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【英国】キャサリン妃のスタイルを維持する母乳育児
イギリスのウイリアム王子は、キャサリン妃のお腹の赤ちゃんに語り掛けをしていました。
また、キャサリン妃は、三人の子供を母乳育児で育てていると言われています。
なぜならば、キャサリン妃が自分たちだけの手で赤ちゃんを育てることを決めているからです。
本来、イギリス王室では、乳母さんに、お願いをするのが伝統でした。
乳母さんとは、母親に変わってお乳をあげたり、卒乳後の子育てをしてくださる方です。
しかし、キャサリン妃は、母乳育児だと推測されます。
なぜかと申しますと、あの美しいスタイルを維持できているからです。
だって、母親が、一日分の授乳で消費する母乳を作るのに、約500 〜 800kcal(キロカロリー)消費するんですよ!
母乳のカロリーは意外と高い
まず、ママが赤ちゃんに授乳を、一回行います。
すると、出た母乳の分量は、ママの体重からマイナスされます。
けっきょく、消費された分の母乳は、また体内で生産することになります。
ママは、相当のカロリーを使います。
研究では、一日1500kcal(キロカロリー)未満の食事を一週間続けると、母乳の分量が減ってしまうほどのカロリー消費量なのです。
厚生労働省算定「日本の食事摂取基準(2005年版)」では、授乳期間中の母親にたいして約450kcal(キロカロリー)を余分に摂取することが目標値になっています。
<食事摂取基準(厚労省2020年版)>
◆妊娠前と妊娠後の一日摂取カロリーの増加分の目安
@ 初期:+50 kcal
A 中期:+250 kcal
B 後期:+450 kcal
そこで、1999年に博士号を取得したのが、Jacqueline Kent 博士です。
Jacqueline Kent 博士は、西オーストラリア大学の研究グループと数年に渡って母乳育児の検証を行いました。
研究結果では、1 〜 6ヶ月の完全母乳育児の赤ちゃんが、一回の授乳で飲む母乳は、少なくて23ml (ミリリットル)、多くて54mlだったことです。
一日あたりの授乳回数は、4 〜 13回と大きなバラつきがありました。
男子は、女子よりも一日あたり平均 76ml も多く飲んでいました。
ちなみに、母乳は100g(グラム)あたり約 65kcal消費します。
完全母乳育児ママの総消費カロリーを計算
では、単純に完全母乳育児の赤ちゃんが卒乳するまでには、どれくらいのカロリーをママから吸収しているか計算してみます。
⑴ 「完全母乳育児ママ」の体重
VS
⑵ 「哺乳瓶ミルク育児ママ」の体重
両ママの総消費カロリーの差は、どれくらいの体重差を生んでいるのでしょうか?
Kent博士の実験データを基に計算します。
<ママのリアルでの母乳育児データ>
⑴ 平均一回の授乳量 :
・144ml(ミリリットル)
⑵ 一日平均の授乳回数:
・8.5回
★一日の完全母乳育児の平均消費カロリーは、
144(ml)÷ 100 × 8.5回 × 65(kcal)
= 795.6(kcal)です。
WHO(世界保健機関)では、母乳育児を2歳以上まで推奨しています。
自我が芽生えるのが、2歳半くらいですので、そこまで母乳育児をしたときの総カロリー量は、
2.5年 × 365日 × 795.6kcal
= 72万5985(kcal)です。
このカロリーを体脂肪に置き換えると、完全母乳育児ママは、そうでないママと比べて、どれくらい痩せていることになるのでしょうか。
健康・体力づくり事業財団が発行している「健康運動指導士・健康運動実践指導者必携ハンドブック」によりますと、体脂肪を1グラム燃やすのに約7.305(kcal)の運動量が必要だそうです。
(体脂肪:約 75%、水分:約 20%、たんぱく質:約 5%の場合)
ということは、
72万5985 ÷ 7.305 = 9万9381.93(Kg)
(kcal) (kcal)
なんと、体重にすると約99Kg分も違っていました。
はたして、ママが何人分になるでしょうか?
