2022年04月25日
美文字の書き方 「ひらがな」を攻略しましょう。「あ行」
1 はじめに
みなさん、はじめまして。今回から美しい文字を書くことを目標に、私の持っている技術をご提供したいと考え、このブログをはじめました!
このページにいらっしゃるということは、少なからず、文字に興味を持たれている方なのだと思います。字を美しく書きたい人、筆記用具が好きな人、和紙が好きな人、インクが好きな人、検定を間近に控えている人など、様々かと思いますが、どうぞ字を書く楽しみを見つけていただけたらそれに勝る喜びはありません。
2 「ひらがな」の練習
早速ですが、ひらがなから始めましょう。ブログのツールがよくわからないので、画像がぶしつけな感じがしますが、お許しください。
なぜ、ひらがなかといいますと、日本語の約7割を占めるものが「ひらがな」だからです。難しそうな漢字も練習したいところですが、漢字はそれこそ千単位で存在する一方、日本語の70%も占めながら、ひらがなは、たった50文字しかないのです。
つまり、ひらがなを練習することで、文の全体の7割ほどのバランスを取ることができるわけです。
「ひらがな」とバカにすることはできませんね。
練習する際に注意してほしいことをひとつお伝えします。それは、「字の形・特徴」を残像として頭の中に持っていてほしいことです。どのような字が美しく、どのような字が美しくないか、という鑑賞力がなければ、そもそも美文字というゴールに向かうことすらできません。
私の字以外にもたくさん手本画像があります。ぜひ、「この字は、この形が美しい」という判定基準を作っていただきたいと思います。
3 「あ」の練習
では、「あ」から練習を始めます。
実は結構バランスを取って書くのが難しい平仮名が、この「あ」です。
字形を見ていただくとわかると思いますが、中心の線が字の重心とならず、右の方に大きく膨らんでいますよねスマホやパソコンのフォントや活字だと、それ専用に最適化された形になっているのですが、手書き文字の場合は活字と形が異なることが非常に多くあります。
ポイントは、3角目の円を描く部分です。
最初、上から下がっていき、折り返し地点での方角を、「ほぼ垂直、または若干右に寝かせる」ように書きます。流派に寄って書き方が異なることもありますが、下のサンプルを確認になって、ご判断してください。
つぎに、若干右上に向かいながら、気持ち台形を描くような軌跡で、最後は左下の方向に払います。ポイントは、しっかり中に空間をつくることです。そのうち書きますが、何も書いていない空間が、書道では特に大切になってきます。
サンプルの3つめは長めに払っていますが、方向を示すために長くしただけなので、実際は長すぎないほうが綺麗にみえると思います。
4 では、「い」と「う」を練習してみます。
「い」は単純な作りなので、簡単そうに見えますが、単純だからこそ丁寧さが必要だったりします。
・斜めの角度で、線は緩やかな曲線
・しっかりハネて、2画目につなげ、最後にしっかり止める
・左右の位置関係は、若干右上がり
・真ん中にある余白を丸形で確保する。全体の形は横長の長方形
以上の4点が、気をつけるポイントです。
「う」 横長の「い」に対して、今度は縦長を意識します。ペン先の流れが、上から下へ、という動きも感じてください。
・最初の点のハネの勢いで、次の画に移動します。
・縦に潰れないように、横の幅も意識しながら流麗な曲線を目指します。
・中にできる空白は、卵型になります。
他にもいろいろポイントはありそうですが、主たるところは以上の3点です。
最後に、え と お の練習をします。
「え」字の形は二等辺三角形、左右等間隔の形をイメージすると良いです。
・1画目は強く左下にハネて2画目につなげ、2画目は力強く右上に跳ね上げ、同じ幅で左下に戻ります。
・中心線から左右均等幅で書く字です。パターンを崩してより美しく表現もできますが、最初は二等辺三角形を意識するとバランスがとりやすと思います。
「お」 形は正方形をイメージします。最後の点で四隅に張り出している正方形になります。
・1画目から2画目は、物理的にはつないで書きませんが、つながりそうなイメージの連続線を思い描きつつかきましょう。
・2画目、垂直下方に向かいながら最後に緩やかなカーブとともに一旦停止、鋭角的に45度左上に移動し一旦停止、右側すこし上方に90度の角度で進むと三角形型の結びができます。
・最後の点は高く、離して打ちます。点の左下の大きな余白が、この字のバランスを取ってくれます。
以上、まだ50音の最初の「あ」行しか書いていませんがいかがだったでしょうか。
まとめて書くと、こんな感じになりますね。
励みになりますので、ぜひコメント欄にコメントをお願いします!
