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2022年08月15日

万年筆の書き味


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長年気になっていた万年筆、LAMYのサファリを最近購入しました。一本4,000円なので、ボールペンの感覚ではかなり高額な買い物に感じられますが、万年筆の中では相当安価でリーズナブルな部類です。


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おしゃれで、持ちやすく、ブランドイメージも爽やかな感じで、好印象の万年筆です。


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ペン先は、金ではなく鉄で、ペン軸からペン先にかけてのガッチリした剛性感は、素敵な書き味を提供してくれます。


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しなったりする感じはほとんど無いのですが、ダイレクトに書きたい指の動きを捕まえてくれるので、すらすらと書いていてストレスがたまりません。


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万年筆の魅力は、人によって考え方、感じ方が異なるので、一概にいうことはできませんが、私が感じる数多くの魅力のうちの一つが、インクフロー、インクの「のり」です。なんとも独特な美しさを感じます。


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例えば水性ボールペンもインクは水性ではありますが、ペン先が球体ということもあるため、太字仕様でないかぎりは、インクの滲出はかなり抑えられています。一方万年筆は、毛細管現象でインクがどんどん紙に吸われるため、独特のインクだまりや濃淡が出やすくなり、ムラに見える箇所がでてきます。


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本来ならインク量を制御したほうが、紙によって滲むことも少なくなるので表現上、正確な筆記ができるんでしょうが、私としては書き手の存在を意識できて、とても味がある線になると感じています。さらに滑らかなインクフローのおかげもあって、筆圧をかけずにどこまでもスラスラ書くことができるので、大量に書いても他の筆記用具と比較して圧倒的に疲労感が少ないと感じます。


R0011001.JPG


明治、大正、昭和の文豪の多くも万年筆を愛用していた理由のひとつは、万年筆のそのような特性があったのではないでしょうか。


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posted by おユキ at 12:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 万年筆
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