モーニング娘。 Vs AKB48
■ 「モー娘。」は高額納税者の常連だった
AKB48に始まりAKB48に終わった感のある2010年の音楽界。
かつて「モーニング娘。」一色だった時代もあった。
そういえば、「モー娘。」のメンバーたちは高額納税者名簿に名前が出ていた。
では、AKBのメンバーたちもさぞかし稼いでいるのだろうか。
関係者の証言を基に少し調べてみることにした。
1999年の後半から国民的アイドルグループとなった「モーニング娘。」。。。
200万枚近くを売り上げた「LOVEマシーン」をはじめ快進撃が始まった。
そこからは毎年のようにメンバーが高額納税者の中に名前を連ねるようになった。
ちなみに公表が最後の年になった2004年(2003年度分)で主なメンバーの納税額と推定年収は次のとおりだ(敬称略)
・飯田圭織 納税額1340万円(推定年収約4294万円)
・矢口真里 納税額1304万円(推定年収約4197万円)
・石川梨華 納税額1151万円(推定年収約3783万円)
2003年当時はまだ二十歳だった矢口さんは、家族のためにマンションを買ってあげたというエピソードが語られることもあるほどだ。
さすが国民的アイドルのリーダーを張っただけのことはある、と思わせる武勇伝だ。
では、AKB48はどうか?
「月給10万円」
ちょうどAKB48が大ブレークした今春に、紙媒体では唯一の「反AKB」的存在である「週刊文春」が、そのように報じた。
毎日見ない日はないくらいに露出し、働いている健気な(?)AKBたちだが、そんなことが本当にあるのだろうか。
元メンバーの事務所関係者は次のように話す。
「ハッキリとした金額は言えませんけど、まず、あのくらいの年齢なら、芸能界では月給制で、OL並みか、あるいは、そこまでいかないということはよくあります」
AKB48の仕事は所属する事務所AKSにお金が入って、個人で行う仕事は、メンバー個々人の事務所に入るのが一般的だという。
だから「AKB48というグループとしてのみ売れても、なかなかメンバー本人にまでお金は回ってはこないでしょう」(マスコミ関係者)という。
「メンバーもいつかは、AKB48を卒業することになるかと思います。その後、『元AKB48』という肩書が付くかどうかというのは営業上、大事になります。演歌歌手の世界でよく言う『紅白出場』みたいなものです。仕事がない子もたくさんいる中で、AKBのメンバーに入ること自体、名誉なことでは」(事務所関係者)
AKBを人材育成機関だと見立てて、将来への投資だと考えれば、メンバー個々の事務所サイドとしてはいいと思っているのかもしれない。
ただ現実的には、グループ卒業後も活躍できるのは、選抜組の中心メンバーである「あっちゃん」こと前田敦子さんら数人だと見られる。
また、その前田さんらの待遇は他のメンバーよりも良い、と同誌は伝えている。
では、「モー娘。」と「AKB」の、この違いは何なのだろうか。
■ 利益丸抱えとコスト構造の差
メンバーの収入においては、「モーニング娘。」に軍配が上がったが、その差は一体どこにあるのだろうか。
関係者によると、おおむね次のような構造になっているからだという。
まず「モー娘。」が所属する事務所アップフロントグループは芸能プロだけでなく、レコードメーカーまで自社で抱えているために、曲の大半の原盤権(音源)を所有しており、また、メンバー全体、さらには個々の活動もグループ内に収入が入る仕組みになっているのだという。
また、両社は人数が違う。
「モー娘。」が最大時で16人なのに対して、「AKB48」は言うに及ばず48人で、一人当たりの取り分も違ってくる。
どちらも華のある存在には違いないが、まさに「花を取るか実を取るか」で、後者なら「モー娘。」の勝ちとなる。
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