2018年08月27日
市議会での請願審議の結果について
請願審査までの簡単な流れを念のため説明すると、
@請願者が請願書を作成
A市議会の各会派を回り、市議会議員に紹介議員になってもらえるようお願いする。
*この時点で紹介議員になることを断る会派もあります。
B紹介議員の中から「筆頭紹介議員」を選出し、関係書類を提出
C請願審査の日程の1週間前に日時決定の連絡届く(ギリギリすぎて、社会人は調整が厳しいです)
という感じです。
請願審査の場合、請願の内容によってそれぞれどの委員会で審議を行うかが決まります。
今回の場合は、子ども育成、社会福祉、保健衛生、教育などが担当となる委員会で行われます。
請願項目の採択には、その委員会に所属する全ての会派が「採択」の結論を出さねばなりません。
一つでも「採択」を選択しない会派があれば、請願は通らず、その年度内での審議は終了となります。
ただし、「採択」とならず「継続」となった場合、次年度に再度請願を提出することが可能です。
請願を通すためには、いかに全ての会派に賛同を得られるか(実際はそれだけではうまくいかないこともあるようですが・・・)が大切なようですね。
請願審査当日は、請願者は冒頭陳情(希望制なのでしない場合もあり)の後は、傍聴席について審査の流れを見守ります。
実際のやりとりは、市議会議員とこどもみらい局とで行われることになります。
今回の請願の審査では、傍聴者全員にこどもみらい局が作成した「請願審査資料」が配布されました。
そこに示された請願に対する「市の考え方」は以下の通りです(要約)。
・医療的ケア児についても可能な限り保育施設等で受け入れを行う必要があると考える。
・しかし、医療的ケア児は一人一人の状況が異なるため、子どもの状況に応じた対応を検討する必要がある。
・看護師の確保、ニーズ量を踏まえた配置、どのような受け入れ態勢が必要か課題が多い。
・平成30年度の開始したモデル事業を通して課題を把握・整理し今後のあり方について検討進める。
医療的ケア児の実態把握は、これまでも何度も上がってきた問題点です。
これについては、市議会議員からも遅れを指摘する声が目立ちました。
さらに今回のモデル事業についても、利用者の選定基準のあいまいさ、市内1か所のみで開始という「地域格差」、態勢の不十分さについても言及されていました。
こども未来局長からは、最終的に、「スピード感を持って今後の支援を進める」との言葉を引き出すことができました。
しかし、審議の結果自体は「継続」。
採択とはなりませんでした。
各会派が結論を求められたときに、一つの会派のみが「これだけの課題をこなすのには時間が必要なので」とか言う理由で、採択を拒否。
親からすれば信じられないような理由です。
でも、結論は覆らず。
「継続」です。
ハッピーエンド、という形ではありませんできたが、福岡市こども未来局長の「モデル事業は不十分な点があると認識している。まずは実態を把握し、スピード感を持って今後の進め方を再検討する」を信じて見守ります。
くれぐれも、「検討」だけで今年度が終わりませんように。
少なくとも、来年度に必ずつながりますように。
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