外為ラボ

・ドル円は反落。モンティ・イタリア首相の辞意表明を受けて同国国債が急落したほか、欧州株が軟調に推移したため、欧州時間はクロス円とともに値を下げた。米長期金利の低下に伴い日米金利差縮小を見込んだ売りも出て、一時82.115円と前週末の安値82.175円を下抜けた。ただ、市場では「82.00円にかけて買い注文が観測されている」との声があり、下値の堅さが確認されると、米金利低下も一服したため買い戻される展開に。関係者の話として「日銀は国内景気の回復時期が日銀の期待する来夏から後ずれするリスクを懸念しており、19−20日の金融政策決定会合で追加緩和を検討する」「緩和手段は資産買入等の基金の10兆円程度の増額が軸になる」などと伝わり、日銀の追加金融緩和期待をはやした買いが持ち込まれると82.41−44円まで値を戻した。

・ユーロドルは4営業日ぶりに反発。イタリア国債の急落などを嫌気して欧州時間には1.2885−88ドルまで下押しした。ただ、早朝取引で付けた日通し安値1.2880ドルや前週末の安値1.2876ドルを下抜けることが出来ず、買い戻しが優位に。一目均衡表雲の上限が位置する1.2924ドルに上値を抑えられる場面があったが、買いが途切れず引けにかけて1.29465ドルまで値を伸ばした。欧米株価が底堅く推移したことが相場を支えたほか、市場では「日本時間22時15分の欧州中央銀行（ＥＣＢ）フィキシングに絡んだ買いが入った」「スペイン財務省が発表した13日実施予定の国債入札目標額が予想より少なく、同国国債利回りが上昇幅を縮小したことが買いを誘った」との声もあった。もっとも、1.2950ドルにかけて売り注文が観測されており、上昇ペースは緩やかだった。

ダウ工業株30種平均：同14ドル75セント高の13169ドル88セント

ナスダック総合株価指数：同8.92ポイント高の2986.96

10年物米国債利回り：同0.01％低い(価格は高い)1.61％

ＷＴＩ原油先物1月限：同0.37ドル安の１バレル＝85.56ドル

金先物2月限：同8.9ドル高の１トロイオンス＝1714.4ドル

業界最狭水準のスプレッド・・・米ドル／円　0.12銭
その他　EUR/JPY　0.59銭　GBP/JPY　0.99銭　AUD/JPY　0.85銭　EUR/USD　0.49pips
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