ホットショコラ
福の神家に、三木龍馬氏が、シュナ坊と、
福ちゃんヴィーナスのゲストを連れて帰って
帰ってくると、
三木龍馬氏のミニチュアシュナウザーの兄妹ポポロ、コモモが、ホットショコラを飲んでいたので、
ローズ夫人のお料理のお手伝いをしていた
イチゴ姫が、シュナ坊とヴィーナスと福ちゃんのぶんのホットショコラを入れてくれました。
見た目はコモモも女の子らしいのですが、コモモは、ズボラで。
姉の
イチゴ姫が女の子らしい性格で、
お料理もお裁縫も大好きなので、
ローズ夫人のお手伝いをよくしています。
「ご飯作らないと、笑〜みたいになるよ、笑〜は、ゆで卵をゆでるので、いっぱいいっぱいなんだ、」
福の神家に来てから。
シュナ坊が、イチゴ姫がかいがいしくお手伝いをするのを見がてらに。姉のコモモに言うので、
「何言ってるの、笑〜ちゃんみたいになるって、笑〜ちゃんわたしより歳下でちいさいし。それに、笑〜ちゃんみたいに、仕事ができて可愛くてお金持ちなら、そーなって上等でしょ。」
「可愛くないじゃん。笑〜うるさい鬼ババだし。ヴィーナスもうるさいけど、ヴィーナスは、チワワみたいなやかましさだけど、
笑〜は、鬼ババのうるささだしい。ふたりともお金持ちだけど、うるさいし。」
南風で、ヴィーナスちゃんと福ちゃんのお客さんがくるね。と三木龍馬氏が奥様
ローズ夫人にLINEすると、ローズ夫人が、、ハンバーグを作ると、言っていました。
ヴィーナスちゃんも福ちゃんも、用事がある事がたくさんあるだろうし。
無理は言わないよ。わしら、ローズのお料理
家で食べる時で、時間があるときに、ヴィーナスちゃんも福ちゃんも、
よかったら、一緒に
どうぞ。
お客様用のスペースにも
ちゃんとキッチンがあり。
ローズ夫人が、神楽町にいるあいだ、できるだけは、シュナ坊に、手料理を食べさせたいのと三木龍馬氏に言っていたので、願い立って。
そして。
明日は、朝、神楽町小学校にグリが直接登校してくるという話しでした。
だからね、明日の夕ごはんは、グリちゃんに御礼でグリちゃんの大好きなラザニア。
惑星のかけら、虹のかけらをシュナ坊にくれて。
グリちゃんは、甘いものも好きだから、甘いものも。
ヴィーナスも、福ちゃんも、明日はお仕事で、人に会うやら接待もないし。
また、明日の夜も福の神のゲストハウスで晩ごはん。
キッチンからは、ただよう美味しそうなハンバーグのいい香りがしてきます。
「ローズサンミタイニ、ソコマデハ
オイシクハナイケド、キンセイニイタコロ
グリンチデ
グリノオヤガゴハンヲツクッテクレテヨクダベタワ。オモイダシチャウナ」
ヴィーナスが言いました。
グリの親は、地球旅行マニアで、両親地球好き
特に。一致する趣味で、
二人とも日本大好き。
でも。
真逆な
一方は
北海道が好きで、もう一人が沖縄が、好きだし、
グリの親は、
おりょうりすらも、
真逆な薄味と濃い味のパートナーで、どっちが料理を作ったかが、おもしろいぐらいに、すぐわかるし。
グリの両親に言わせますと、グリの両親は、旅行が好きで地域文化、いろいろ郷土料理を食べるので
こいも薄いも、日々によりけり、だし。
グリのきょうだいも、旅行慣れや、親がこいも薄いもかわるがわる気まぐれにお料理を出されて、
日々によりけり、変化あり、で。
薄味生まれで濃い味のお料理は、蛇道だなんだがやー、なんて言う人なんか、旅行を楽しめないじゃん、
なんて、幅広く?雑食気味にいうのでした。
ヴィーナスは、ぐりんちで、
おかずを取り合うのもきょうだいがいないわたしは、醍醐味
と、いうのでした。
ヴィーナス自体は。。。
ほとんど家族の事は言わないし。
うるさいし。ベラベラペラペラ。。毎日毎日天麩羅を食べてるかのように。
オシャベリなのに。
金星人とタコのハーフちゃんですから、
タコなら、地球生命体で、地球にいると思うのですが。。。
ちいさなシュナ坊すら、なんだか悪くて
いまだに、ヴィーナスに、
ファミリーのことを聞けませんでした。
いきなり、金星から、
ヴィーナスは、
寝相が悪くて。。。笑〜のビジネスの真珠養殖場に落ちてきて。
福ちゃんに発見されて、すぐに福ちゃんと、
神楽町の海辺の南新町に住み、
家族は、心配してないのかな?
