いったい。。。
あなたは誰?!
誰なんだ。。。少年時代の、弟のヒカル??
イメージ的に。。。ヒカル?
入院患者のひかるちゃん??
誰なんだ。天使?天使の声が。。。
もしかして。。。死に一歩一歩近づいて。。死神の声が聞こえてきたのか?だけど、
こんな、死神なら誘われてみたい気もする。
死神は忌々しいまがまがしい姿とは限らない。。。もしかして、
死が近づくと大好きな
先に逝ったあの人が、迎えてくれるかもしれない。。。
クライド・フォレスター氏は、目を閉じて。
。。
さて。
神楽町首都圏。
居酒屋。金曜日の夜で。。。
「はじめまして、皆さん。」
キャリアウーマンの理知的な空気感のある、倉橋麻美女子が、
旦那様の浅見実咲先輩とともにやってきました。
倉橋麻美女子は、クールでシャープな感じ。銀髪で、品のある知性的な眼鏡の、おばあちゃんです。
たまに、テレビやら、雑誌で、ウーマンリブ!女性の人権やらなんやらかんやら、コメンテーターやエッセイストやら、
なんやらかんやら、コウルサイおばさんみたいなイメージは、ありました。
どうして、結婚したんだろ?べつに、独身で生きていけるいでたちで。
と、男性から見たら、そういったオーラがありましたが。。まぁ。それは、人それぞれだし。
フワッと品があり可愛らしいローズおばあちゃんとは、またまた、違った感じではあります。
神楽町に住んでいた頃、朝のワイドショーで、たまに倉橋麻美女史が出てきてわーわーわーわー討論するのを三木龍馬氏がうわ!と、怖いもの見たさみがてらに、見てると、
「この人、先輩の嫁さんなんだ。。。
先輩も。。。蓼食う虫も好き好きだなぁ。」と、討論者同士、もう、闘犬状態で、ガミガミきゃんきゃん、噛みつきあっているので、三木龍馬が、テレビを変えようとすると、
隣で観ていた奥さんの、
ローズおばあちゃんは、待って、待って!
「えっ、素敵な人じゃない。
倉橋麻美さん、人は人、自分は、自分で、それぞれでしょ、って感じだし。
世の中には。例えば、この話題、
専業主婦を叩いている女性がいるけど、別に倉橋さんがいう通り、ご夫婦の意思だし、お互い夫婦で納得してるんだし、専業主婦を無職だなんだと、悪口をいう筋合いはないと思うわ。だって、それで幸せな本人や周りの人や、子供がいるし。旦那様が、奥様を専業主婦でいてほしいってご夫婦だってあるでしょうし。」
「ま。そーなんだ!けどさ。倉橋さんって、言い方がキツくない。。。?専業主婦を叩いてるのは、あなたの旦那が収入が低いとか、あなたが結婚できないから、妬み僻みでしょうに!!!悔しかったらあなたを愛して十分に面倒見てくれるお金持ちの旦那様と、釣り合う女性になることね!!高望みだわ!人の人生とやかく言うのは不幸だらよ、って。。。メッチャ怖い。
と、そこまで言わなくても。。。じゃない?」
旦那さんは、真逆に。。。
三木龍馬氏が、ぶるぶるゾッとして言いました。
浅見実咲先輩。。。こんな、キツイ人と、結婚してるのかい。。ʅ(◞‿◟)ʃやれやれ。。
「テレビのマスコミ演出もあるんじゃない?笑〜ちゃんが、テレビ番組で、ウケが悪いのは、見え透いた媚びの、絶対いい人に見られたいです、みたいな優等生ご意見を、本当にそうなら、純粋だけど、さもバレバレのわざとらしさで、
いつも、いつも筋書きの棒読みみたいに、自分の意見がない人、みたいだと、視聴者から、つまらない奴を使うなとか、あんな誰にでも返事ができることしかいつも言えない面白味のない奴を使うなだの、給料泥棒だの、クレームが凄いそうよ。観る方も、今はもう、一意見や、自分がキチンとある人が多くなって、鋭くなっているのね。」
「まぁ。でも、悔しかったら、とか。コテンパンだしさ。倉橋さんは、頭がいいし、仕事もできるし、お金もあるし、だけど、そーゆー、人ばっかりじゃないわけじゃん。」
