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2020年09月13日

規制空売りの教科書2

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株取引をする上で儲ける方法は基本的に2通りある。これから株価が上がりそうな株を買い、利益を上げる順張りの投資と、これから株価が下がりそうな株を空売りして利益を上げる逆張り投資。この本は後者の空売りにフォーカスしてそのテクニックを説明している一冊。


その手順は拍子抜けするほど簡単。
@急上昇した銘柄を見つける
A国が規制をかけて下がる銘柄を見つける
B空売りを仕掛けて利益を出す



この3手順のみ!


株の相場は人の心理が動かしており、上昇している時と下落している時では、人間の心理は大きく違う。利益を得る事よりも損をしたくないという思いの方が強いという心理的な人の心の動きを「プロスペクト理論」と呼ぶ。よって人間は利益を得られる状況では利益を逃すリスクを回避しようとし、損失が出そうな状況ではリスクを負ってでも損失を回避しようとし、損得が分かれる状況では損失を出さないことに敏感になる。そのことを理解しておくと空売りで勝ちやすくなる。


信用取引では相場の過熱感を抑えるために国が取引を制限することがある。その規制には以下の3種類がある。


@日々公表・・・大幅な上昇や下落を繰り返すような投機的な銘柄を、投資家に大きな損失を被る可能性があるとして注意喚起すること

A増担保規制・・・信用取引を行う際に通常30%の委託保証金が必要になるが、信用取引での売買が過熱しすぎた時、取引所は信用取引の利用を抑制するために委託保証金率を引き上げることで相場の過熱度を冷ます。通常、100万円分の信用取引を行うためには30%(30万円)の委託証拠金が必要だが、この増担保規制が行われると50%(50万円)に引き上げられ、拘束される資金が増えるので取引を控える人が増える。この増担保規制をうまく利用すれば空売りで利益を上げることが出来る。

B貸借取引の申し込み停止処置・・・いわゆる売り禁増担保規制が実施されても相場の過熱度が収まらない場合、新規の空売りと信用買いの現引きが禁止される処置のこと


★信用倍率の高い銘柄を空売りして儲ける!
信用倍率とは、「信用買い残÷信用売り残」で計算され、値が1よりも大きければ買い残が売り残よりも多いことを示し、その逆は売り残の方が多いことを示す。信用倍率が高いという事は、買い残が多いという事なので、返済期限の6か月以内に売って決済しなければならないので、将来の売り圧力になって株価の上昇を抑える。なので信用倍率が高すぎる株は空売りに適していると言える。




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