単純計算ですが、約99Kgのダイエットと同等のカロリー消費をするのが完全母乳育児です。
母乳育児を長くがんばっているママが痩せていないとおかしいわけです。
赤ちゃんを産んだママが、元の体形に戻って行くのは自然の仕組みだったのですね。
母乳育児はダイエットと同じ効果
妊娠中に妊婦さんの体重が増える理由は、母乳をつくるのに必要なカロリーを蓄(たくわ)えるためでした。
蓄えていた脂肪は、脂肪分を含んだ母乳を飲む赤ちゃんに吸収されます。
母乳育児をしていると体重が早く減るわけです。
米国ボール州立大学のロプカ博士は、母乳育児がダイエットだと言っています。
ロプカ博士:
「母乳を飲ませることは、理想的なダイエットになっています。妊娠する前についていた脂肪でさえも、母乳をつくるのに使わているんですよ。遅かれ早かれ、ふつうに食べていても体重が減っていきます。ダイエットのことは考えないでください」
産後ダイエットが母乳の出に影響するママとは
産後のママがダイエットをすることは、母乳の出が悪くなる可能性があります。
とくに、急激な体重の減少は危険です。
なぜならば、PCB(ポリ塩化ビフェニル)や殺虫剤成分が体内の脂肪に蓄積されている可能性があるからです。
体重が減ると、脂肪に蓄えられた有害物質の濃度が高くなります。
赤血球が白くなったものが母乳です。
ということは、血液に流れ出た有害物質が赤ちゃんへと流れていきます。
PCBは、廃棄物処理でダイオキシンを発生させる物質です。
赤ちゃんは、ママ数人分のカロリー(母乳)を吸収して育っています。
普段から脂肪をつけすぎない健康管理は大切です。
母乳育児は知能指数をアップさせる
母乳育児は、知能指数がアップするという論文があります。
新聞報道では、約10%違うという記事がありました。
知能指数アップは、母乳育児と共に出産後の母子同室率が大きく関係しています。
なぜかと言いますと、母子同室だと母乳育児を切れ目なく赤ちゃんに与えられるからです。
出産後、すぐに赤ちゃんとママが一緒に居続ける母子同室は、自然の摂理です。
まず、赤ちゃんが泣けばママが直ぐに面倒をみてくれます。
心の面でも一生の未来を見据えての絶対的な安心感が得られます。
英国のウイリアム王子は、胎教をしていました。
キャサリン妃といっしょに、赤ちゃんとコミュニケーションをとっていました。
人間は、脳が完成するまでの臨界期が決まっています。
与えられた期間は、皆さん同じです。
であれば、赤ちゃんが生まれた瞬間から母子が同じ部屋で過ごすのが自然です。
我が子の為に一回たりとも母乳育児のチャンスを取りこぼしたくはありません。
母乳育児は言葉の発達にも関係がある可能性
赤ちゃんが母乳を吸うときは、強力なアゴの力が必要です。
アゴを動かして乳輪まで口に含み、絞り出すように吸っています。
母乳育児は、言葉の発達にも影響していると言われているのです。
母乳育児によって鍛えられた赤ちゃんのアゴ周辺の筋肉は、脳体積の増大へと繋がります。
ぎゃくに、哺乳瓶から飲むミルクは、吸う力があまり必要ないので赤ちゃんにとっては楽です。
哺乳瓶からのミルクに一回慣れてしまった赤ちゃんは、母乳を吸わなくなる傾向にあります。
じつは、ユニセフ・WHO(世界保健機関)が赤ちゃんのおしゃぶりを推奨していないのです。
人間の五本指には意味があった
よく赤ちゃんが親指をしゃぶったりしますよね。
どうして、親指なのか?については理由があります。
人間の五本指には、それぞれの意味があります。
<五本指の意味>
⑴ 親指:「不安感」
・寂しさを紛らわすために親指をおしゃぶりします。
⑵ 人差し指:「恐怖感」
・人を指さして「あの人が悪い」と言ったりします。
⑶ 中指:「怒り」
・怒ると外国人の方は、中指を立てます。
⑷ 薬指:「情緒」
・恋人は赤い糸で結ばれている or 結婚指輪
⑸ 小指:「緊張」
・物を持った時には、小指がピクピクと震えたります。
生後約 2ヶ月の赤ちゃんは、指しゃぶりだけでなく拳(こぶし)ごと口に入れることがあります。
