2020年04月14日
ソフトバンクが1兆3500億円の赤字見通し
ソフトバンクグループは13日、2020年3月期の営業損益が1兆3500億円の赤字になるとの見通しを明らかにしました。
なお前期は2兆円以上の黒字でした。
ソフトバンクは声明で、投資を行っている「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」で約1兆8000億円の投資損失を計上する見通しであり、このことが主な要因として赤字になると指し、。市場環境の悪化で投資先の評価額が下がったと説明しています。
ビジョン・ファンドは約10兆円を運用し、ビジョン・ファンド以外の投資先でも、「ワンウェブ」は経営破綻し、シェアオフィス大手の「ウィーワーク」は経営不振に陥っています。
新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けて、仕事や旅行などさまざまな分野で制限がかけられ、ソフトバンクの投資先に対しても圧力が強まっており、ソフトバンクは「ウーバー」や「オヨ」などにも出資しています。
孫正義社長やソフトバンクは運用資金が豊富なビジョン・ファンドを使い、ライドシェアやロボット、農業などIT系のスタートアップに大規模な出資を行ってきました。
巨額の資金を投じることで、スタートアップ企業は事業を急速に拡大し、評価額を大きく拡大させることもありましたが、新型コロナウイルスの感染拡大にともなう市場の混乱で、ソフトバンクの出資先の一部に懸念が生じていました。
新型コロナウイルスの影響で世界同時株安が進行している中、投資会社であるソフトバンクの赤字見通しは妥当という見方もあります。
ですが、1兆3500億円の赤字計上はやはり桁違いです。
経営破綻した「ワンウェブ」は、衛星コンステレーションを用いた衛星通信を計画する衛星通信会社でした。
衛星通信業界は総じて慢性的な高コスト状態にあり、それでいて価格競争に晒される事態に陥っています。
経営破綻を免れることができなかった企業体質を、ソフトバンクが見抜けなかったのは紛れもない事実なのです。
この他の企業も芳しくありません。
シェアオフィス大手の「ウィーワーク」は赤字を垂れ流し、経営再建の目途が立っていません。
一度はニューマンCEOや他の株主から30億ドルの株式を買い取る約束をしたものの、後にこれを撤回し、支援の打ち切りを示唆しました。
腰が引けているソフトバンクに対し、ウィーワークの取締役がソフトバンクを相手にデラウェア州衡平法裁判所に訴状を提出し、予定通りの支援を迫っています。
タクシー代行の「ウーバー」もホテル運営の「オヨ」も、コロナウィルス対策で最も苦境に陥っているサービス業であり、当面は業績回復は難しいでしょう。
これはつまり、ソフトバンクが立ち行かなくなることもあるということです。
ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長は、今まで幾多の危機的な状況を克服し、不死鳥のごとく復活してきました。
しかし、今回ばかりは厳しいと思います。
ソフトバンクグループは3月23日、自己株式取得と負債削減のため最大4兆5000億円の資産売却や資金化を行うと発表し、最大2兆円の自己株式取得に加え、負債償還や社債買い入れに充てることを公表しました。
苦境のソフトバンクにどの様な未来が待っているでしょうか。
なお前期は2兆円以上の黒字でした。
ソフトバンクは声明で、投資を行っている「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」で約1兆8000億円の投資損失を計上する見通しであり、このことが主な要因として赤字になると指し、。市場環境の悪化で投資先の評価額が下がったと説明しています。
ビジョン・ファンドは約10兆円を運用し、ビジョン・ファンド以外の投資先でも、「ワンウェブ」は経営破綻し、シェアオフィス大手の「ウィーワーク」は経営不振に陥っています。
新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けて、仕事や旅行などさまざまな分野で制限がかけられ、ソフトバンクの投資先に対しても圧力が強まっており、ソフトバンクは「ウーバー」や「オヨ」などにも出資しています。
孫正義社長やソフトバンクは運用資金が豊富なビジョン・ファンドを使い、ライドシェアやロボット、農業などIT系のスタートアップに大規模な出資を行ってきました。
巨額の資金を投じることで、スタートアップ企業は事業を急速に拡大し、評価額を大きく拡大させることもありましたが、新型コロナウイルスの感染拡大にともなう市場の混乱で、ソフトバンクの出資先の一部に懸念が生じていました。
新型コロナウイルスの影響で世界同時株安が進行している中、投資会社であるソフトバンクの赤字見通しは妥当という見方もあります。
ですが、1兆3500億円の赤字計上はやはり桁違いです。
経営破綻した「ワンウェブ」は、衛星コンステレーションを用いた衛星通信を計画する衛星通信会社でした。
衛星通信業界は総じて慢性的な高コスト状態にあり、それでいて価格競争に晒される事態に陥っています。
経営破綻を免れることができなかった企業体質を、ソフトバンクが見抜けなかったのは紛れもない事実なのです。
この他の企業も芳しくありません。
シェアオフィス大手の「ウィーワーク」は赤字を垂れ流し、経営再建の目途が立っていません。
一度はニューマンCEOや他の株主から30億ドルの株式を買い取る約束をしたものの、後にこれを撤回し、支援の打ち切りを示唆しました。
腰が引けているソフトバンクに対し、ウィーワークの取締役がソフトバンクを相手にデラウェア州衡平法裁判所に訴状を提出し、予定通りの支援を迫っています。
タクシー代行の「ウーバー」もホテル運営の「オヨ」も、コロナウィルス対策で最も苦境に陥っているサービス業であり、当面は業績回復は難しいでしょう。
これはつまり、ソフトバンクが立ち行かなくなることもあるということです。
ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長は、今まで幾多の危機的な状況を克服し、不死鳥のごとく復活してきました。
しかし、今回ばかりは厳しいと思います。
ソフトバンクグループは3月23日、自己株式取得と負債削減のため最大4兆5000億円の資産売却や資金化を行うと発表し、最大2兆円の自己株式取得に加え、負債償還や社債買い入れに充てることを公表しました。
苦境のソフトバンクにどの様な未来が待っているでしょうか。
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