セント・マルベリー教会。
音鳴り町。。。音鳴り町病院からほど近い
おごそかで、引き締まった寒さの教会。。
奇跡が舞い降りそうな神聖なる美しさに対比して、。。
祭壇でうな垂れたおじいさん。。
おじいさんは、祭壇、神様に、静かに語りかけました。
聞いてくださいますか、、、神様。
私は罪深き人間ですが、ここまで生きてしまいました。なんで、こんな罪深き人間を
神様は、永らえて生かしてくれるのでしょうか。。。
私と妻は幼い男の子を、交通事故で亡くしました。息子が3歳だったと思います。
轢き逃げで、目の前が真っ暗になりました。
妻が、一瞬目を離した隙に。。。
当時の轢き逃げ捜査は、今の時代と違って、犯人逮捕も、綿密な捜査もおこなわれず。。
いまの時代すら、未解決事件はたくさんあり。
仕方ありませんね。。やるせないです。
妻は、この息子を亡くして。もう妊娠できない身体、です。妻からは、子供ができないので、別れて欲しい。
わたしが息子から目を離したせいだし、、
あなたは、まだ若いし、子供が好きなあなたは、これから子供ができる可能性があると言われましたが、
しかし。。子供は欲しいけれど、
妻の子供じゃなければ意味はないし。
いないなら、いないで、里親制度を考えたらいいと、わたしはそう言いました。
確かに、子供が欲しいのは事実でしたし、
でも、誰の子でもいいわけじゃない。
神様。
わたしは、家族のベーシックなところ、奔流となるところは。。。。
愛だと思います。。そんな、愛という土台なくして、、、家庭という城は、築けないと。、
バカみたいに思われて、
くさいかも、しれませんが。。それが、わたしの流儀です。
愛している
自分を責める妻を、ほうっておくわけにもいきませんし。
子育ては、夫婦すべてが二人三脚です。
わたしは、大切にできない好きでもない愛情もない異性の子供でも、子供は、子供と割り切れる性質じゃないし。うちは、商売があるから、
息子が亡くなり、それは残念だとは思いましたが。。。妻と離婚したくないので、妻以外の女性の子供などつくりたくありませんので、
それならば、と。
養子を迎えることにしました。
ですが、なかなか、この子は、という子供は見つからず。
ここ、音鳴り町や、隣の神楽町近辺では、
国籍や生命の種類に問わず、
いろいろな、人種や生き物のるつぼのグローバル社会で、
相性さえ良ければ、ご縁なので、人種や国籍は問わないと、妻と養子を迎える事に決めまして。
早く、私らにも息子が見つかるとは思いましたが。、。
だけど。。。
やはり、うちに来てくれるだけでありがたい、贅沢は言わないと言っても、亡くなったたった一人の我が子に執着してしまい。。。結局、
どうしても。。。
息子に似た白人の男の子を、と。
探して。。。探して。。探して、
やっと。。やっと、施設から、小学校に通う亡くなった息子が生きていれば、同じ年齢の男の子を探しました。
聡明で、可愛いこで。なんと、微笑ましく天使みたいな子でしょうか。
私たち夫婦に、小学校一年生の息子ができました。運命の出逢いです。。
クライド・フォレスター氏は、黙って仙人のようなおじいさんの告白を一方的に聞いていました。
なんだか、愛だの。。それはそうかもしれないが、やっぱり、このおじいさん
映画やドラママニアで。昔よく見ていた恋愛ものかなんかの、主人公になりきって、、ボケてしまってるのかな。。。
運命の出逢いとか。、愛だの、ねぇ。。
そこは。。。苦手な。。。
クライド・フォレスター氏は寂しい気持ちに再びなってしまいました。自分も悪いが、息子はヤクザ。行方不明のヤクザものだし。。
クライドさんの、
妻は。。。離婚して。わざと、あちらの非をもってくるようにして、あちらの浮気や不倫を責めて自分が有利な立場で離婚して、
無一文で放り出したし。
仕事で、飲みに行く事やら、接待の飲みがありましても。。。
はっきり言って、もー、あからさまにお金目当て!