赤ちゃんが口に入れたがるのには、段階があります。
「オッパイ」 → 「指」 → 「こぶし」 → 「もの」
赤ちゃんが指をしゃぶるのは、脳の成長過程です。
元々胎児は、約12週目から指をしゃぶり始めます。
この吸啜運動(きゅうてつ)という行為は、まるで、お腹の中から乳首を吸う練習をしているようです。
たった7グラムしか出ない初乳は一生の宝
「赤ちゃんにやさしい病院」の項目には、その他の欄があります。
その他の項目には、出産後30分以内に初乳を飲ませることが明記されています。
その時にしか出ない黄色い初乳は、赤ちゃんが産まれてから3、4時間後に第一回目の約1 〜 3グラムの量が出ます。
初乳は、その後2 〜 3回に分け、トータル約14時間で全てが出尽くしてしまいます。
総トータルでは約3 〜 7g程度の量しかないので、とても貴重な成分です。
もし、赤ちゃんがお腹の中にいた時の老廃物の胎便が、体内に残留して体内に消化吸収されてしまうと大変です。
理由は、皮膚のかぶれ、喘息(ぜんそく)、便秘の原因になりかねないからです。
ですので、胎便は速やかに体外に出さなければなりません。
初乳は、そのための毒消し作用であり、下剤効果を発揮する黄色い薬です。
胎便は、しっかりと出し切らないとアレルギー反応を起こしたりします。
したがって、チベットの遊牧民は、バターを赤ちゃんに舐めさせて下痢を起こさせます。
では、陣痛促進剤を使用した母親でも初乳は出るのかというと、出るそうです。
しかし、人工的にお産を早くするわけですので、初乳の質が少し変わってきます。
違いは、解毒、下剤効果が弱くなりがちで、胎毒を中和するのに時間を要します。
とくに初乳は、赤ちゃんのお腹の消化器を働かせる作用もあります。
赤ちゃんのお腹に残ってしまうことには注意が必要です。
母乳育児の糖分は天才児を育てる基(もと)
(((((【注目】)))))
ここからの内容は、母乳育児をすることが、天才児育成に関わっているという重要な点を記載させて頂きます。
「糖分は脳の栄養です!」というコマーシャルがあります。
じつは、哺乳類で母乳に糖類が最も多く含まれているのが人間なんです。
なめると甘いラクトース(乳糖)は、哺乳類のお乳にだけ配合されている成分です。
<哺乳動物の母乳糖分比率>
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
乳糖(%)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
人間 7.0
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アカゲザル 6.4
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オラウータン 6.0
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インド象 5.6
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牛 4.8
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猫 4.4
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ネズミ 3.3
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
犬 3.0
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ウサギ 1.9
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脳が大きい哺乳動物ほど母乳に含まれる乳糖(ラクトース)が多くなっています。
乳糖(ラクトース)は、人間の赤ちゃんの脳・中枢神経の発達に重要な成分です。
とくに、乳糖は、ミネラル成分のカルシュウムの吸収を助けます。
