中年男の転職

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２６年間務めた会社の退職日が近づいて来ました。
健康保険、雇用保険、厚生年金、等々の説明を受けました。

ハローワークに提出する離職票をできるだけ早く下さいと言いました。
事務の女性の方はできる人なので心配はしていません。

年明けの次の週位には送付します、とのことでした。
離職票と雇用保険証は失業保険を貰うためには絶対必要な書類なので。
会社には早めに作成して貰うようにしなければなりません。

淡々と退職の手続きが進んで行きます。
そして、周りの人も淡々といつもの業務をしています。
なんだか寂しい気もします。

最近、昼休みには会社の周辺を散歩するのが日課になっています。

普通はこの歳（４６歳)で会社を辞めるとなると
たいがいは次の仕事を見つけてから辞めると思うのですが、
私より先に辞めた人はみんなそうでした。
しかし、私の場合は次の仕事は決めていませんでした。

高校卒業してからずーと働いていたので、一度きりの人生なので
少しゆっくりしようかと。

私が描いたプランはこうです。
年内で退職、１月〜３月までゆっくり、４月から職業訓練校に通う、
そして卒業後就職する。（設備管理の仕事希望、だが未経験職種）
こんなうまくいくかな？

職業訓練校に入校するには筆記試験と面接で合格しなければなりません。
ここでしくじると大変です。
今思えば、思い切ったことしたなぁーって思います。

事務の人から退職の手続きについて説明がありました。
担当して頂いた事務の女性の方は手際がよく、愛想もいい人です。（仲間由紀恵にほんの少し似ている）

離職票、退職理由（自己都合）の所に印鑑を押す。そして退職金のこと。

中小企業では退職金のないとこもあると思いますが、
２６年間勤務して退職金が百万円あるかないかでした。
少なすぎる、それとも、あるだけましか？

やっぱ労働組合のある大企業に就職しないとダメだわ！

そして大企業に就職するには大学出ないとダメだわ。

ちなみに私が親に大学に行きたいって言ったら、お金がないから無理って言われました。
身分不相応って言われました。高校卒業後の就職活動の時もスーツも買ってくれませんでした。
（高校卒業したての子供がどうやってスーツ買うのでしょう、その当時はスーツは４〜５万円してました。）
そのくせ子供の収入を当てにします。自分の親にはあまりいい感情は持っていません。
親戚の子供にはいろいろプレゼントしていたみたいです。


今現在の妻、子供の生活が一番大切です。（もう親はどうでもいいです。）
自分の子供には、できるだけいい大学を卒業して欲しいものです。

ＩＴ業界、(底辺ＩＴ業界)は給料安い、拘束時間は長い、休みにいつ呼び出しがあるかわからない。
等々あるので結婚できず、独身者が多いのですが、この会社は以外にも既婚者が多いです。

私も２８歳で結婚しました。この時が年収ＭＡＸでした。（この後から年収はずーと下がり続けました）
結婚していないのは男３名、女１名、なんかそれなりの理由がある人です。

男Ａ：超オタク、かなり変わり者。しかし仕事の質問をするとやさしく教えてくれる。（婚期を逃しただけ）
男Ｂ：めちゃくちゃ細かい、人の失敗を見つけ、責めるのが趣味みたいなやつ。
　　　そのくせ取引先にはなんでも「はい、はい」でろくな仕事を取ってこない。ほぼ全部が赤字。なおかつ休日出勤が趣味

女Ａ：年増（怒られるかな？）今でも８０年代後半のバブルファッション、なおかつ上から目線。５０代、専業主婦志願。

あとはみんな仕事とプライベートを切り分け前向きに頑張っている人。

やっぱプライベートが充実していないと、いい仕事はできないです。

残り1ヵ月になり本格的に引継ぎ業務です。
あぁーもうこれで終わりかぁー
少し寂しい気がしますが、自分で決断したことです。
自分で決断したことは常に正しかった、と思うようにしています。
そうでないと後ろ向きの人生になってしまって悪循環になります。

幸いなことに我が家は共働きなので直ちに食うに困ることはないですが、
さすがに長い間無職では破綻します。

私より先に退職した人は奥さんが専業主婦だったので、次の就職先を決めてから退職しました。
なんか相当経済的に厳しかったみたいです。奥さんが浪費家なのかな。

私はまだ次の就職先は決まっていません。
これはこれでヤバイです。しかし何も考えてないわけではありません。
人生は楽天的に考えた方がよいです。
一度きりの人生です。

