2016年01月04日
ビジネスチャンスを見出すフレームワーク
高い収益の見込める業務や事業に経営資源を投下する方策の事をPPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)と言います。
マネジャーが取り組む業務の中には、将来的に組織を支える大きな事業に成長する可能性のあるものがあります。しかし、現在すでに大きな収益を上げているものと、現状は大きな収益を上げられていないものなど様々です。
業務のマネジメントを通じて目指すべき方向性(ベクトル)は、チームの収益を最大化することに変わりありませんよね。ですから、将来を考えた取り組みなどへの経営資源の有効活用が不可欠になってきます。では、その資源をどこに投下するのか?という複数の業務・事業間で、効率的に経営資源を活用し、収益を継続的に上げていく為の基本的な考え方がPPMです。
これは、経営資源の効率的配分に役立つ手法で、事業の「選択と集中」を検討する場面で活躍します。ボストン・コンサルティング・グループにより1970年代に公表された手法です。
方法としては、縦軸に市場成長率、横軸に市場シェアをとってマトリクスを作成します。マトリクスの4つの象限は「花形」「金のなる木」「問題児」「負け犬」に分けられます。
企業によっては「金のなる木」=「ドル箱」と呼んだり、その呼び方は様々かと思いますが、テキストにならうとこのような呼び方となります。大事なのはその意味合いで・・・・
花形(Star) : 市場シェアが優位にある製品・事業であり、今後の成長も見込まれており、積極的に投資をしていく戦略をとるものとなります。「選択と集中」における「集中」に当たります。
金のなる木(Cash Cow) : 有意な市場シェアを獲得していますが、市場の成長が見込まれない為、積極的に投資をするというより、追加投資を控えてコスト削減による収益の最大化を目指す戦略をあてます。ここで得た資金は「花形」への投資資金とします。
問題児(Question Mark) : 市場の成長は見込まれる為チャンスはあります。しかし、市場シェアが相対的に低くとどまっている為、将来の「花形」を期待しての積極的投資をするか、「負け犬」となる前に市場から撤退するかの検討が必要な製品・事業となります。「選択と集中」における「選択」にあたります。
負け犬(Dog) : 市場成長率も市場シェアも低い製品・事業であり、撤退を検討することになります。「選択と集中」における「選択」にあたります。
図にするとこんな感じ・・・・・
自社の製品が属する市場の成長率とシェアから、その製品・事業の位置づけを確認し、今後の戦略を明確に打ち出していきます。
高い市場シェアを持っており、これからも市場が成長する見込みがある「花形」については、経営資源を継続的に投下して販売拡大を目指します。また、市場の成長が鈍化している「金のなる木」となった後は、そこの収益を次の「花形」となりえる「問題児」の市場拡大に投資します。このように持続的に組織を成長させようとする戦略を立てる事が出来ます。
マネジャーは新しい商品やサービスを開発して組織の成長に貢献するミッション(使命)を負いますが、その為の資金等のリソースをどこから調達するかには留意する必要があります。
組織のリソースを効率的に活用できるような方策を提言できるようにならなければならないのがマネジャーでもあります。そこで、PPMは活躍するツールでもあります。
マネジャーが取り組む業務の中には、将来的に組織を支える大きな事業に成長する可能性のあるものがあります。しかし、現在すでに大きな収益を上げているものと、現状は大きな収益を上げられていないものなど様々です。
業務のマネジメントを通じて目指すべき方向性(ベクトル)は、チームの収益を最大化することに変わりありませんよね。ですから、将来を考えた取り組みなどへの経営資源の有効活用が不可欠になってきます。では、その資源をどこに投下するのか?という複数の業務・事業間で、効率的に経営資源を活用し、収益を継続的に上げていく為の基本的な考え方がPPMです。
これは、経営資源の効率的配分に役立つ手法で、事業の「選択と集中」を検討する場面で活躍します。ボストン・コンサルティング・グループにより1970年代に公表された手法です。
方法としては、縦軸に市場成長率、横軸に市場シェアをとってマトリクスを作成します。マトリクスの4つの象限は「花形」「金のなる木」「問題児」「負け犬」に分けられます。
企業によっては「金のなる木」=「ドル箱」と呼んだり、その呼び方は様々かと思いますが、テキストにならうとこのような呼び方となります。大事なのはその意味合いで・・・・
花形(Star) : 市場シェアが優位にある製品・事業であり、今後の成長も見込まれており、積極的に投資をしていく戦略をとるものとなります。「選択と集中」における「集中」に当たります。
金のなる木(Cash Cow) : 有意な市場シェアを獲得していますが、市場の成長が見込まれない為、積極的に投資をするというより、追加投資を控えてコスト削減による収益の最大化を目指す戦略をあてます。ここで得た資金は「花形」への投資資金とします。
問題児(Question Mark) : 市場の成長は見込まれる為チャンスはあります。しかし、市場シェアが相対的に低くとどまっている為、将来の「花形」を期待しての積極的投資をするか、「負け犬」となる前に市場から撤退するかの検討が必要な製品・事業となります。「選択と集中」における「選択」にあたります。
負け犬(Dog) : 市場成長率も市場シェアも低い製品・事業であり、撤退を検討することになります。「選択と集中」における「選択」にあたります。
図にするとこんな感じ・・・・・
自社の製品が属する市場の成長率とシェアから、その製品・事業の位置づけを確認し、今後の戦略を明確に打ち出していきます。
高い市場シェアを持っており、これからも市場が成長する見込みがある「花形」については、経営資源を継続的に投下して販売拡大を目指します。また、市場の成長が鈍化している「金のなる木」となった後は、そこの収益を次の「花形」となりえる「問題児」の市場拡大に投資します。このように持続的に組織を成長させようとする戦略を立てる事が出来ます。
マネジャーは新しい商品やサービスを開発して組織の成長に貢献するミッション(使命)を負いますが、その為の資金等のリソースをどこから調達するかには留意する必要があります。
組織のリソースを効率的に活用できるような方策を提言できるようにならなければならないのがマネジャーでもあります。そこで、PPMは活躍するツールでもあります。
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