「罪の無い人を叩いたから、倉橋さんが怒ったんじゃないの??倉橋さんだって、もともと才能あふれて、かしこいでしょうけれど、それだけでは、なんの努力もしなければ、成功したり、仕事もできないよ。」
「まぁ、なんか。カミソリみたいだなぁー。先輩には悪いけど、わし、あーゆータイプは、、、クワバラクワバラ。」
三木龍馬氏は、いろいろそんな事を思い出しましたが、倉橋麻美女史は。実際は、細くて背が高い、クールで、テレビで観るより。冷たくはないなと言った雰囲気でした、
そうだ、
倉橋麻美さんも、クライド・フォレスター氏の奨学金論争で火を吹いていたなぁ。
クライド・フォレスター氏と一緒で、
大学は義務教育ではないので、働ける若さと年齢がある。行きたければ自分のお金で行くべし、ってやつ。
親の離婚や倒産で、大学に行けないのは、運もあるし、運も実力のうち。
どうしても行きたいなら、命懸け自分で働いていけ、みんなが行きたいから、時代だから行くとか、
他人様にねだるな。あちらからお金を出すから来てくださいってぐらいな人になれって意見で。
その他は、逆にクライド・フォレスター氏の発言に噛み付いた事もあり、。。。
浅見先輩は、三木龍馬氏達より二つ年上で、奥さんの倉橋麻美さんは、三木龍馬氏達と同じ年らしく、
倉橋麻美さんは、音鳴り町出身だから、
クライド・フォレスター氏と、同級生ってことになる。
クライド・フォレスター氏は、音鳴り町小学校ではなくて、きっと私立のエスカレーター名門学校へ行ったんだろうが、だけど、
倉橋麻美さんは。討論したり、クライドさんの取材をしたはずだ、などなど。アレヤコレヤ。三木龍馬氏が考えていました。
「みんな、久しぶりだね〜。ま、星合とは、最近しょっちゅう飲んでばかりだけど。。こんな、しゃっれた店で飲むのは久しぶりかな。近所の赤提灯か、星合んち、うちか、だし。お龍は、今、海外なんだろう。」浅見先輩が言いました。
「海外に住んでしばらくしてます。うちの、ミニチュアシュナウザー達の、里帰りと、あと、偶然にもセーギが、最近、ほら、音鳴り町の大富豪のクライド・フォレスター氏を病院に搬送する事があったり、その、クライド・フォレスター氏のいなくなった行方不明の弟さん、セントラル美術大学に行かれていたみたいで。ハタチ前後、、、行方不明になられて。。。で、たまたま、わしが、お客様からいただいた絵が、、、クライド・フォレスター氏の弟さんの絵だったんです。
それも、あるし。。。どうも、わし。クライド・フォレスター氏と、会った事があるようで、、、なんか、不思議な偶然が重なり、ここまで導かれた、というか。」
「それは、あるけど、お龍は主要シュナ坊主の顔を見に来たんだろう。」水谷和尚がからかいました。
「和尚だって、メグちゃん、メグちゃんじゃん、」メグちゃんとは、水谷和尚が、一緒に住んでいるミニチュアシュナウザーの女の子で、神楽小学校の高学年生徒です。面長タイプなので、まるっこいシュナ坊が、
馬の話しをメグちゃんにすると怒る
と、言っています。
「うちのパピルスも可愛いんだけど!」きいていないのに、ミージイサンがいいはじめ、まわりは、ハイハイ、はい、
と、なりましたが。。。
「わしも、クライド・フォレスター氏の取材を何度かしたことはあるぞ、麻美さんも。」浅見先輩は、奥様の麻美さんを、呼び捨てにしたり、嫁さんとは言わずに、麻美さんと呼びました。
オーダーが来たので、まずは、ビールで乾杯にしました。三木龍馬氏やミージイサンは、あまり飲めないので、みんなで、と、ジョッキはおーげさなので瓶にしました。
ビールと、
キャベツとキノコ煮のお通しも出て来て。
ホールは、七時キッカリの噴水ショーがはじまりました。グラデーションライトが美しく遊び、踊る水にに乱反射しています。
「クライド・フォレスター氏の弟さん、そう言えば、フォレスター一族は有名だから、行方不明とか話題になった事もあるけど。。。フォレスター一族は破産して崩壊したから、それどころじゃなく、うやむやになったわね。」ビールを注ぎながら、倉橋麻美女史が言います。
