あの日の記憶は、
長い間封印してきました。。。あまりにも多忙にすり切れて忘れていたかもしれません。
「つい最近は、、、サン太の夢を見たって言ってたけど。。。」三木龍馬氏は、
ミニチュアシュナウザー達が学校に行くと、奥様のローズ夫人がお茶を入れました。
今日は、お茶を入れ、ってより。抹茶をローズ夫人が立てました。
お茶は、日によりけり。コーヒーの時もあれば、ハーブティーの時もあるし漢方のお茶の時もあります。
だいたいは、三木龍馬氏が、今日の気分で
飲みたいものを、奥様のローズさんにリクエストします。
そして。。。時により。どくだみ茶だったりして。
どくだみ茶は、シュナ坊の赤ちゃんの時にシュナ坊が、クスリのお茶
と言って独特の味に嫌がっていました。
もちろん、シュナ坊には、
無理やり飲ませませんが、
冷蔵庫の
お茶と間違えて。。。
プギャー
オクス、オクス。
シュナ坊が泣く。
そんなこんな、何回も、あったかなぁ。
「どんな夢を見たのー?夢を見ても、おぼえてない事の方が多いかなぁ」
「あんまり、ボンヤリしておぼえてないけど、でも、ああ、、、命日だな、って。クリスマス近くになると。。。」
12月。クリスマス近くに、白いミニチュアシュナウザーの仔犬。サン太学校亡くなりました。
サン太は、お嫁さんを迎えたり、これから、三木センチュリオンで、暮らすつもりでした。
ある日。。。サン太が、突然三木家を飛び出したのです。
幼い
龍馬氏は、それがショックでした。
さらに、もっとショックな事が、
3日後、サン太は亡くなりました。
突然、見つかったと思ったら亡骸で。
冷たくなって帰ってきたのです。
それから、、、三木龍馬氏のおじいさん、三木センチュリオンの初代の龍之介は、白いミニチュアシュナウザーと暮らす事がなく、
龍馬氏の父親も、白いミニチュアシュナウザーと暮らす事がなく。。。
龍馬氏は、サン太の供養の為にも、また、
くよくよしていたら、いけない。
サン太に負けず劣らず可愛い白い子を暖かなファミリーに提供するお手伝いをしよう!
三木センチュリオンに白いミニチュアシュナウザーを迎えました。
神楽町小学校の用務員さんのミージイサンが、
三木センチュリオン出身のパピルス君と暮らしています。
来ては去る人も。。。
喜びも、哀しみも。
出会い、別れ。。
寄せてはかえす波のように。。。
繰り返し繰り返し。。。
「幼少時代ってさ、特に深い印象があった思い出だけ、点々と、なんとなーく、っておぼえてるぐらいなもんじゃろ。。。」
「まぁ、そうと言えば、そうですよね。。。オリョウさんは、いろいろ、、あるの?」
「サンタ、、、あの子が、行方不明になる前に。。。一緒に散歩してる時に、
確か、隣の町の大きな家に、サンタが迷い込んでしまって。。。それで、そこの男の子が、
迷路みたいな大きな庭の。。。そこの、わしと同じぐらいの、外国人の男の子が、サンタ、を捕まえてくれて。。。」
「あら、外国人、わたしもフランス人だけど、日本の生活が長くて。。もうほとんど日本人だけど、、、コミニケーション通じたの。。。?」ローズ夫人は、フランス人ですが、お父さんが、領事館の日本大使で、
物心ついた時にはすでに、日本暮らしでした。
「ああ、その子も、外国人だけど、日本生まれの日本育ち、ってみたいな事を言っていて、だから、ベラベラベラベラベラベラ外国人の男の子が日本語を喋るからボーゼんとしていて、笑われた
って記憶あるなぁと。
まさか、まさか。。、どうしよう言葉が通じないっ
と、外国人の男の子を見たら思ったんだけど。。。その子、すぐに日本語で、ベラベラと。。。だから、びっくりしたこと、おぼえてる。」
「私も、日本語を話すと、えっ、て、顔をされる事があるわね〜。」
ローズ夫人が、ほがらかに笑う。
雪のウサギをイメージした和菓子をローズ夫人が出しました。
海外ながら、和菓子も置いてあり、小物の様な美しい和菓子を、、というお店を見つけたのでした、
「や、やー、食べるのがもったいないねぇ
、。。」と、言いながら、三木龍馬氏は、
甘党ですので、和菓子をいただいています。
「食べなきゃ、もっともったいないわ。。。」クスクスローズ夫人が笑います。
「それで。笑〜ちゃんが言ってた、クライドさんって、あの大富豪のね、」
「お病気だそうね、お気の毒だわ。」
「クライド・フォレスターさんって、今も音鳴り町だけど、昔も、フォレスター家って、音鳴り町じゃよな。
音鳴り町で、お金持ちで、外国人で、わしと同じぐらいの年齢って。。。限られた男性じゃよな。。。
もしかして、もしかすると、、、とも。。」
「クライド・フォレスターさんは、犬が嫌いだ、みたいな話を、マスコミで、やってた、気がするわ。。。
それで、おぼえてるの、世の中には、確かに犬が嫌いだとか可愛いと思えない人って、いるの、って。」
「だよな、、、その子、サンタとたのしそーに。
僕は犬が大好きって言ってて。笑顔がやきついてる、それで友達になったし。
ま、名前も知らずに別れてしまったさ。そこの運転手さんが、お近くの目立つ目印まで送ってあげる、ってわしはサンタと、映画に出てくるような高級車で、送っていただいて、
だから、おぼえてるんじゃよ。いろいろあの日、、を。」
そうだ、しかし、クライド・フォレスターさんは、犬が嫌いだとか、
犬と暮らした事がないと、マスコミで。
それにしても、
あの、外国人の男の子との巡り会い。
さん太は、イタズラまぎれに音鳴り町に行き、幼い三木龍馬氏が、追いかけたのは
わかる。
ちょっと、好奇心に駆られてと。
しかし。。。
3日も行方不明。。あれは。。
あれは、どうして。
まさか、僕や三木家が、嫌になったから?
理由もなく家を出て。
そのことは、三木龍馬氏が、ずーっと心にわだかまり。
サンタとは、気持ちが通じていなかったのか?
三木センチュリオンが、嫌で家を出たのか?
2019年03月29日
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