でしたが、うちも少し前にフォレスター家の奥様が使用人通さずじきじきにうちに来てびっくりしたところだよ、と。

それじゃあ、その服の仕立て直しかしら、、、心配になったけどと主人に言うと、
多分そうじゃないかなぁ。
主人が、
そんな、羽織ったのがバレるってんなアホな。。言わない限りわかるかいな。。
まぁ、フォレスター家様は、奥様以外にも女性がって代々そんなご家庭。。

いや、クライド様、ごめんなさいお金持ちという意味でございますのよ、だから物を大事にしないとなると。。、他の女性と比べられたりあんな高級品だしなぁ。。きちんと管理してないとジェイフォレスター氏にバレたら大変なんじゃない、フォレスターの奥様も。などなど。
主人の話によると、どうもクリーニングに出したそのジャケットが、私の言っていた先ほどフォレスター家の奥様が持ってこられた有名ブランド品のだったので、
じゃあ、猛犬に襲われて、傷やほつれを仕立て屋に出しに来て、使用人にも内緒にしてくれって言うのかしら??と、
うちの主人とも、話していたのですが。。。」

続いて、白ネコ会長が、
「しかし、なんだか。。血のようなものが付いていて。。。だけどあの奥様は、ケガもしていなかったけど、、猛犬に襲われたのは、少し前の話になるのかなぁ、
少し前の。。って。

ジャケットを羽織るシーズンになってきたのはごく最近だけどなぁ〜
猛犬に襲われたにしては、めちゃめちゃには、破れてない。。猛犬にというより、誰かに引っ張られた程度だけどなぁ。。

それは、薄手のジャケットでした。ボタンがひとつ取れていました。」

モルモットの奥様も、

不安ながらに、あんな素晴らしいジャケットを田舎の小娘に羽織られたのがばれたらどうしよう。。
クビかなと言うので、

白ネコの当時は若が、じゃあ、くびになったらうちで働けばいいと励ましてくれました。

モルモットのおばあさんが、
結局、職場のお店に戻りますと、仕立て屋のご主人が、、、

奥様が、猛犬に襲われ破れたりボタンが取れたので、、、仕立て直して欲しいとの依頼でクレームではなかった。大事なものなので、
フォレスターの奥様は、こんなふうにしてしまい、主人にも誰にも知られたくないと。

だから、うちの使用人にも誰にも言わないでくれと言われて、モルモットおばあさんの働いていた仕立て屋さんは、ボタンのオーダーも受け付けていたので、スペアのボタンを
フォレスターの奥様がオーダーして
ボタンがない部分に取り付けてくれと。
ボタンもなくしたんだな、と。

しかし、けっこう強固に縫い付けてあるボタンが。。、取れた割には?
破れがそうでもないなと。不思議に思いました。
ブランドの服の。。ボタンが取れにくいこともウリになっているブランドでしたのに。
私は、本当に憧れのブランドでしたから、恐れ多くもいつか欲しいと、そのブランドには詳しくてですね、
あれは、オーダーメイドで、フォレスター家の女性ボタン付きで、それはそれはもう、

いったい幾らするのやら、めまいがします。
と、モルモットおばあさんが、とにかく仕立て屋に対するクレームじゃなかったと、
胸をなでおろし、隣の白ネコクリーニングの当時の若の今の会長さんにお礼を言いました。

しかし。。。なんか、奇妙だねぇ。

別に。。犬に襲われたなら仕方ない被害者なんだから。しかし、猛犬に襲われたって、
そんな町の噂もないがねやら、

なんだかんだなんだかんだ、若い二人は話すようになって、、でも、

それが、恋に発展したのだから。
白ネコクリーニング会長もモルモットおばあさんも、もうフォレスター家の事は、いつの間にか忘れてしまいました。

オカシイな?とは、思ったもののあの奇妙な出来事で夫婦が親しくなるきっかけとなったのでした。

すると、今度は、元探偵の榎本明治さんが、

「そうだったんですね。私は、元探偵の榎本明治です、こちらのお隣町の探偵所で働いていましたし近隣出身ですから、白ネコクリーニングは、、もう私も子供の頃から知ってますねぇ。。。私は、フォレスター家の奥様にセントラル美術大学での素行調査の担当になりました。
所長に呼ばれて、依頼主のフォレスター家の奥様にご挨拶しました。
びっくりしましたセントラル美術大学は、普通には飛行機の距離感です、しかし、
お金は幾らでも支払う、できるだけ綿密に電話と機密文書で私書箱を言うからそこあてに調査資料を送ってくれ、と。当時は独身の私が担当になりました。
交通費滞在費だけでも馬鹿にならないのに、
お金持ちは、凄いなぁ〜と。
セントラル美術大学付近の探偵所だとヒカルさんの生活圏内なので、離れている探偵所が良いとうちに依頼されたようです。

私は、ヒカルさんの同棲女性の事や、宗教の救済活動や救う会などについて報告しました。
しかし。。。だんだん。。何でしょうか人間の裏秘密や本性に触れると、、、勘が、、感や感覚や嗅覚が鋭くなります。。
ヒカルさんの調査をするうちに、ヒカルさんが、北斗山水に狙われているのではないか、と察しました。。見張っている
ターゲットのヒカルさんの周りにどうもあやしげな北斗山水らしき信者がつきとうのです。。。私は、、これは危ない。
しかし、、、私は探偵の仕事。
ヒカルさんの目の前に現れるわけにはいかないし、依頼主を裏切ることになる、

そんな葛藤があった時に、です。。、
クライドさん、本当に失礼しますが、、、事実を知ってしまい。。

あの。。」

元探偵の榎本さんは口ごもりましたが、しかし、、、クライドさんは、

「榎本さん、なんでも言ってください。

「フォレスター家の奥様には、電話報告で、正直にヒカルさんが危ないです、どうしたらいいのですか、黙っているわけにはいきません。
ヒカルさんは、彼女の家庭を北斗山水から洗脳を解き救済活動をしようとしています。
しかし、そんなヒカルさんが、狙われてるんです、と奥様に訴えました。フォレスター家の奥様ならなんとかしてくれるかと、しかし、

奥様の答えは、私と違っていました。

なんなら、これであの忌々しいヒカルが消える。。。ボソッと呟いたのです。

あなた、ひと思いにヒカルを消してくれない?と。。。フォレスター家の奥様が、
なんとヒカルさんの殺人依頼をされたんです。」




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