みなさん、はじめまして。今回から美しい文字を書くことを目標に、私の持っている技術をご提供したいと考え、このブログをはじめました!
このページにいらっしゃるということは、少なからず、文字に興味を持たれている方なのだと思います。字を美しく書きたい人、筆記用具が好きな人、和紙が好きな人、インクが好きな人、検定を間近に控えている人など、様々かと思いますが、どうぞ字を書く楽しみを見つけていただけたらそれに勝る喜びはありません。
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2 「ひらがな」の練習
早速ですが、ひらがなから始めましょう。ブログのツールがよくわからないので、画像がぶしつけな感じがしますが、お許しください。
なぜ、ひらがなかといいますと、日本語の約7割を占めるものが「ひらがな」だからです。難しそうな漢字も練習したいところですが、漢字はそれこそ千単位で存在する一方、日本語の70%も占めながら、ひらがなは、たった50文字しかないのです。
つまり、ひらがなを練習することで、文の全体の7割ほどのバランスを取ることができるわけです。
「ひらがな」とバカにすることはできませんね。
練習する際に注意してほしいことをひとつお伝えします。それは、「字の形・特徴」を残像として頭の中に持っていてほしいことです。どのような字が美しく、どのような字が美しくないか、という鑑賞力がなければ、そもそも美文字というゴールに向かうことすらできません。
私の字以外にもたくさん手本画像があります。ぜひ、「この字は、この形が美しい」という判定基準を作っていただきたいと思います。
3 「あ」の練習
では、「あ」から練習を始めます。
実は結構バランスを取って書くのが難しい平仮名が、この「あ」です。
字形を見ていただくとわかると思いますが、中心の線が字の重心とならず、右の方に大きく膨らんでいますよねスマホやパソコンのフォントや活字だと、それ専用に最適化された形になっているのですが、手書き文字の場合は活字と形が異なることが非常に多くあります。
ポイントは、3角目の円を描く部分です。
最初、上から下がっていき、折り返し地点での方角を、「ほぼ垂直、または若干右に寝かせる」ように書きます。流派に寄って書き方が異なることもありますが、下のサンプルを確認になって、ご判断してください。
つぎに、若干右上に向かいながら、気持ち台形を描くような軌跡で、最後は左下の方向に払います。ポイントは、しっかり中に空間をつくることです。そのうち書きますが、何も書いていない空間が、書道では特に大切になってきます。
サンプルの3つめは長めに払っていますが、方向を示すために長くしただけなので、実際は長すぎないほうが綺麗にみえると思います。
4 では、「い」と「う」を練習してみます。
「い」は単純な作りなので、簡単そうに見えますが、単純だからこそ丁寧さが必要だったりします。
・斜めの角度で、線は緩やかな曲線
・しっかりハネて、2画目につなげ、最後にしっかり止める
・左右の位置関係は、若干右上がり
・真ん中にある余白を丸形で確保する。全体の形は横長の長方形
以上の4点が、気をつけるポイントです。
「う」 横長の「い」に対して、今度は縦長を意識します。ペン先の流れが、上から下へ、という動きも感じてください。
・最初の点のハネの勢いで、次の画に移動します。
・縦に潰れないように、横の幅も意識しながら流麗な曲線を目指します。
・中にできる空白は、卵型になります。
他にもいろいろポイントはありそうですが、主たるところは以上の3点です。
最後に、え と お の練習をします。
「え」字の形は二等辺三角形、左右等間隔の形をイメージすると良いです。
・1画目は強く左下にハネて2画目につなげ、2画目は力強く右上に跳ね上げ、同じ幅で左下に戻ります。
・中心線から左右均等幅で書く字です。パターンを崩してより美しく表現もできますが、最初は二等辺三角形を意識するとバランスがとりやすと思います。
「お」 形は正方形をイメージします。最後の点で四隅に張り出している正方形になります。
・1画目から2画目は、物理的にはつないで書きませんが、つながりそうなイメージの連続線を思い描きつつかきましょう。
・2画目、垂直下方に向かいながら最後に緩やかなカーブとともに一旦停止、鋭角的に45度左上に移動し一旦停止、右側すこし上方に90度の角度で進むと三角形型の結びができます。
・最後の点は高く、離して打ちます。点の左下の大きな余白が、この字のバランスを取ってくれます。
以上、まだ50音の最初の「あ」行しか書いていませんがいかがだったでしょうか。
まとめて書くと、こんな感じになりますね。
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