てっきり、
女に、お酌をさせるな。と、ギャーギャー、怒るかと思ったのに、怒るタイプどころか、倉橋さんは、すすんで、皆んなに、ビールを注ぎながら言います。
「なにかと。話題になるSCANDAL一家だったから。。。呪いのフォレスター一族とかも、言われていたしね。それにしても、一族の因果ある音鳴り町の土地をまた購入して、音鳴り町に離婚したクライド・フォレスター氏が、戻ってきて住むとはね。」
浅見先輩が言うので、星合氏が、
「見返したかったんじゃない。クライド・フォレスター氏って。一時期、フォレスター一族から、破産する前に、独立したんだろ、で、その時に、音鳴り町を出てるだろ。わし、海外にいたけど、経済新聞に、フォレスター一族が危ないって金融危機みたいにデカデカ載ってて、あー、この人んちすら危ない、とうとう、不景気くるかなー。とか、いろいろ思ってたもん。」
「それで、クライド・フォレスター氏が、フォレスター一族を見捨てた、破産した父親や兄夫婦を助けずに、父親や兄夫婦が心中で、亡くなったから、クライドさんが、自殺に追い込んだとか、めちゃめちゃに叩かれたのよね。。」
倉橋さんは言いました。
「だけどさー、親兄弟って言っても、クライドさんちは、骨肉の争いで険悪だったんだろ?うちは、お寺だけど。もー、すごいもん。遺産相続人とか、法事のお金の支払いとかのなすりあいとか、ワシの目の前で殴り合いや罵りあいとか、罵倒合戦とか、普通にあるよ。
何度か警察を呼んだし、檀家さんの相続争いの相談を受けると、敵方から、脅迫状が来たり。殺し合いみたいな、空気もあるさ。殺しては、いけないけど。」
水谷和尚が言いました。
「和尚んちは、人の死を扱うからね。いろいろあるだろうね。破産、したからと言うけど、日頃、仲良かったり助けようとかそう言うならまだしも。。。知らない第三者は、冷たいだの、アレコレ勝手に言えるからさ。。。
わし、クライドさんと、子どもの時に会ってたんだよ。。
びっくりした。
当時いた、ミニチュアシュナウザーのサン太が、クライドさんの家に迷い込んで。。。」
すでに、お酒の弱い三木龍馬氏は、真っ赤になって言いました。
「クライド・フォレスター氏は、取材した事あるけど。。。あの人、かなりの犬嫌いなんじゃないの?
どうも、幼少期に、犬に襲われたみたいだし。。。
まぁ、幼い頃は、好きだけど、それから、なんかあって、ダメになるってあるかな。それにしても、セントラル美術大学って言ったら。。。駆け出しの頃に、先輩と、何回か、世直し?世の中、平和運動の取材に行ったよ。」浅見先輩が言いました。
浅見先輩は、記者駆け出しの頃。セントラル美術大学近くの本社に行き来していたようです。
そこで、セントラル美術大学が、新興宗教に、買収されそうになり、なんとか、事なきを得たのですが。
その、新興宗教の教祖というのが、美術、美しいものが好き、美術を愛する性格で、
美術家を育成する学校を手に入れたいと、あれやこれや、セントラル美術大学を狙っていたのでした。
もちろん、その宗教団体の信者の子どもも、尊敬する教祖や、信者の親に進められ、セントラル美術大学へ進学しましたが、
多くの生徒や父兄は、セントラル美術大学が、新興宗教の経営陣になるのは、大反対で、闘争が起こりました。
「フー、、、、酒、強いなー、みんな。いかんいかん。わしと、お龍は、真っ赤。
ビールって。トイレ近くなるし、失礼。」
三木龍馬氏ともども、お酒に弱いミージイサンは、真っ赤になり、
フラフラトイレに立ちました。
「気をつけてね、三ッ蔵さん。トイレは奥よ。。。まあっ。私は音鳴り町出身だけど、フォレスター一族のお城みたいなおうちは、別世界だったわね、
クライドさん達は私立の良い学校らしいけど、たまに、男の子達を見かけて、
