2016年01月27日
重要管理点をOPRPへ変えるぞ|食品安全会議を開いた議題で
定例の食品安全チーム会議を行いました。
前回の議事録の確認後、議事に入りました。今回は大きく二つの案件について。
「@HACCPプランで管理していたものを格下げする」
A「廃棄についての文書を作成する」
というものです。
なんのこっちゃって感じかもしれませんが、ISO22000を取得している食品卸商社でございます。
この案件については、今後の計画と進捗確認の日付を入れました。@のHACCPプランで管理していたものとは、基本的に私たちの扱う食品は、食品メーカーが製造して業務用として販売しているもの。最終製品を扱っており基本的には、パックに入っているものはパック封を開けることなくお客様へお届けしています。
しかし、学校給食などへの納入は、個数単位で対応しなければなりません。1パック20個入りのシューマイがあったとすれば、75個の注文に対して、4パック(80個)納めてしまうんですが、ケースにバラで100個入りのコロッケなど、137個と注文が入れば、1ケース(100個)と37個を納める形になります。
最終製品である100個入れのケースを開けて、食品にふれて仕分けなければなりません。そこで私たちは冷蔵庫内に「開封小分け室」を作り、特別な管理をして対応しているんです。そこに設置されているのが金属探知機。
ケースを開けて、数えながら取り出して、袋に詰めてまた閉じて・・・の工程で金属が混入した場合、食品事故になるので許容限界を決めたモニタリング機器でハザードを取り除く。そんな仕組みでした。
その金属探知機を廃止してしまおう!という事なんです。
@裏付けとしては、スタート当初からの小分け室内での逸脱品(金属反応品)がなかった事
A数10品の小分け対象品があるが、特定されている
B特定されている商品はすべてメーカー製造段階で金属探知機を経由している
C小分け室への入出手順が確立されており、金属類以外にも不要物は持ち込めないルール
などの条件から、確率的にも起こり得ないと判断したからです。設置している設備ではありますが、メンテナンスのコストももちろん掛かりますし、出来るだけ効率よく出庫、出荷作業をしたいからです。
こちらの効率化に対して、お客様へお届けする商品への安全性が下がるのであればこんな仕組みの変更はしません。「金属探知機があるから、ここをCCPにしよう!」なんてノリで、立ち上げ当初は必ず重要管理点を置かなければいけないと思っていたんです。それがそのまま今に至る状況。
先日、機械故障に伴って金属探知を入れ替えたところではありましたが、安全性を保つためと言っても、過剰に行っている事によりコストがかかっているのであれば、同レベルの安全性を担保できる仕組みでいくらでもコストを下げた方が、お客様へも還元できるという考えだったんです。
先日のサーベイランス審査時に審査員にもちらっと話をしており、「御社にあった形でよろしいかと思いますよ」とコメントもいただいていました。
何事もシンプルにしていく事が長続きさせられるものになっていくと思います。がんばります!
二つ目の「廃棄についての文書を作成する」については、次回ご紹介します。
最近の転売問題、廃棄したつもりが流通してしまう事件。ここで気付かされたのが「排出事業者責任」というもの。ここで、会議メンバーにも認識を持ってもらおうと考えて放り込んだ議題でした。
タグ:ISO
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