「おいし〜、おいし〜ね、オジちゃん、ありがとう。」
不思議な少女は、箱いっぱいの苺をパクパクおいしそうに食べています。森の洞穴で、トウサンオウと、少女は、ひと息ついて、
無人販売所の箱いっぱいの苺を食べ始めました。
形が悪くってはじかれたけど、はじけるようにみずみずしく麗しい。甘〜い苺。トウサンオウは、おいし〜、なんだか、こんなおいし〜ものは、久しぶりだ、
命になるようなイキイキさが身にしみます。ありがたさも、ね。
ハッ
あの、誰かの苺を食べてからというものの、なんだか胸があったかくなる事ばかりで。最初は、これが、毒薬で、一瞬でこの世からサヨナラできたらと願ったのに。
「あれー、なんか、なんだろー、これ、食べた事あるかも。」少女は、苺をおいしそうに頬張ると言いました。
「思い出したのかなぁ?」トウサンオウは、いまは、死ぬ事より、記憶をなくした少女を、元の温かい家庭に戻してあげたい、死ぬ前に役に立ちたい、立つ鳥は後を濁さない、乗りかかった舟だ、
苺の記憶???
この子は
もしかしたら、苺が大好きで、よく食べてたり、ケーキの最後に苺を取って置いたりや。
苺にまつわるワクワクした楽しい気持ちがあるのかもなー。私も苺を食べてからと幸せを感じている、今も。
死ぬ前に天国にいるようで。無邪気な少女の笑顔に、癒される。
「あっ、名前が思い出せないなら、名前がないのは、お気の毒。きみを、苺ちゃんと呼ぼう。」トウサンオウは、ようやく、心からの笑顔にあふれました。
「わーい、苺ちゃん、」少女、苺ちゃんは、にっこりしました。
神楽町では、都心部、福の神の要塞付近の中心部、福の神楽園と、目抜き通りとに、大型テレビジョンモニター、で、2つ。
海辺、森林地帯、山間部と、各種に、大型テレビジョンモニターがある休憩所が、あり、町民の皆様へのお知らせやニュース、臨時緊急速報、避難勧告などなど。
お知らせするモニターテレビジョンがありました。洞穴から、少し近くに、森林地帯のテレビジョンモニターがある休憩所があり、
テレビジョンモニターから、、、
チワワの赤ちゃん行方不明。神楽町。福の神楽園のチワワの赤ちゃん小さいちゃんが、今朝方行方不明です。手がかりは全くなしのつぶてであり、、、、
なお、同居の、スムースチワワちゃんのお兄ちゃんが、心労とショックで入院するもようです。。。キャスターが、チワワちゃん行方不明、神楽町のニュースと、住民の皆様へのお知らせを読み上げました。
「か。。。かわいそうに。。。」トウサンオウは、泣いていました。
「いなくなっちゃった、赤ちゃんがいるの、かわいそうに。。。早く見つかるといいね、」無邪気に苺ちゃんが言うので、
トウサンオウは、よけいに泣けてきてしまいました。
2019年01月29日
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