白人のクライドさんやお兄さんより、東洋人の弟さんの方が、王子様みたいだったのを覚えてるわ。」倉橋さんが懐かしそうに言いました。
倉橋さんの話しだと、ヒカルさんは、可愛い顔をしていて、高嶺の花みたいな、お城に住んでいる王子様のようだった。
しかし、フォレスター氏の両親が白人なのに、と思ったら、町の噂で、
ヒカルさんは、父親ジェイ・フォレスター氏が、日本人女性との間にできた子どもで、母親が亡くなったらしい。。
と、近所は、ヒソヒソと噂しあっていた。いろいろ複雑な一族で、フォレスター一族は、艶福家の男性で、一族しょっちゅう女性問題を起こす血筋らしい。
クライド・フォレスター氏の元に、西園寺玲泉という、弟の子どもらしい男性が、
現れた時も、クライドさんは、弟のヒカルが、
妊娠沙汰から逃げたとは、思いたくはないが、だけど、フォレスター一族の男性のほとんどは、女性問題を起こす血筋だし、
クライドさんは、女性より金もうけ、女性は、こうるさい、うんざりで、めんどくさいもともと女性を信用していなく。
ホドホド、で、あまりそちらには、溺れなかったが、
フォレスター一族の男性は、、、女性に傾くみたいな男性が代々多いのは、確か。
ヒカルは、美男子。イケメン。はっきり言って、女に強い、女の方が世話して寄ってきてもおかしくない、しかも、優しい。
いくら、良い性格でも、女問題にはだらしのない奴はいくらでもいる。。。他に女がいて女と逃げただの、無いとはいえない。。。
ヒカルだって。。。
自分の知らないえちめんがあるかもしれない。。。。
とも。。。思える艶福家、英雄色を好むがあたりまえ、と、嫁は舅姑に洗脳されていた。
もう、フォレスター一族は崩壊し、現代社会は、よほど。。。女性が、男性に惚れ込み、セカンドでいいから、とよほど女性の一方的な片思い懇願で、ぐらいしか。。。
そんなことは、許されないだろう。。、
ミージイサンが、フラフラ、トイレに行くと。
「あっ。あなたは、あなたは、こないだ、」
「おや、ビアンカ先生!!!どうも、どうですか、クライド・フォレスター氏の様態は?
あ、わしは、三ッ蔵です。」
音鳴り町の、ビアンカ院長先生が、います。ミージイサンは、以前、倒れたクライド・フォレスター氏を。音鳴り病院に搬送しました。
「それが、不思議な事に、クライド・フォレスター氏の容態が、かなり良くなってきているんです。」ビアンカ院長先生は、嬉しそうでした。
「そりゃ、先生の腕が素晴らしいんですなぁ〜、おやおや、先生は、今日は?飲み会?」陽気にすぐに酔うミージイサンが、絡むと、
「わたしは、どうも、弱いので、、こちらのオープンから、5時半ですね、飲んで、そろそろ、、、おいとましようかと。今日は、久しぶりな休暇だから、、、」と、ビアンカ院長先生が、言うのですが、
「ま、少しいいじゃないですか。あっ、クライド・フォレスター氏の、弟さんの絵を持ってる友人がいるんです。」
「あれっ、じゃあ、笑〜さんの言っていた方がですか?」
「ええ!ビアンカ院長先生、、笑〜さんも、絵を持ってる友人の、三木龍馬氏も、クライドさんの、弟さんの行方を捜したいし、
三木龍馬氏は。クライドさんに、弟さんの絵をプレゼントしたいと。。。ね、ね、ビアンカ院長先生、お休みならば、少しだけ、話しません?」
ミージイサンは、そういうと、ビアンカ院長先生を強引に腕を取り、、
席へと。連れて行った。
「あ。あらあら、ビアンカ先生!!!」倉橋麻美さんが言う。
倉橋麻美さんは、音鳴り町出身。
音鳴り町の同級生である。
「あれ、倉橋さん。テレビで時々拝見してます、、、皆さん、こんばんは、初めまして。音鳴り病院の、院長ビアンカです、」
「ビアンカ院長先生も、マスコミにちょくちょくお出になってますね。
」
ビアンカ院長先生は、挨拶をかわすと、進められ、席につきました。
2019年04月13日
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