だけど、なんだかサミシイのかなぁ。
芸術家のわりに人と一緒に集まったり仕切ったり、世話を焼いたりが大好きで。
グリの親からよくごはんを食べさせてもらった、って。
家族は、どうしたんだろう。
でも、グリちゃんも、ヴィーナスの家族については、なんにも言わず、
神楽町にたまに、
フツーに遊びにきてるし。
グリは親友、福ちゃんは親友。シュナ坊は親友、と、調子よく言っては、いるものの。
未だに。ヴィーナスの家族のことは、ミステリーと謎に包まれていますが、
それは。またの、次回のおはなしで。
とにかく、いまは、クライド・フォレスター氏のおはなしを。
クライド・フォレスター氏は、誕生日のクリスマス前に無事退院の運びでは
あるものの、いっこうに気持ちが晴れません。
ヒカルちゃんが、手術を受けられますように、と。影から支援しましたが、
ヒカルちゃんは、怖がっているのです。
それもそう。あんなにちいさい身体で。
クライドさんは、そっと裏口から散歩に行くふりをして、音鳴り町の病院を抜け出しました。
「どこへ行くの?僕もいくよ。」
エンジェルのサン太もついてきます。
音鳴り町の、ちいさな教会。。。
クライドさんは。
ここは、ずっときていませんでした、神様なんか信じなかったからです。
だけど、ちいさな頃に、お手伝いのマリーナに連れられて、弟のひかると一緒に何度か来た事がありましたし。
確か。。。確かある日。恰幅のいい、サンタクロースを見たのもこの、
神楽町との境目の、クリスマスパレードの王様のもみの木の見える
このちいさな教会だった気がします。
確か!!!そう、サンタクロースのおじいさんは、頭を撫でてくれた。
父親のジェイ・フォレスター氏に叱られて、家出がてら、みたいに家を出たけど
いくところもなくて。
ちいさな白い仔犬と暮らしたいよ。お父さんは。だめ、だって。。。ねぇ。。
なんでもお金で買えるものなら、って。言っておきながらだよ。嘘つきだよね。
お父さんは、サンタクロースがいるって方が嘘つきだろう。
嘘をつく大人になるな、
って僕に言うくせにだよ。。。
なんなのもうさ。
たまりかね、あまりにちいさなときに、フォレスター一族の不穏な空気を察して
父親となんらかぶつかり家出した。
クリスマスも近い日だったな。。。
誕生日が近いし。他の子はクリスマスの準備で、誰もがうきうきする頃に。。
なんで、自分は、こんな家。フォレスター一族に産まれたんだろう、って。
僕は。。。大嘘付きの家に産まれたし
これから、大嘘付きの大人になり。
これから大人になっていくのが怖くなった。
なんだかわからないけど、泣き疲れ果て。
誰もいないちいさな
教会で、神様に見よう見まねで、お祈りしていて。
いつのまにか、眠って。
気づいたら。。。サンタクロースが、そこにいた。
頭を撫でてくれて。
もうすぐだね。
ハッピーバースデイアンドクリスマス。
サンタクロースそのもの、目の前の白い髭。
恰幅のいいおじいさんは、、、
サンタクロース??サンタクロースなの?