母乳は、赤ちゃんのイライラ防止にも役立っていたんですね。
赤ちゃんが下痢(げり)をしても母乳育児を続けるべき理由
なぜ、赤ちゃんが下痢をしても母乳育児を続けた方が良いかと言いますと、一生に一回しかないチャンスを逃(のが)さないようにしたいからです。
じつは、赤ちゃんが一生病氣にかかりにくくなる母乳ワクチンの期間は決まっています。
免疫抗体が母親の母乳に含まれている期間は、出産後の約3日 〜 10日しかありません。
ラクトース不耐症への対応方法
ラクトース不耐症(乳糖不耐症)は、赤ちゃんの便がゆるくなって回数が多くなる症状です。
お医者さんによっては、「ラクトース(乳糖)に過剰反応をおこしているので、すぐに母乳育児を中止してください」と言われることがあります。
ご両親方が、かかり付けの薬剤師や医師の指導にしたがうのは当然の行為です。
しかし、母乳育児の支援団体であるラ・レーチェ・リーグによりますと、母乳を飲む年齢層によって乳糖に過敏反応することはないので、母乳育児をやめる必要は一切ないと言っております。
赤ちゃんが成長すると自然と卒乳の時期がやってきます。
卒乳は、自然がおこしている仕組です。
どういう原理かと言いますと、赤ちゃんの成長段階で母乳がいらない年齢になります。
すると、自然は、生まれながらに持っていた乳糖を消化するラクトーゼという酵素を体内から消してしまいます。
ということは、母乳に含まれるラクトース(乳糖)は、赤ちゃんに、現在必要か、いらないかは、自然が決めていることになります。
したがって、赤ちゃんが下痢をおこしたからと言って母乳をやめる必要がないということではないでしょうか。
母乳成分のラクトース(乳糖)は、赤ちゃんに必要な栄養素なのは確かです。
赤ちゃんの下痢は、母乳の乳糖成分以外にも原因が考えられます。
母乳をつくって出しているのはママです。
じつは、ママが乳製品を食べると母乳育ちの赤ちゃんに反応が出ることがあります。
また、ママが抗生物質のお薬を飲んでも「二次的ラクトース不耐症」で赤ちゃんの下痢につながったりします。
解決策は、赤ちゃんに母乳以外のものはを一切与えないことだそうです。
また、離乳食へ移行している赤ちゃんには水を与えることによって、徐々に下痢も止まっていくそうです。
しかし、万が一、赤ちゃんが下痢になったときには、かかり付けの医師にご相談なさってください。
赤ちゃんの体質や各状況を判断してくれるのは、やはり最新情報をキャッチしている専門家の医師です。
母乳のビフィズス菌は腸内のお掃除役
母乳に含まれる糖の主成分である乳糖(ラクトース)は、消化器官をよい状態にしてくれます。
もともと胎児は、母親の子宮の中で無菌状態でした。
母乳の主成分であるラクトース(乳糖)を消化吸収するためには、まず腸内細菌を植え付けなければなりません。
おもな腸内細菌は、ビフィズス菌です。
ビフィズス菌は、乳糖(ラクトース)が大好物なのです。
母乳育児の赤ちゃんは、腸にビフィズス菌が多くいるので便が臭(くさ)くありません。
お乳の臭(にお)いがします。
母乳には、ビフィズス菌を育てるビフィズス因子が多く含まれています。
善玉のバクテリアが腸内に沢山いるので、小児性下痢を防いでくれます。
最初、自然の仕組みは、黄色くドロッとした初乳で赤ちゃんに下痢を起こさせます。
理由は、初乳に含まれる下剤成分で腸を綺麗にするためです。
胎児は、ママのお腹の中で、オシッコをしていました。
しかし、ウンチはしていません。
腸内には、胎便(カニババ)が溜(た)まっているのです。
完全に胎便を出し切るためには、初乳が必要です。
母乳育児で天才児が育つ二つの栄養素
乳糖分解作用は、乳糖を腸で吸収する仕組みです。
赤ちゃんの脳は、「乳糖」が供給されることによって脳神経細胞が発達します。
乳糖分解は、まず腸で乳酸菌を醗酵させなければなりません。
理由は、強すぎて下痢の症状を起こしてしまうからです。
乳糖分解は、乳糖を発酵させて「ガラクトース」と「グルコース」に分けます。
<脳の栄養素>
⑴ グルコース(ブドウ糖)
