新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
2022年08月15日
筆記用具比較(ボールペンと万年筆)
ブログランキング ←クリックお願いします!
文房具屋に行くと、それこそ数多くの筆記用具の種類が目につきます。水性ボールペンやらゲルインクやら万年筆など、各社とも数種類の筆記用具を販売していて、商品の選択に困るほどです。
同じゲルインクでも、ぺんてる、ゼブラ、パイロット等それぞれウリのポイントが微妙に異なり、実際になにをポイントにして購入すればいいか迷ってしまいます。
そこで今回は、筆記用具によってどのように表現の違いが現れるか検証してみたいと思います。
使った筆記用具は以下の5本です。
- ゼブラ サラサクリップ 1.0
- サクラ ボールサイン nx05
- パイロット Opt. 0.5
- パイロット Acroball 2+1 0.7
- LAMY Safari F
上から順に解説をしますと、ゼブラのサラサクリップは水性ジェルインク、サクラクレパスのボールサインは水性ゲルインク、パイロットのOptは油性インク、Acroballは粘度を一般的な油性インクの1/5に下げたアクロインクを使用しています。
それでは、次の画像の中の文字のうち、どれがどの筆記用具で書いたか考えてみてください。画像はタップしたり、クリックしたりすると大きく表示されます。
一番左はその線の太さからすぐ分かると思います。左から2番目はインクの乗りが浅い感じ、3、4番目は似ている、5番目は、色が違うこともあるかもしれませんが、インクの量感と紙の滲みがポイントでしょう。
正解は、下の画像のようになります。
個人的な好みをいうと、サクラクレバスのボールサインnx05のインクが鮮やかな黒で線質も鋭く使いやすいと感じています。アクロボールもかなりよくて、油性インクと思えない軽やかなインクフローの書き心地は素敵です。
ゼブラのサラサクリップは、ここではそもそも太さが異なるので同列で皮革はできないと思っております。ただ、線の太さや入筆のコントロール性が高いので、使い方次第では表現の幅が広がりそうです。
なお、筆記に使用した紙ですが、ダイソーで販売されている和紙の便箋です。
万年筆で書くと要所要所でリカバリーができないほど滲んでしまうのですが、ボールペンであれば、油性でも水性でもゲルインクでも、ほぼ滲むことがないので、使い勝手がいい和紙でもあります。
ゼブラ 「ゲルインクボールペン」サラサクリップ1.0(ボール径:1.0mm、インク色:黒) JJE15‐BK 価格:77円 |
フルカラー印刷【ボールペン】PILOT(パイロット)Acroball 2 1 アクロボール2 1 多機能筆記具(細字) ボディ部+丸型クリッププレート大印刷【楽ギフ_名入れ】【smtb-MS】 価格:512円 |
にほんブログ村
万年筆の書き味
にほんブログ村
長年気になっていた万年筆、LAMYのサファリを最近購入しました。一本4,000円なので、ボールペンの感覚ではかなり高額な買い物に感じられますが、万年筆の中では相当安価でリーズナブルな部類です。
おしゃれで、持ちやすく、ブランドイメージも爽やかな感じで、好印象の万年筆です。
ペン先は、金ではなく鉄で、ペン軸からペン先にかけてのガッチリした剛性感は、素敵な書き味を提供してくれます。
しなったりする感じはほとんど無いのですが、ダイレクトに書きたい指の動きを捕まえてくれるので、すらすらと書いていてストレスがたまりません。
価格:2,200円 |
万年筆の魅力は、人によって考え方、感じ方が異なるので、一概にいうことはできませんが、私が感じる数多くの魅力のうちの一つが、インクフロー、インクの「のり」です。なんとも独特な美しさを感じます。
例えば水性ボールペンもインクは水性ではありますが、ペン先が球体ということもあるため、太字仕様でないかぎりは、インクの滲出はかなり抑えられています。一方万年筆は、毛細管現象でインクがどんどん紙に吸われるため、独特のインクだまりや濃淡が出やすくなり、ムラに見える箇所がでてきます。
本来ならインク量を制御したほうが、紙によって滲むことも少なくなるので表現上、正確な筆記ができるんでしょうが、私としては書き手の存在を意識できて、とても味がある線になると感じています。さらに滑らかなインクフローのおかげもあって、筆圧をかけずにどこまでもスラスラ書くことができるので、大量に書いても他の筆記用具と比較して圧倒的に疲労感が少ないと感じます。
明治、大正、昭和の文豪の多くも万年筆を愛用していた理由のひとつは、万年筆のそのような特性があったのではないでしょうか。
ラミー LAMY 万年筆用 コンバーター サファリ/アルスター/ジョイ/ルクス…用 LZ28 (LZ24) /LZ27 (LZ26) 価格:440円 |
ブログランキング ←クリックお願いします!