「東北魂」と名付けられた義援金について
お笑いコンビ・サンドウィッチマンの伊達みきおと富澤たけしが16日、都内で会見を開き、11日に発生した東北地方太平洋沖地震で被災し、現在も避難生活を余儀なくされている現地の人たちに「日本中、世界中から助けにきてくれているから、大丈夫。今はとにかく耐えてくれ。今こそ『東北魂』を見せて、頑張ってほしい(伊達)」、「笑いを取り戻せる日まで頑張ってください(富澤)」と激励メッセージを送った。
また同日、「東北魂」と名付けた義援金口座の開設、4月9日のチャリティーライブ開催も併せて発表。ともに宮城県仙台市出身。神妙な面持ちながら、故郷の復興への願いと支援を力強く訴えた。
まず、伊達自身も大好きな言葉だという「東北魂」と名付けられた義援金について、伊達は「今(できること)は募金しかない。笑いも届けたいが、今は違うなと思う」と説明。集まった義援金は直接、宮城県知事に手渡し、被害があった東北全体の復興に使ってほしいと伝える意向を明かした。
4月9日に開催するチャリティーライブには、サンドウィッチマンのほか、複数の芸人、タレントが出演する予定で「今、声をかけているのはマギー審司、狩野英孝。ぜひやりましょうと言ってくれている(伊達)」。
ライブ当日も義援金を募る予定で、全額被災地に届けられる。
被災当時、宮城県気仙沼市で仕事をしていた2人は現地に残り、ボランティアをしようと考えたことも。
しかし自分たちに何ができるか考えた結果、ライフラインが絶たれた実家から東京を目指した。
こうした義援金やチャリティーライブを行う上では、タレントの島田紳助や笑福亭鶴瓶ら先輩芸人、歌手の和田アキ子らの激励もあったという。
「紳助さんから『お前らが動くしかない』と言葉をいただいた(伊達)」、「アッコさんからも泣きながら『わたしに何ができる?』とお電話をいただいて……(富澤)」。
もちろん、被害を目の当たりにした自身の体験が2人を大きく突き動かしているのは間違いない。
伊達は「僕らの使命です」と決意を新たにし、普段は物静かなイメージが強い富澤も「生きて帰ってこられたことは偶然じゃない。すごく気持ちが落ち込みますが、下ばっかり見ていても始まらない」と自分の思いを熱く語った。
この日はテレビ局、新聞社、Web媒体など多数のメディアが駆け付けた。
都内でも余震や停電の影響がある中、あえて会見を開いたのも「各社から多くの問い合わせをいただき、対応できなくなったため」という理由だった。
伊達は今、被災地で一番必要なのは「情報と安否確認」だと断言し、テレビ各局に対し「今は異常な事態。無事を伝えることもできない状況なので、なるべく避難所にいる人たちの顔をたくさん映してほしい」とお願いする場面も。
これもまた、自らの生還を「奇跡だった」と振り返る伊達だからこその強い思いの表れだろう。
サンドウィッチマンの2人は地震当日、大きな地震が襲った気仙沼でロケ中に被災。
立っていられない大きな揺れに襲われ高台に避難し、津波を目の当たりにした。
その後、伊達は公式ブログで被災地から実況を続け、特にあまり報じられていない内陸部・一関からの被災状況の報告は、家族の安否を案じる人々の大きな励みになった。
伊達は仙台市内の実家で家族の無事を確認した後東京に戻り、翌14日に「メディアに対し、ありのままを伝える役割をします。このブログに寄せられたコメントを生かし、全国に伝える役割をします。それが僕らの出来る事だと決断しました」とブログに綴っていた。
また、相方の富澤も、実家の両親の無事を確認。写真で現地の様子を報告したり、ブログ内に安否確認専用のコメント欄を設けたりとこちらも情報を発信。14日のブログでは「今募金やチャリティーイベントなどできることを考え、回りのみんなに声をかけているところです」と語っていた。
「東北魂」東北地方太平洋沖地震義援金口座
■銀行名:三菱東京UFJ銀行
■支店名:目黒支店
■種類:普通
■口座番号:0133179
■口座名義:東北魂義援金(トウホクダマシイギエンキン)
サンドウィッチマン チャリティーライブ
■開催日:4月9日(土)2公演予定
■会場:調整中
■出演:サンドウィッチマンほか
公式ブログでは
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