「あー」突然の静寂を、茶目コが破ります。。。
「わ、、茶目。どーしたのよ。風流ねー、ってたそがれてるのに。。。もー!」笑〜が言います。
みんなは、おぼろげに美しい春の宴から、
軽やかに
夏を飛ばしまたいで暮れていく
秋の風景にすっかり魅了され。。。
キノコ、松茸のご飯に火を入れて待ちながら、香りを楽しんで。。、お月見気分に浸って。。で。。茶目コが、急に叫ぶし!
「あ、あ、あの子!!スタジオに来ていた記憶喪失の女の子、さっちゃんに似てないホラホラ、あの、座敷わらしの幸ちゃん。ね、ね、ね、似てるって!」
「あそ、そう言えば。あ、、、確かに、似てるー。懐かしい。幸ちゃん。あの子ぐらいの時に、遠くへ行っちゃってそれきりだよねー。」
笑〜と茶目コは、小学校に入る前ぐらいに、座敷わらしのさっちゃんという女の子がいたのを思い出しました。
おかっぱでしたが、あの記憶喪失の女の子、苺ちゃんにそっくり
さっちゃんとは、同じぐらいの歳でしたし、笑〜や茶目コや、アゲハちゃんも、みんな遊んだり仲良くしていましたが、
寒い、雪国の地域で大震災が起こり、さっちゃんは、みんなを幸せに笑顔にするから、と、小学校に上がる前に、神楽町から雪国に旅立ちました。
そうそう。確かに、おかっぱだったけど。
大きな眼で、ニコニコしてて、そっくり
グリが、「苺ちゃんって女の子は、私みたいに。神楽町の街の入街の記録も無しで入れるから。もしかして、私らみたいに、宇宙人かもー、なんて、思ったー。」
ラブが、「座敷わらしでも、飛んだり姿を消したりできるから、入街の記録は、残らなくて大丈夫だと思うよー、そーいえば、さっちゃんいたね。お姉さんのユキちゃんが私ぐらいだったけど、さっちゃんの方が、確かに、あの苺ちゃんにそっくりだわー!2人とも、雪国へ。。。さよなら、したね。。」
ガヤガヤ。。。神楽町の子どもは、小さな頃から、天と約束した、自分の役割や天命を知って既に赤ちゃんの頃から働いている子どももいます。
座敷わらしの
さっちゃんは、自分のお仕事に気づいて、お姉さんのユキちゃんと、雪国に旅立ちました。
「ねぇ、座敷わらしって?」グリが聞きます。
笑〜が、「会った人が幸せになったり、人々を幸福にする子どもの妖怪よ。。。座敷わらしの棲家のお家も栄えるというわ。。。」と、いうので、グリは、
「あっ!!!あの、トウサンオウって、苺を食べた、苺ちゃんを助けたおじさんは、泣いて幸せを感じる、って、幸せを噛み締めてたよー。」
もしかして、さっちゃんに妹ができたのか、座敷わらしの仲間の女の子かも、
ガヤガヤ、ガヤガヤ。。。
すると、スーッと滝の向こうから、小さな屋形船が流れて来て、サーッと、座敷の真ん中を流れる橋の近くに止まりました。
「キタキター、」ヴィーナスが言うので、シュナ坊が、
「どんなオリョーリ」ヴィーナスのマネをして片言で言うので、「ノーチッチッチー、ダ」ヴィーナスが、屋形船の扉を開けると、
キュン、キュン、キュン。クーン、クーン、
ラブのトイ・プードルの赤ちゃん小雪がシッポをフリフリして出て来ました。
「おっきしたの、小雪ちゃーん。」小雪は、ラブに飛びつくと、ラブをペロペロしはじめました。
「コユキチャンカワイイ、カワイイ。コユキチャンガ、オキタラサミシクナイヨウニシタノヨーヤッパリコユキチャンガイチバンカワイ。」と、ヴィーナスが言うと、シュナ坊が、ヴィーナスのおしりをキュッとつねりました。
「ワナニスンノヨ、ボーズ。タイキケンデオシリヲブツケテイタイノヨー、」
「僕も可愛いの。僕もまだまだちいさいし。」プイッ。シュナ坊は、とってもヤキモチです。
犬、ですからね。
2019年02月05日
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