脳は、ブドウ糖をエネルギー源にしています。
ブドウ糖が無くなるとガス欠になります。
脳の思考能力が低下して集中力が落ちます。
さらには、イライラしたり精神面にも影響します。
じつは、母親の乳腺でブドウ糖が作られています。
⑵ ガラクトース
脳の神経組織に多く存在するのが「糖脂質」です。
ガラクトースは、脳や神経を作る栄養素です。
脳の成長期にある赤ちゃんには欠かせません。
母乳で天才児育成をサポートできるのは約3.5歳まで
出産後の2日くらいから出る次乳は白くてサラッとしています。
次乳は約 2、3日で終了します。
次乳の役割は、徐々に醗酵した乳酸菌を増やして脳や神経を作る栄養素を確保することです。
さらに驚くことは、乳糖を作る乳糖分解作用が日本人の場合は3、4歳で終わってしまいます。
自然界が乳糖分解作用を3、4歳まで続けています。
ということは、母乳育児を平均3.5歳くらいまで続けると、脳の成長を最大にサポートできます。
「三つ子の魂百まで」は、脳の成長も意味していたんですね。
赤ちゃんの身体にやさしいのが母乳育児
母乳をなめると甘いのは、乳糖のおかげです。
じつは、人工乳は乳糖の代わりに「しょう糖(サッカロース)」を混ぜています。
「乳糖」と「しょう糖」の糖分は、人間の体の中に入ると熱(カロリー)を発します。
しかし、「しょう糖」は血糖値を急激に上昇させます。
上がった血糖値を正常値に戻すために膵臓(すいぞう)からインスリンホルモンがでます。
変わって自然由来の「乳糖」は、ゆっくり血糖値が上がるので膵臓に負担をかけません。
自然が卒乳の時期を決めていた
<初乳→次乳→母乳について>
⑴ 出産
⑵ 2、3時間後 → 初乳1回目
(約 1〜3g)
⑶ 2、3時間後 → 初乳 2回目
⑷ 2、3時間後 → 初乳 3回目
⑸ 2、3時間後 → 初乳 4回目
⑹ 2、3時間後 → 初乳 5回目
⑺ 約 2日目から → 次乳
(乳糖分解:脳、神経の栄養素)
⑻ 約 3 〜 10日 → 母乳
(免疫抗体:ウイルスや菌にたいする抵抗力)
⑼ 3、4歳 → 成熟乳
(乳糖分解作用:終了)
3、4歳で脳神経細胞に栄養素を供給する乳糖分解が終わってしまいす。
終わる理由は、大人と同じ脳機能が完成したからです。
母乳育児の天才児育成には脂質が関係
脳細胞発達に母乳が関係している理由は、まだまだあります。
母乳には、人間の三大栄養素である脂質が含まれています。
脂質は、赤ちゃんの体内で作ることができません。
胎児のころは、ママから胎盤をとおして脂質を吸収していました。
赤ちゃんは、脂肪に包まれた身体で産まれてきますよね。
出産後の赤ちゃんは、脂質を今度はママの母乳からもらう訳です。
じつは、人間の脳は脂質が豊富な器官なんです。
新幹線神経と鈍行(どんこう)列車神経とは
ここからは、脳細胞発達に脂質が大きく関係していることをお伝えいたします。
結論を先に言います。
髄鞘(ずいしょう)は、脂質で出来た層だったのです!
髄鞘とは、新幹線のように速く情報を伝達する脳神経細胞です。
まず、人間の脳は脳神経細胞(ニューロン)の集まりです。
大人のニューロンの数は、約140憶あります。
それぞれのニューロンどうしは、シナプスという手で神経伝達物質のやり取りをします。
一つの脳神経細胞には、約一万本ものシナプスがくっついています。
140憶 × 1万本
(ニューロン)(シナプス)
1,400,000憶 = 140兆
人間の脳には、シナプスが約 140兆あります。
シナプスどうしは、お互いに手をつないで巨大な神経ネットワークを作っています。
ここからが本題です。
なんと、シナプスには、低速と高速の二種類がありました。
脳に高速のシナプスが沢山ある方が天才児ではないでしょうか。
高速のシナプスは、鈍行列車ではなく、新幹線です。
新幹線のように情報伝達を高速にするのが髄鞘(ずいしょう)だったのです。
ここからは、さらに重要な点をお話しいたします。
なんと、髄鞘は、脳神経細胞(ニューロン)の周りに存在する絶縁性の((((脂質の層))))でした!
母乳に含まれる自然由来の脂質は、脳成長に欠かせない物質だったのです。
髄鞘は、ミエリン鞘(しょう)とも言います。
エミリンの成分の一つである(((コレステロール)))には、絶縁性があって神経パルスの伝導を高速にする働きがありました。
頭の回転の速い天才児の脳には、より高速な情報を伝達するエミリン鞘が最も多くあると考えられます。
多くのママたちは、将来のことを考えて名門大学に子供を進学させたいと願っています。
そこで、意識の高いママたちは、搾乳をしながら完全母乳育児をするわけです!
【高速】約 100メートル / 秒
【低速】約 1メートル / 秒
母乳のリパーゼは脳発達の強力なサポート役
エミリン鞘は、母乳成分の脂質で出来ています。
多価不飽和脂肪酸(DHA)です。
じつは、母乳成分に脂肪分解酵素のリパーゼが入っています。
リパーゼのおかげで母乳の DHAは、赤ちゃんに驚くほどの速さで吸収されます。
リパーゼが赤ちゃんの腸内に入ると活動を始めて DHAの消化を促進します。
しかし、人間の赤ちゃん用に最適化されない脂肪分を摂取すると、ぎゃくに害になります。
なぜかと申しますと、脂肪とカルシウムが結合する特質をもっているからです。
両者が合体すると、非溶解性の「せっけん」に変身して体外に排出されます。
赤ちゃんの体内からカルシウムが奪われた分、まるまる損なわけです。
「魚、魚、魚、 魚を食べると ー」
「頭、頭、頭、 頭が良くなる ー」
というように、お魚天国という歌がありますよね。
魚には、DHAが豊富にふくまれています。
なんと、驚くことに1989年の合衆国クリニカル栄養ジャーナルの論文には、母乳育児でしか赤ちゃん用の DHAが摂取できないことが書かれています。
合衆国クリニカル栄養ジャーナル:
「人工乳栄養児に、母乳栄養児と同じような不飽和脂肪酸を摂取させようとしても、現代手にはいる食品で供給することは、ほどんど不可能である」
頭に良い成分の DHAは、母乳育児でしか、ほとんど摂取できないのです!
子供の将来を考えたら、できるだけ長い母乳育児を行ってあげたいですよね。
赤ちゃんにとってのコレステロールは体に良い成分
天才児の脳を育てる母乳育児で大切な三つ目のキーワードがコレステロールです。
普通は、コレステロールがたまると悪いイメージがあります。
コレステロールは、大人の血管内に付着すると動脈硬化の原因になるからです。
しかし、赤ちゃんが産まれてからの約二年間は、コレステロールが必要です。
先ほど少しお話しいたしましたが、母乳中に含まれるコレステロールは、神経系の髄鞘を形成する基(もと)です。
高速で神経伝達物質が移動できる髄鞘で神経が形成されていくと、俊敏(しゅんびん)に筋肉を動かすことができます。
赤ちゃんは、ハイハイ、座わる、立つ、歩くと成長スピードを増していきます。
動物実験の結果によりますと、母乳成分からコレステロールを摂取した赤ちゃんは、成人してからコレステロールをうまくコントロールすることができると推測されています。
栄養ドリンクに入っているタウリンは母乳にも豊富
最後は、母乳に含まれるタンパク質です。
牛乳の成分とは全く違う組成をしているタンパク質です。
タンパク質が赤ちゃんの体内に入ると、必須アミノ酸に分解されます。
赤ちゃんの成長に必要な必須アミノ酸は、体内器官や組織をつくります。
人間の赤ちゃんに最適化された必須アミノ酸は、ほぼ100%吸収されます。
最新の研究結果では、アミノ酸の一種であるタウリンは、貴重な成分であることが判明しています。
タウリンは、脳細胞の発達、網膜を安定させる役目があるのです。
赤ちゃんの体内で生産できないタウリンは、ママの母乳だけがたよりです。
具体的な母乳に含まれる二種類のタンパク質は、「ラクトフェリン」と「トランスフェリン」です。
両物質は、赤ちゃんの腸内で鉄分と合体します。
なぜならば、悪い菌の増殖を防ぐためです。
下痢の最大原因は、大腸菌などのバクテリアが鉄分のおかげで増殖をする仕組みだからです。
したがって、母乳に含まれる鉄分は必要最小限の量です。
赤ちゃんが母乳を沢山飲んでも安心な理由は、「ラクトフェリン」と「トランスフェリン」が鉄分の量を調整しているからでした。
ちなみに、赤ちゃんは、母乳に含まれる鉄分の約50%を吸収します。
しかし、人工乳に入っている鉄分は、約4%しか吸収しません。
じつは、赤ちゃんが産まれたときに、へその緒の血液が流入したさいに、蓄積していた鉄分を吸収しています。
だから、産まれて直ぐにへその緒を切ってはいけなかったのです。
誕生後5〜10分ほど、へその緒を締め付けたりせずに太く青い状態から細く白くなるまで待つわけです。
ママの母乳が脳神経細胞を育てる5つの成分
<母乳からの脳神経成長成分5つ>
⑴ 脂質:多価不飽和脂肪酸(DHA)
⑵ ラクトース(乳糖)+リパーゼ
⑶ コレステロール
⑷ 必須アミノ酸(タウリン)
母乳育児はママの「やすらぎ」にもつながっていた
子供が2歳半になるまで母乳育児をすることは、脳や神経の成長成分を供給し続けることになります。
もちろん、母乳育児は、お母さんにも大きなメリットをもたらします。
ママが赤ちゃんに乳首を吸われると、母性本能ホルモンのオキシトシンが脳の視床下部で製造されます。
そのまま母乳育児を続けていると、溜まったオキシトシンが脳下垂体から分泌されます。
オキシトシンは、ママの精神を安定させる効果があります。
世界大学ランキングは母乳育児の実行表だった?!
このように、人間の体の仕組みは皆同じです。
同じなのですから、生まれてくる赤ちゃんたちは同じ天才児のはずです。
天才児育成には、自然の仕組みにしたがった母乳で赤ちゃんを育てることは外せません。
人間は、文明の発達と共に自然であることから外れ、人生の選択肢の分岐点で、まったく違った人生を歩んでいきます。
ワールドクラスで活躍する人々は、0歳 〜 2歳半ぐらいまでの間は、どのように過ごしていたのでしょうか。
統計を取って見るとはっきりします。
まずは、この世界と日本の大学の順位の違いを見てください。
母乳育児と、出産後の母子同室の普及率の影響が関係しているとしか思えません。
<世界大学ランキング>
1位・オックスフォード大学 (イギリス)
2位・カルフォルニア工科大学 (アメリカ)
3位・ケンブリッジ大学 (イギリス)
4位・スタンフォード大学 (アメリカ)
5位・マサチューセッツ工科大学(アメリカ)
6位・プリンストン大学 (アメリカ)
7位・ハーバード大学 (アメリカ)
・・・・・・・・・・・・・
22位・東京大学 (日本)
33位・京都大学 (日本)
・・・・・・・・・・・・・
196位・早稲田大学 (日本)
200位・慶応義塾大学 (日本)
・・・・・・・・・・・・・
イギリスにあるのがランキング1位のオックスフォード大学と 3位のケンブリッジ大学です。
イギリス王室は、代々母乳育児を受け継いでいます。
なぜならば、1936年4月21生まれの現エリザベス女王二世が母乳育児だからです。
ウイリアム王子は、お腹の中にいる赤ちゃんに語り掛けをして、キャサリン妃は母乳育児をしていると報道されています。
おのずとイギリス国民は、胎教と母乳育児をするのが当然です。
じつは、イギリス BBC放送局が出産後の女性が母乳育児をする割合を約 80%と公表しています。
そこで、ランキング22位の東京大学の母乳育児率が氣になります。
1位・オックスフォード大学 (イギリス)
・・・・・・・・・・・・・
2位・ケンブリッジ大学 (イギリス)
・・・・・・・・・・・・・
22位・東京大学 (日本)
イギリスの一般女性の母乳育児率が約80%だと仮定すると、ランキング1位のオックスフォード大学に進学した子供のママは、ほぼ100%のはずです。
東大がランキング22位ですので、統計学的にも相当高い母乳育児率だと推測できます。
東大生の母乳育児比率を推測
yahoo!では、日々キーワードが検索がされています。
