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2017年01月08日
[ネタバレあり]ポンペイ(2014)〜一族を皆殺しにされた少年は剣闘士となり、復讐と愛に生きる
『ポンペイ』Pompeii(2014・米)
監督/ポール・W・S・アンダーソン
脚本/ジェネット・スコット・バチェラー
リー・バチェラー、マイケル・ロバート・ジョンソン
製作/ポール・W・S・アンダーソン、ロバート・クルツァー
ジェレミー・ボルト、ドン・カーモディ
出演/キット・ハリントン、エミリー・ブラウニング
キャリー=アン・モス、アドウェール・アキノエ=アグバエ
ジェシカ・ルーカス、ジャレッド・ハリス
音楽/クリントン・ショーター
撮影/グレン・マクファーソン
編集/ミッチェル・コンロイ
製作/サミット・エンターテインメント
【映画ネタバレ】ポンペイ
<ネタバレあり! 結末まで掲載しています!>
はるか昔の紀元後62年、騎馬民族のケルト族は反乱を起こし、ローマ軍に滅ぼされてしまう。父と母の最後を見た少年のマイロは兵士たちに捕まり、奴隷として連れて行かれる。
17年後の紀元後79年、マイロは奴隷剣闘士になっていた。動きが素早く、マイロの強さは際立っており、それに目をつけた貴族がマイロをポンペイの闘技場に連れて行く。ポンペイに行く途中、マイロは身分の違う高貴なカッシアと出会い、二人は目を合わせて恋をする。
マイロはポンペイの闘技場で王者のアティカスと戦うことになる。アティカスはあと一回勝てば、自由の身になれる所だった。マイロとアティカスの二人は同じ牢屋にいれられるが、剣技の練習をしたりと次第に打ち解けていく。
裕福な商人の娘であるカッシアはローマで結婚相手を探していた。しかし、元老議員のコルヴスが言い寄ってきて、それを避けるようにポンペイに帰ってきていた。しかしコルヴスはポンペイまでカッシアを追いかけてくる。
ポンペイの山では火山活動が活発になってきていた。地震や地割れが起こり、かなり不安定な状態だ。地割れで帰ってきたカッシアの馬を、カッシアはマイロになだめるように頼む。その隙にカッシアはマイロと馬に乗って外に逃げ出す。しかし迷惑がかかってしまうと、マイロはポンペイに戻る。コルヴスに殺されそうになったマイロをカッシアがかばい、条件として結婚する事を要求されてしまう。
闘技場で、アティカスとマイロの決戦の日が訪れる。コルヴスは馬の件でマイロを殺したいため、お互いを戦わせるプランを変更し、奴隷剣闘士数人と多数のローマ兵と戦わせることにした。アティカスとマイロ以外の剣闘士は倒れるが、二人はローマ兵を全滅させる。
コルヴスはローマ兵のプリキュラスとマイロを戦わせようとするが、戦いの最中、火山の大爆発が起こり闘技場が崩れていく。街の人々や奴隷、ローマ兵士たちは港に向かって逃げ出すが、マイロは屋敷にいるカッシアを助けに行き、崩れる屋敷から彼女を助け出すことに成功する。
港に向かっていた人々に火山から大きな火の玉が襲いかかり、更には津波も起きて、港は破壊されてしまう。マイロとカッシアはアティカスと合流するが、港が破壊されたため、馬のいる闘技場に戻る。しかし闘技場にいたコルヴスとローマ兵たちにカッシアが囚われてしまい、マイロが馬で追いかける。アティカスと兵士プリキュラスは残って一騎討ちを行い、相打ちとなって両者倒れる。
何とか手錠を外したカッシアは馬車を転倒させる。マイロとコルヴスの一騎討ちが始まるが、隙をついてコルヴスに手錠をかけ、マイロとカッシアは馬で逃げる。溶岩と熱風、火山灰がポンペイ一帯を襲う。逃げられない事を悟ったマイロとカッシアは抱き合い、キスをしたまま焼けて亡くなる。彼らのその姿が映しだされて物語の幕は閉じる。
<END>