退職１ヵ月前に私が退職することが朝礼で発表されました。

みんなビックリしてました。
この歳で会社を辞めるとは思っていなかったようです。

５０代半ばの人は真剣な顔して「これからどうするん？」
って聞いてきました。

私は「さぁー？」ってはぐらかしましたけど。
その人も会社辞めたいのだなって話しぶりでわかりました。

そういえば、転勤していた人がこの時、会社に戻って来てて、
そいつの顔を久しぶりに見てビックリしました。
髪がうすくなっている・・・・いやもうハゲてる。
転勤のストレスでかなって、
そいつはまだ結婚していません。私より年下。

ちなみに私はハゲてないけど、白髪が多いです。
毛染めしてます。

残り1ヵ月、有終の美を飾るようにしよう。

次の職種のことを以前から考えていたのですが、
もうＩＴ関連にはもどれない、もどらない、この年では不可能でしょうし、ついていけません。

工場勤務も考えましたが正社員採用がなかなかありません。

４０代後半で働ける職種となると設備管理や警備、清掃、タクシー運転手などです。

とういわけで、設備管理関係の職種にしようと思いました。

今思えばＩＴ関連の職種に２６年もいてＩＴ関連の資格はなーんも持っていませんでした。
会社自体も資格取得を推奨していませんでしたし、資格を持っている人はいませんでした。
私が退職する位の時に大学出の人が１名、なんか知らないけどＩＴ関連では簡単に取得できる
資格を取ったくらいでした。

まぁ仕事しながら資格の勉強もって、できないもんです。

仕事を辞める前にしておいた方がいいことは？

失業生活に向けて本を買ったのですが、
まず、クレジットカードを作る、何枚かは持っていましたが、
得点などいろいろついたカードを２枚と銀行系の有名な
カードを１枚作ることにしました。あっさりとすべて作れました。
無職になると世間は冷たいのでクレジットカードを作れなくなります。

生命保険も男は無職は入れませんよ。
働いている時に入って下さい。（私はもうすでに入ってたので問題なし）

銀行口座、やはり男は無職は作れない時もあるらしい。
必要なら働いている時に作って下さい。
ちなみに私は銀行口座だけはなぜか結構もっている。

あと、４０代後半で職を失うともう住宅ローンは組めなくなります。
私の場合はもうすでに住宅ローンで家を買いましたが。（それはそれで職を失うと厳しいですが）
でも賃貸と住宅ローンもあまり金額的には変わらない気もしますが・・・・
今まで得た信用は使えるうちに使いましょう。
無職になると信用は一気になくなります。

私は普通科の高校を出てから２６年間、ＩＴ関係の中小企業で働いてきました。
予備知識もなにもなく入社し、働きながら先輩に教えてもらってプログラミングの
知識を習得しました。この点に関してはすごく感謝しています。

入社した頃のパソコンはＰＣ−９８０１、ＭＳ−ＤＯＳ、でした。
当時のプログラマーは一目置かれていて技術者扱いで仕事に誇りをもっていました。
Ｃ言語、ＣＯＢＯＬなどの言語を主に使用していました。
当時はインターネットもなく、パソコン通信をしていました。
ニフティーサーブとか、懐かしいと思う人がいるかも。


４０代の転職となると、マネージメント能力が要求されます。
私のような底辺プログラマーにはそんな能力はありません。
中小企業なのでそんな仕事は回ってこないので。

トラブルと納期が極端に短い仕事が入っていました。

トラブルは簡単に言うと、データが抜ける（化ける）トラブル、致命的！
提案した人、設計した人、プログラムした人、表立っては言わないけれど
責任の擦り付け合い、思うに短期間でできることがないようなことを提案し、
受注し、それを設計者に丸投げし、設計者は安易に納期優先で設計し、
プログラマーはダメかな？とわかりつつも設計書に基づいて組んだだけということ。
根本的な解決策は、もう一度やり直すこと（でももう無理）
中小企業に回ってくる仕事はこんなのばかり。発注先も金がない。


短納期の仕事をしている人は徹夜続き、そして休日出勤。
私より年配の方はもう辞めたいわって言ってました。
でも次の仕事が無いって、言ってました。


ほとんどの人は今の仕事をやめると次はない！って思ってしまいます。
（実際同条件ではかなり難しい、給料は半分以下になる可能性も）
しかし残っていても、今の立場と給料がどうなるかわかりません。
ここ数年下がってました。
会社に残るリスク、辞めるリスク、もう私はさんざん考えました。


中小企業で一つの会社で６０才、６５才まで働けるのかな？