「授乳」というキーワードで検索している方は、母乳育児をする可能性が最も高い女性です。
<yohoo!検索(育児関連ランキング)>
1 位 育児用品 15.5%
2 位 保育・行政 12.3%
3 位 how to 11.8%
4 位 病氣 11.4%
5 位 ママ関連 11.2%
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
6 位 授乳 ((((( 7.9% )
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
7 位 離乳食・幼児食 5.9 %
風習・決まりごと 5.9 %
外出・旅行 5.9 %
10 位 病院 5.7 %
11 位 名づけ 5.7 %
12 位 幼児教育 2.3 %
13 位 思い出 0.7 %
平成7年度に厚生労働省は、授乳についてのデータを取っています。
結果は、生後三ヶ月目の母乳育児率が54.7%でした。
<母乳育児率(予測)>
1 位 オックスフォード大学
オックスフォード大学 :ほぼ 100%
イギリス人の母乳育児率: 約 80%
22 位 東京大学
東京大生の母乳育児率: 54.7% 〜
日本人の三カ月目の母乳育児率:54.7%
母乳の出を良くする方法は、とにかく吸わせ続けること
自然分娩 〜 母子同室 〜 母乳育児は、お母さんの体調と相談しながらです。
お父さんや、周りの方々のサポートがあって出来ることです。
お母さん:
「約二歳半までの子供の一生が決まる中での最初の重要な所だから・・母乳育児をがんばらなきゃ」
しかし、お母さんは自分あっての子供です。
無理せずに、自分の出来る範囲で母乳育児をおこなっていただきたいと思います。
以下は、母乳が作られるメカニズムです。
<母乳が出る仕組み>
⑴ 妊娠8 〜 9ヶ月で乳腺が発達して授乳の準備が完了する
⑵ 陣痛が始まる
⑶ 赤ちゃんを包んでいる胎包が子宮内膜からはがれる
⑷ 脳下垂体に信号がいく
⑸ お乳を出すホルモンが分泌されて自律神経が活動する
⑹ 乳腺に信号が送られる
⑺ お乳の生産がスタートする
ですので、帝王切開でも母乳の出は、あまり変わらないそうです。
母乳が出ない主な要因は、栄養失調、ストレスなど大きく影響しています。
じつは、お乳を出すホルモンと性ホルモンを出す所は同じ脳下垂体です。
氣分の落ち込みで生理不順になったりと、とてもデリケートな器官です。
そのために、精神的不安などが母乳の出に影響しやすいのです。
母親は、たとえ母乳が出なかったとしても、乳首を赤ちゃんに吸わせる行為を続けるけることで、自然に性ホルモンが刺激されます。
すると、赤ちゃんに愛情が湧くようになり、母乳も出やすくなります。
母乳が出なかったら代理ママの母乳でも大丈夫な理由
モンゴルでは、母乳の出が悪い母親がいたとしても、どの子供も全員が豊富に母乳が飲める環境です。
その理由は、モンゴルの遊牧民がキャラバン隊を組んで生活しているからです。
ママたちが全員しっしょに生活するので共同保育なのです。
キャラバン隊は、馬やラクダと共に長蛇の列になって移動をしなければなりません。
したがって、男女には区別なく分業制の役割があります。
<モンゴルのキャラバン隊の種類>
⑴ 騎馬隊
⑵ 駅伝(輸送、交易)隊、
⑶ 遊牧隊
⑷ 酪業隊
⑸ 機(はた)織り隊
⑹ ★哺乳隊(母親共同哺乳)
⑺ 少年隊 ↓
⑻ 幼児隊 ↓
⑼ ★------------乳児隊------------
母親は、三ヶ月だけ直接自分の子供に授乳をします。
後は、ボランティア活動として哺乳隊に入ります。
他の乳児達におっぱいを平等に分配するのためです。
モンゴルで母乳で育った子供たちには、アトピー性皮膚炎、小児喘息などのアレルギーは、ほとんどありません。
他の病氣にもかかりにくくなります。
なぜならば、、赤ちゃんが沢山の母親たちから多種多様の免疫抗体を貰っているからです!