クライド・フォレスター氏は、ヒール役の悪名高いが、大富豪でしたから。顔は綺麗でも、
名前や、お金だけ、に寄ってくるゴキブリや蝿みたいな、女はたくさんいました。
クライドさんだって、そりゃ、女は美人な方がいいですが。かと言って、もう、お金目当てがみえすくと、ウンザリ
バケの皮の厚化粧がおちたみたいに、
キモチワルクなるのでした。
女やら。。。
家庭のことは。。考えたくない。惨めになるし。。家族ってなんだろうな。。でも。
でも、クライド・フォレスター氏は、
家族の思い出なんてな。
マトモな、腹違いの弟のヒカルは行方不明になってしまったし。
確かに家族には。。。良い思い出はなかったものの。。。
いまや。
サン太が、わしの家族みたいなものだし。
入院患者の、小さなひかるちゃん、
サン太みたいな、ホワイトシュナウザーの小さなひかるちゃんとの出逢いで、
ずいぶんと救われて、生まれ変わり、
サン太との出逢いをもたらしてくれた、
最近は、三木龍馬氏との出逢いもあった。
感謝、感謝。こんな暖かいきもちになるとは。。
ハッ、それはそうと。
クライド・フォレスター氏は、神様ということになっているんだ、と、再び、
祭壇で告白をするおじいさんの告白に耳を傾けました。
おじいさんは。。。
本当に息子は可愛いこで。
養子を迎えた、というのに、卑屈でなく、息子は、施設から自分を本当の子供として育ててくれる事に感謝してくれているのが、
有り有りとわかり。
もしも、もしも交通事故で亡くなった血の繋がりある息子が、生きていたら、
果たしてこの子みたいに優秀になったんだろうか。。。
この子みたいに、素直で明るくて、聡明で
こんな、太陽みたいに輝く子になったんだろうか、と。
そう思うぐらいに、私たち夫婦には、もったいないぐらいに、素晴らしく
優秀な息子に成長しました。
クライド・フォレスター氏は、
あ。。。あ。そう、、そうか。このおじいさんは、
息子の自慢話がしたいんだなぁ。
やれやれ。。。さすが、お年寄り。
そういうことか。
なるほど。なるほど。話し合いてのいない、可哀想な老人は、
誰かに話を聞いて欲しいんだなぁ。
よくあるかもしれないな、、
老人の孤独と、過去の栄光か。。。
クライド・フォレスター氏は、自慢話をしたくなるほどに、大事に思える息子がいることを、羨ましいとおもいました。
武勇伝や、家族の自慢話、誰かに聞いて欲しいんだなぁ。。
ああ。。。仕方ないじいさんだな。。
やれやれと、、、また。老人の告白に耳を傾けました。
老人は。
わたしは。。わたしは息子と一緒に暮らすにつれて。
妻もわたしも、息子がほんとうに可愛くなり、亡くなった子供に手を合わせながらも、
うちに来てくれた息子のご縁に、大変感謝いたしました。
来てくれた息子も、亡くなった息子の墓前に手を合わせたり、あれこれ、墓前に報告していました。
しだいに、息子と一緒にいるにつれ、もしも、事故で実の息子が亡くならなかったら、と考えるようになりました。わたくしどもは、しがない自動車整備士です。
養子を迎えるにあたって、多少、わたしの商売を継いで欲しいという下心は、ありましたが、、、養子になった息子は、
車は好きだけれど、もっとなんか違うというか。。。わたしからしてみれば、びっくりするほど優秀で。。。
息子は医者になりたいと言い出して、
わたしは、全く別の世界の中の話みたいに、
医者になるなんて、と思ったものの、
しかし、この息子ならば、医者になれる。
と、ますます、息子を自慢に思いました。
わたしも、できるだけのことをしてやりたいと思いました。
息子は、医者になりました。やはり。。。
医者になっても、息子は、遠くへは、行きませんでした。
息子は、だんだん頭角をあらわしたころ。。
イケメン、優秀なドクター、として、マスコミに取り上げられました。
クライド・フォレスター氏は、
お。やれやれ
イケメン。優秀な、ドクター。そりゃあ。自慢話。。したい、よなぁ。
したくて、ウズウズしてるんだろうな。
しかし。なんか。なんだろうな?どっかで聞いたような話なんだけどな。と、ふと、首をかしげました。
誰だったっけー、こんな人、こんな話を、、どこ、かで聞いた、
さらに、老人の告白は、続きます。
息子は名医として、飛び抜けて優秀なドクターになり、
わたしも妻にも、とても優しくて。
自慢の息子になりましたが、、、
しかし。有名になり、、、里子に出した親が、息子を嗅ぎつけて。。。息子に寄ってくるようになったのです。
私たちは、焦りました。
もう、息子はいいとしだから、息子を返せ、とは、言わないでしょうが。、
だけど。。なんだか、家庭を壊される気がしまして。
と、いうのも、養子を迎える時に、息子は、
ハイスクールのカップルの子供で、女性が、男性の気を引き独占する為に妊娠しましたが、
プレイボーイの男性は、妊娠をきっかけに女性を捨てて、女性は、たかが、女のひとり、だったんでしょうね。
それで、利用価値がないとわかると、女性は、さっさと赤ちゃんを里子に出したらしく。
女性の親も、世間体が悪いからと、赤ちゃんを里子に出させて。。
だけど、有名になり、名医となった息子を嗅ぎつけて、
案の定。息子の親は、だんだん息子にお金を無心しはじめました。。。
最初、息子は、お金を援助していましたが、
だんだん金目当てだ。とわかり、
援助を断ると、母親は、ブチ切れて、
息子は、男を釣る道具に産んで、役に立たないので捨てた!!!と、
息子を傷つけました。
父親の方も。。。捨てたはずなのに、嗅ぎつけて、息子やうちにつきまとって。。。
あ。
あれっ、、、これ、これは、ヤブだ。
そうだ
ヤブ。イヤイヤ、そのじつ、名医だが、、、
ビアンカ院長先生の。。
ビアンカ院長先生の、養父?
クライド・フォレスター氏は、、
ビアンカ院長先生の養父が、人殺しを?
まさか。まさか、認知症だから、そんなこてを言うのでなく、ほんとに?
だけど。。ビアンカ院長先生の話しと一致している!!
2019年05月01日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/8768261
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック