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プロフィール

2019年03月04日

さよならクリスマスキャロル。21。白い訪問者。

クライド・フォレスター氏は

そのまま病院で、
寝たふりをしました。

これから。。。
どうしたらいいのか、自分でもわからないから。

クライドさんは、
寒くなると、大怪我の、犬に噛まれた傷が未だにズキズキ痛み

そんな、悲しい冬の足音がして、
今年もまた、空虚なクリスマスが近づいて来ます。

馬鹿野郎。
この時期の
世間の浮かれモードに、クライドさんは、毎年、舌打ちと、悪態をつきました。

クリスマスパレード、子供達が、神楽町と音鳴り町をサンタクロースの格好で練り歩く、、、それは、音鳴り町を、神楽町が助け、音鳴り町が平和に独立した記念でもありました。

クライド・フォレスターさんの、元実家の財閥フォレスター一家から、音鳴り町は、独立し、多くの人々には喜びと幸せなお祭りですが、
フォレスター一家にとって、呪わしい

因果あるお祭りです。
それなので、その含みからも、
クライドさんの、ヤクザになって行方不明になった息子は、クライドさんに、クリスマスパレードに、参加させて貰えませんでした。


クライドさんが、わざわざ破産して崩壊したフォレスター一家があった音鳴り街に土地を購入し住み、住民にヤクザみたいな嫌がらせをして、
クライドさんの
息子は、だんだんいじめられっ子になり、
とうとう、最終的にはグレてヤクザになりました。
他人様や世間にヤクザな嫌がらせをして悪態をつき、
息子がヤクザに本当になるとは、
自業自得か、なんたる皮肉か。。。

それに対しても、自分の非を認めることが出来ず。
クライドさんは、逆恨みし、
子供達の、クリスマスパレードにも、コジキみたいに働かずしてものをねたりにくるのは子供達に教える事じゃない、など、役所に毎年怒鳴り込みにきました。

役所の職員が、子供達は、住民にも神様にもサンタクロースにも愛されているのです、
将来を背負って立つ我々の希望です。

感謝の気持ちで、寄付と投資をするのですと、言うので、幼少時代からずーっと愛されていなかったクライドさんの心の傷に火に油を注いで、痛烈にえぐっていました。
クリスマスパレードに
批判的な
クライドさんの家は、

毎年毎年、クリスマス前に、
子供達の、小さなサンタクロースが、やってくることはありませんでした。


神楽町と、音鳴り町の合同イベント、
住民の子供達のクリスマスパレード。
無邪気に、友達同士で、大きな袋をかかえてキャッ、キャッとはしゃぐ小さなサンタクロース達。お菓子やらいろいろ各家庭でいただき、時には、お金をいただき。

プレゼントは、後で、抽選でわけ、お金もみんなでわけ。
それは、
少し早いお年玉の意味もありました。

さて。。。。

「ンモーヤッパリボーシダケカ。。」ヴィーナスが、

手足が8本あるので、クリスマスパレード、帽子だけかぶることになるかなー、と、担任の先生に言われてしまいました。

IMG_3828.JPG

担任の先生の、セブン先生は、IMG_3829.JPG

かわいそうだけど、ヴィーナスの服が着れない困った姿を想像してしまい、必死で、笑いをこらえていました。

これでも、ヴィーナスは、既に就労児童でしっかりしていて、
活発で面倒見が良いので、クラスの学級委員長と。児童会の役員もしていました。
仕切り屋ですからね。


「クリスマスパレード、、、グリちゃんも、呼んであげれば、忙しくなきゃ、太陽系以内ならすぐ来れるんでしょ」

セブン先生は、ヴィーナスの故郷の友達の金星人、神楽町小学校臨時生徒のグリちゃんの事を聞きました。

グリちゃんは、
チワワちゃん行方不明事件の時に、金星からお手伝いにきた、ピンクの可愛い純粋な宇宙人です。

「クリスマスマエダトグリエンタテインメントサプライズノセイヒンデメチャメチャハンボーキカモヨー」

グリちゃんは、趣味で、ハッピーなイベントサプライズの製品を作り、

面白いし、ハッピーに華が添え、評判や、売れ行きが良いので、特にクリスマス前だと繁忙期かも、と、ヴィーナスは言いました。

用務員さんの、ミーじいさんは、ため息をつきました。

もうすぐ、クリスマスパレード。

パピルスが、喜んでクリスマスパレードに参加していた小学校の頃を毎年毎年、思い出します。
パピルスが、
クリスマスパレードで、抽選でプレゼントをもらってきて、お金をもらってくると、

パピルスは、家族のケーキか、チキンとか、家族で食べられるクリスマスみたいなご飯を買ってきました。

パピルスは、暖かくて優しいのです。

クリスマスパレードとは、別にパピルスの枕元には、毎年毎年、眼が覚めると、いつのまにか、やった〜。プレゼントが、

サンタクロースがやってきました。

大人になったら僕もサンタクロースになって、

おじいさんおばあさんを温泉に連れて行って、美味しいものをいっぱい食べさせてあげよう。今度は、僕もサンタクロース。

もともと優秀な白いミニチュアシュナウザーの
パピルスは、必死で勉強して、飛び級で、研究所の博士になり。
いつか、
おじいさんおばあさんの自慢の息子になりました。

優しいし、賢いし、イケメンだし。

ミーじいさん達は、パピルスとのご縁が、それだけでも、十分な贈り物でした。

ところが、当の
パピルスは、研究所の博士になり、

おばあさんの死に目に会えなかった事を、今でも悔やみ、
約束の、親子の温泉旅行も果たせないままなことも悔やみ。
実は、いまだに、
親不孝だと自分を責めてばかりいました。



気持ちがすれ違う。。。

そんなおり、パピルスは、音鳴り町の病院に入院している恩師のお見舞いに行きます。


忙しくて、なかなか、顔を出せなかったのですが、恩のある人に、後悔しない様に。。
恩師は、病気になり、退職なさいました。

えーと?えーと。、、、こちらかな。。。
お金持ちの恩師の先生なので、個室部屋です。

パピルスが、ドアをノックしました。。

誰じゃ。ワシなんぞ、見舞いに来るやつがいるわけない、誰も知らんぞ。ワシの入院なんて、

さては、ヤブ医者め、話し合いか。。。
「入れ」
あ、あれ??入れ、だって。。。。

あの穏やかな紳士の恩師がオカシイな

パピルスは、あれっ、どうしたんだろう、入院で、気が立ってるのかな?と、不審に思いましたが、ドアを開けると。。。
「あっ、、、あ、
すみません。間違えました、ごめんなさい、」

恰幅の良い怖そうな顔色が悪い見知らぬおじいさんが、いました。

しかし。。。

「さ、、、、サンタ、サン太、サン太じゃっ、、、許してくれ、、、サン太」

クライドさんは、白いミニチュアシュナウザー
パピルスの顔を見るとクラクラ



クラクラ気を失ってしまいました。



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