外為ラボ

（主な米経済指標）　　　　　　　　　 　＜発表値＞　＜前回発表値＞
10月米個人消費支出（ＰＣＥ、前月比）　 0.8％　　 　　 　0.5％
個人所得（前月比）　　　　　　　 　　 0.4％　 　 　　　0.1％
ＰＣＥコアデフレータ（前月比）　 　　 　 0.1％　 　 　 　0.1％
11月米シカゴ購買部協会景気指数　 50.4　　　　　 　　49.9

・ドル円は上昇。アジア市場で、Ｍ＆Ａ（買収・合併）絡みの円売り・ドル買いをきっかけに上昇した流れを引き継いだ。市場では「衆院選後の次期政権による円安・デフレ脱却政策への期待は根強く、円は売られやすい」との指摘があった。日本時間夕刻に一時82.75円まで値を上げた。

　ただ、ニューヨーク市場に限れば上値の重さが目立った。82.90円や83.00円に観測されているバリアオプションに絡んだ防戦売りに上値を抑えられたほか、10月米個人消費支出（ＰＣＥ）や11月米シカゴ購買部協会景気指数（ＰＭＩ）が予想より弱い内容となり相場の重しとなった。一時82.35−38円まで下押しした。週末を控えたポジション調整に伴う円買い・ドル売りも入った。

・ユーロドルは小幅ながら3日続伸。欧州市場では、ユーロ高・ポンド安につれたユーロ買い・ドル売りが入り、一時10月23日以来の高値となる1.3029ドルまで上値を伸ばした。ただ、そのあとは「月末に絡んだドル買いのフローが入った」との指摘があり、上値を切り下げた。米経済指標の悪化で時間外のダウ先物が失速すると、一時1.2968ドルと日通し安値を付けた。

　そのあとはロンドン16時（日本時間25時）のフィキシングに向けてユーロポンドが急伸したため、対ドルでもユーロ買いが強まり一時1.3024ドル付近まで急速に持ち直した。ただ、取引終了間際に米格付け会社ムーディーズがＥＳＭとＥＦＳＦの格付けを引き下げたと伝わると、再び1.30ドル台を割り込んだ。

ダウ工業株30種平均：同3ドル76セント高の13025ドル58セント

ナスダック総合株価指数：同1.79ポイント安の3010.24

10年物米国債利回り：同横ばいの1.61％

ＷＴＩ原油先物1月限：同0.84ドル高の１バレル＝88.91ドル

金先物2月限：同16.8ドル安い１トロイオンス＝1712.7ドル

業界最狭水準のスプレッド・・・米ドル／円　0.12銭
その他　EUR/JPY　0.59銭　GBP/JPY　0.99銭　AUD/JPY　0.85銭　EUR/USD　0.49pips
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