「福ちゃん、あんまり食べてないねー、福ちゃん、お刺身も焼き魚も大好きでしょー、」ボタンが、福ちゃんの隣だったので、
あれと思って言いました。
「そんなことないよー、あまりにも幻想的な世界に入って。吸い込まれそうでさ。」しかし、福ちゃんは、大好きなお魚を食べても、味がわかりません。
もう、遥か昔。。。だけど、座敷わらしのさっちゃんの事が頭でいっぱい。
「さっちゃんかー、元気にしてるのかなぁ。」富〜が言いました。「ちゃんと、ホワイトデーのお返しをなさいよ、ってあたしも富〜に口を酸っぱくして、世話焼いたわね、」笑〜がクスクス笑い出しました。
「ウーン。。。そうだねー、それより。ヴィーナス、今日は、居酒屋金曜日に行くんじゃなかったの、シュナ坊がそんな話ししてたけど、あっ、ヴィーナスのお友達ちゃん。よろしくでーす。」富〜が、グリに挨拶しました。
「どーも。グリです。日帰り地球のつもりでしたが。。。私も、困ってるトウサンオウさん、て、記憶喪失の苺ちゃんのお世話をした方と触れ合って、苺ちゃんとも。なんか、できないかなー、って。それに、地球は、おもちゃ箱をひっくり返した様なワクワクするとこですし。みんな、可愛いし。食べものは美味しいし。。。」
「へー、暫くこっちにいるの??んじゃ、できる時、みんなで一緒にごはんとか食べたり遊んだら、いーんじゃない。ヴィーナスんちもだけど、ヴィーナス結構うちに泊まるし。ヴィーナスと一緒に遊びにおいでよー。」
富〜は、どうも、グリが気に入った様です。
「マー、トミー、グリヲクドイテルノ、スミニオケナイワネー、ダケドサ、グリノオサナナジミノアタシガオメツケヤクヨー、オホホホー、」ヴィーナスは、富〜をからかいました。
「おいおいおいおい。。ヴィーナスは、相変わらずな減らず口ウルサイなー。」
「富〜、あたし、さっちゃんに、調べて連絡してみようかな。」笑〜が言います。
「したらいいんじゃない。記憶喪失の女の子にそっくりなのと、懐かしいし、元気にしてるとかさー。」富〜がアッサリ言うので、
笑〜は、「あらま、富〜は、バレンタインにチョコレート貰った、さっちゃんと、おひさしぶりに、会いたいんじゃないの?」
「そりゃま、懐かしいよ。ダケドサ、元気にしてくれてたら嬉しいけど、バレンタインだの、なんだのとかさ。それはもー、小学校入る前じゃん?僕、それに、さっちゃんは、可愛いと思うけど、だけどさ、みんないいお友達じゃん。あ、福ちゃん、それ食べないなら、貰っちゃうよー。」
「あ、、、、、う、うん。富〜。」パクパク、富〜が、ヒョイっと、
福ちゃんの大好きな、サワラの西京焼きを食べてしまいました。
悪気はないのに、そーやって。。。富〜は、僕の欲しいものをいともカンタンに。。
富〜と福ちゃんは、同じぐらいの歳で、両方ともに、神楽小学校中学年生です。富〜は、福の神家の御曹子。既に、金融機関や、お金や豊かさの福の神ですから、スーパーリッチで、人気者です。
福ちゃんは、富〜の双子ちゃんの姉、笑〜の、真珠会社の職員です。
笑〜も富〜も、2人とも大金持ちで、人気もあり、器も、とても福の神にはかないません。
どうやら、富〜は、さっちゃんの事は、嫌いじゃないけどね、友達以上には、特になんとも思わなく、それが、安心反面。。。なんだか、福ちゃんは、胸がイタイのでした。
スケールが違いすぎるよ。。。。ハァー。
福ちゃんは、ため息をつきました。
甘く切ない記憶。。。同級生のみんなが、さっちゃんの話しをしていて、会いたいねー、とかなんだとか。。。
「よーしよし、あたし、責任もってさっちゃんに、なんとか、連絡取れるよーにする、、あまりにも、似てるよね、苺ちゃんと、さっちゃん。」笑〜が、言いました。
「わ、わ、ータネがあった」海老の茶碗蒸しを食べているシュナ坊が喜んで言いました。
好ききらいをなくすために、茶碗蒸しのギンナンを、茶碗蒸しのタネ、と福の神は、シュナ坊に教え込みました。
リアルになっている、
ギンナンは、臭い匂いが、ダメで。秋になると、シュナ坊は、スーパーのお会計後の品入れ台の、ロールの透明なビニール袋を手袋にして、ヴィーナスに、お宮のギンナンを拾いなさいと、指示されるのですが。。。
ビニール袋で、皮をむいて、あとは、タチバナに渡すのですが。その、ギンナンが、美味しいと、言われても。なにがなんだか。。。
まさか。茶碗蒸しのタネがあのまろやかな。。。それが、あの強烈な悪臭のギンナンとは、知りません。
知らぬが仏さま。シュナ坊は、茶碗蒸しの、タネに喜ぶのでした。
「スゴイねー、お料理教室の生徒さんの作品でしょー、居酒屋金曜日でも良かったんだけど、、。このヴィーナスの魔法の、空間演出といい。。。」富〜がはしゃぎます。
「クウカンエンシュツノギジュツハ、ゼヒ、カクジツニデンジュシタイノヨネー、イロイロナヒトガ、デキタホウガ、バリエーションユタカダシ。」ヴィーナスは、笑〜とタチバナの、ラグジュアリーホテル、
ロジェ・ラ・スイート、の、ルームでの、空間演出も、近々仕事をする予定です。
ロジェ・ラ・スイートは、
超高級ラグジュアリーホテルで、笑〜がオーナー、タチバナが副オーナーでしたが、
2人とも、学校やその他の仕事で忙しいので、スタッフに任せていました。
2019年02月06日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/8533833
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック