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ロボットは「ひよこ」の母親になれるのか?
生まれたばかりの「ひよこ」は、最初に見た生物を親として認識する習性があります。
この臨界期の研究をしてノーベル賞を受賞したのが、コンラート・ローレンツ博士です。
人口ふかした卵から生れた鳥が、初めて見た存在を母親と思い込む現象は、十数時間でなければ起きないことを発見しました。
インプリンティング(刷り込み)という現象です。
じつは、人間にも当てはまることが分かりました。
ミシガン大学のマーシャル・クラウス博士は、未熟児で産まれた赤ちゃんと、保育器の因果関係を調査していました。
未熟児の場合、保育器の中では約一か月〜二か月間過ごすことがあります。
ばい菌を避けるための完全消毒環境です。
ある一定期間、母親との接触を断たれた赤ちゃんは、母親になつかなくなることが立証されました。
そこで、クラウス博士は、産まれたばかりの赤ちゃんを観察しました。
すると、母親を探していることが分かりました。
細い目を開けて母親を見ようとしていました。
まだ視力が定かではないにもかかわらず、母親の目や輪郭を認識していました。
母親を識別する方法には、親のおっぱいや肌衣に染みついた匂いでした。
クラウス博士は、すべての産まれたばかりの赤ちゃんを、羊水に濡れたままで母親に抱かせる事にしました。
保育器を使用しなけらばならない場合でも、可能なかぎり母子の面会時間を増やしました。
すると、母子との関係に革命的な変化が現れました。
では、生まれたての「ひよこ」に、ランダムで歩行するロボットを遭遇させたらどうなるでしょうか。
もちろん「ひよこ」は、ロボットが母親だと思ってついて行きます。
驚くのは、ロボットの方でした。
その瞬間に、ロボットの動きに変化が生じたのです。
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