2015年05月01日
楽天KOBOスタジアムと歌枕
JR仙台駅東口からつづく宮城野通り
みちのくは歌枕の宝庫です。
例えば宮城県なら金華山、松島、塩竈、多賀城、名取、利府、岩沼、そして宮城野と名だたる
歌枕の地が揃います。
宮城野はいにしえより萩の名所で、それだけに多くの雅人が和歌をしたたてめています。
JR仙台駅東口から東北楽天イーグルスのKOBOスタジアムに抜ける宮城野通りには、歌枕宮城野を歌った
和歌十首が歌碑としてそこここに設置されています。
楽天のホームゲームの行き帰りにちょっとだけ、宮城野通りの歩道を探索してみましょう。
宮木野の 霧吹きむすぶ 風の音に 小萩がもとを 思いこそやれ (「源氏物語」紫式部)
月すめば 露を霜かと みやぎ野の こはぎが原を なほ秋のかぜ (「後鳥羽院御集」後鳥羽天皇)
みやぎ野に つまとふ鹿ぞ さけぶなる もとあらのはぎに つゆやさむけき
(「御拾遺和歌集」藤原長能〈ながよし〉)
楽天KOBOスタジアムとJR宮城野原貨物操車場、陸奥国分寺、国分尼寺、薬師堂一帯の広大な土地が歌枕となった宮城野の原でした。都市計画で綺麗な通りに生まれ変わった宮城野通りで、1000年の昔を想いそぞろ歩くのも良い思い出なるかもしれません。
藤原 長能 歌碑
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