この「ポンペイ」という街は火山噴火で滅んだ、という史実がある以上、壊滅以外の結末はない中、古代ローマの奴隷と貴族という人物たちのドラマだけを描いたのは巧いな・・・と思いました。古代文明ものは見慣れないんで、珍しさもあって面白かったですね。
ただ、アクションもまぁまぁ良く、後半の火山噴火などは迫力はあったんですが、ベスト作品というわけではなく、普通のSFアクション映画のような印象でした。もう少し何か欲しかったですね。
それと、ポスターにはでかでかと「『バイオハザード』監督最新作」と書かれていたのは、何だかイヤですねぇ。映画版バイオハザードはあの出来が気になってあまり好みではないんで、ちょっと・・・と思ってました。
■ブルーレイ版 | ■DVD版 | ||||
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こちらは、よくある別の作品です。
■ポンペイ2014 | ボルケーノinポンペイ 都市が消えた日 | ||||
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サササッ 三|ノシ・з・|┐ それではまた!
2016年12月25日
[ネタバレあり]ベイマックス(2014)〜きみがいてくれてよかった・・・マーベル原作のロボットアクション!
『ベイマックス』Big Hero 6(2014・米)
監督/ドン・ホール、クリス・ウィリアムズ
脚本/ジョーダン・ロバーツ、ドン・ホール
原作/ダンカン・ルーロー、スティーブン・T・シーグル
製作/ロイ・コンリ
指揮/ジョン・ラセター
音楽/ヘンリー・ジャックマン
主題歌/AI『Story』
製作会社/ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ
【映画ネタバレ】ベイマックス
<ネタバレあり! 結末まで掲載しています!>
近未来の都市サンフランソウキョウに住む14歳の少年ヒロは、叔母キャスのカフェ兼住居で兄タダシと暮らしていた。ヒロは飛び級で高校を卒業した天才少年だったが、目標もなく、ロボット賭博をして毎日を過ごしていた。
そんな姿を見かねたタダシはヒロを大学へ連れて行く。科学オタクでもあり、タダシの研究仲間でもあるフレッド、ゴー・ゴー、ワサビ、ハニーレモンの4人と出会ったヒロは、タダシが人の心と体を癒すケアロボット、ベイマックスの開発をしていることを知り、驚く。
大学にはロボット工学の第一人者キャラハン教授がいたこともあり、ヒロは大学に入ることを決意する。入学条件は教授を感心させる発明をすることで、ヒロはタダシの助言を得て、マイクロボットという小さなロボットを作り上げる。操作者の頭に装着した神経トランスミッターで制御し、多数のマイクロボットの集合体を思うままの物体に変化できる発明だ。
発表会でヒロの作品は好評を博し、大学入学が決まる。しかし直後に会場が火災に見舞われ、取り残された教授を助けに戻ったタダシが爆発に巻き込まれ、帰らぬ人となってしまう。
自分の部屋でただ一人、タダシの死を悲しむヒロの前にベイマックスが現れる。ベイマックスは落ち込むヒロをなぐさめようとする。その時ヒロのジャケットから1つだけ残ったマイクロボットが動き始める。火事に巻き込まれ、会場で燃えつきたと思っていたが、ひとつだけ残っていたようだ。
ヒロとベイマックスはマイクロボットの動きを追って謎の工場に辿り着く。そこではマイクロボットが何者かの手によって大量生産されていた。突然、ヒロは歌舞伎のようなデザインをした仮面の男に襲われる。ヒロは何とか逃げて警察に駆け込むが、相手にしてもらえない。