うなずいて。
さぁ。。。
サンタクロースのおじいさんは、きみにも、ハッピーがやってくるよ、
さぁ。
おうちへお帰り。
と。
思えばあのときに、あのサンタクロースに会ってから。。。
仔犬のサン太が、気づかないけど、僕のもので。
あのときにサンタクロースは、わしに。
きっと、贈り物をくれていたのだろうけど、ワシは。気づかず。
きっと。。あのときの、サンタクロースは、きっと、
ホームレスが、ひろった、チキンやかケーキ屋のアルバイトの服を着て
ワシをからかったんじゃろうな。
でも、考えてみたらだけどな。
サンタクロースが、いないってばかにした父親たち。彼らにくらべて、
あの見知らぬじいさんは、ホームレスじゃろうと、泥棒じゃろうと。
わしに、ロマンを与えてくれていたんじゃな。真冬なのに、なぜか、とても暖かいものが流れる。。。
あれから。。。70年ぐらいか。。
ワシも。ほんとうに悲しいぐらいに歳をとった。いま、生きてるのが嘘みたいに。
クライド・フォレスター氏が、しんと静まり返っている教会で。。トイレに行きたくなり。トイレにいき。。。
また、祭壇に向かおうとすると。。誰か。。。
誰かが、いる。
クライド・フォレスター氏は、
こっそり、裏からまわり、祭壇の影に隠れた。。。
なんだか、、、ドキドキ。別に泥棒に入ったわけじゃないし、出入り自由なこの古いちいさな教会で。祭壇から、
クライドさんは、ちらっと様子を伺いました。
あっ。。。もう、すごい、、、ヨボヨボのおじいさんです。。
生きている。。仙人みたいだけど。。。
90歳代かな??いやいや。。
もっと、いってるな。
きっと、もう、100歳は近いのかもしれません。。。
そのおじいさんは、まわりを見て、誰もいないのを確認すると、お祈りを、はじめました。
モゴモゴ。。、何を言っているのだろう?
懺悔いたします。神様。。。神様。。わしは、もう。おそらくはながくは、ないと思われますじゃ。。。
懺悔
贖罪
長き歳を重ねてきて。。人に言えないことや、あやまちを。、仙人のような、このご老人も。
こんな穏やかな菩薩のオーラというか慈悲深い、仏様の様な表情の老人が。。懺悔。
ああ。。。生きるとは、なんと罪深い事でしょう。
「よかろう、」えっ、
エンジェルサン太が、祭壇の前で祈りを捧げる老人に天からの声を出した。
サン太は、祭壇に隠れたクライド・フォレスター氏の背中をポンと押してウインクする。
えっ。。。
わしに、神様の声をかわれと?
サン太は、クライド・フォレスター氏に、神様の声をしなよ、クライドさん。
あなは、後悔した人生って悲観にあけくれても。なにもはじまらないでしょ!
あなたも、人を幸せにできるんだよ。
さぁ、
あなただって。微笑みのサンタクロース。
そうか、
このおじいさんは、きっと。。認知症とか、マダラ認知症なのかもしれないな。
さっきの、
サン太の神様の声に驚きもしないで。
神様が本当にお返事をくださってると思っていらっしゃるんだ。
それに、
サン太は、クライド・フォレスター氏が少しでも後悔しない様にって。
人の役に立たせるチャンスを与えて。
ヨシッ。
人は、話しを聞いてあげるだけで。傾聴は、よい安らぎや癒しになるという。
特に、老人は孤独な人が多い。。
「告白してごらんなさい。なんでも。。」クライド・フォレスター氏は、祭壇の裏から
神様の声のふりをしました。
「神様。。、神様。。わしは、。わしは。わしは、、、息子には言っておりませんが。。。」クライド・フォレスター氏は、黙って聞いていました。
「息子には言っておりませんが。。息子は、ワシを信じてくれていますが。。。
わしは、人を殺しました。ワシは。。どうしたらいいのでしょうか。。もう。。多分、わしも、そんなにながくは生きられないと思います。
このまま。、、このままにして、よい人の顔をして。。息子を裏切ったまま。。にして。!。良いのでしょうか。。」
エッ。。。老人が意外な深刻な懺悔をしはじめ、クライド・フォレスター氏は、
戸惑い。。。どうしよう。神様のふりなんて。いまさら。
2019年04月28日
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