ヒロはマイクロボットを盗んだ犯人を追うため、ベイマックスに鎧を着せ、再度工場に向かう。痕跡を追い、港に向かうとまた仮面の男が現れ、襲い掛かってくる。そこへ、ベイマックスが連絡をしたことで不安に思ったタダシの友人4人が助けに来る。カーチェイスを繰り広げ、命からがら逃げたヒロたちはフレッドの家で対策を練る。
ヒロ達は戦いに備え、各々別の能力を持った特殊なスーツを作る。仮面の男は隔離された小島にいることをつきとめ、全員で向かう。実験施設のような小島の奥で仮面の男と出会い戦いとなるが、その正体は死んだと思われていたキャラハン教授だった。
施設に残されていた映像から、クレイテック社の転送装置の実験で、教授の娘アビゲイルは異次元空間に飛ばされてしまったことがわかる。教授はその復讐のためにマイクロボットを利用しようとしていた。兄タダシを見殺しにした教授をヒロは憎むが、ベイマックスを研究し、多くの人を救うことを目指していたタダシの映像を見て、復讐心を鎮める。
教授の暴走を止めるため、皆はクレイテック本社に現れた教授と戦いになる。ヒロ達は大量のマイクロボットに苦戦するも、各々の能力を最大限に発揮し、マイクロボットを転送装置に吸い込ませることで無力化に成功、彼の復讐を防ぐ。転送装置は暴走を続けるものの、限界を迎えて崩壊しつつあり、全ては終わったかに見えた。
その時、ベイマックスが装置の奥に生命反応を感知した。教授の娘アビゲイルが異世界内で生きていることを知ったヒロは、ベイマックスと共に装置の奥の異世界へと飛び込んでいく。
無事にアビゲイルの乗ったポッドを発見し脱出しようとするも、瓦礫と衝突し、ベイマックスが破損してしまう。戻る手段を失ったベイマックスはヒロに別れを告げると、ロケットパンチでヒロとポッドを元の世界へ送り返す。
時は流れ、ヒロは大学に通うようになった。仲間と共に悲しみを乗り越えて前に進むヒロは、ある日ベイマックスが自分に託したロケットパンチが、何かを握りしめている事に気がつく。それは兄タダシが作ったベイマックスのデータだった。ヒロはベイマックスを自力で完成させて彼と再会し、仲間と共にサンフランソウキョウの街を守るヒーロー・・・BIG HERO 6として、今日も人々を助けるのだった。
エンドロール後、フレッドは父の肖像画の裏にある隠し部屋を見つけてしまう。そこにはヒーロー服と武器が置かれていた。そこへちょうど父が帰ってくる。驚くフレッドに父は「さぁ、ヒーローについて語り合おう」と言い、物語は幕を閉じる。
<END>
ピクサーがお送りする3Dアニメのアクション作品です!ポスターと予告で「癒し」を前面に押し出しておきながら、バリバリのヒーローもの、バトルアクションで、いい意味で裏切られた逸品です。ラストは映画館で号泣してしまった・・・
大好きな兄を失い、落ち込む主人公ヒロの心の傷を癒すロボットとしてベイマックスが登場するのが今の時代にマッチしていて、また、ベイマックスのマシュマロ感も親しみやすいですね。特に印象的な、ベイマックスがヒロを乗せてサンフランソウキョウの街中を自由自在に飛び回る場面は、CGの完成度が高いだけでなくて風を切る疾走感も最高です。
日本版のポスターと海外版ポスター、そして原作マンガの表紙をはっておきます。この大幅なデザイン変更は大変良かったと思います。
劇中はたくさんディズニーキャラが隠されていますね。ロケットパンチの試し打ちで壊される石像は「アナと雪の女王」のハンス王子。ヒロの部屋のごみ箱に「モンスターズインク」のマイク。街に「シュガーラッシュ」の看板などなど。改めて探すのもいいですね。
■ブルーレイ+DVD版 | ■3D ブルーレイ+DVD版 | ||||
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サササッ 三|ノシ・з・|┐ それではまた!