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2014年02月13日

オスミウム

オスミウム (英: osmium) は原子番号76の元素。元素記号は Os。白金族元素の一つ(貴金属でもある)。



目次 [非表示]
1 概要
2 歴史
3 素材としての利用
4 オスミウムの化合物
5 同位体
6 ギャラリー
7 出典
8 外部リンク


概要[編集]

青灰色の金属(遷移金属)で、比重は22.57、融点は3045 °C(2700 °Cという実験値もあり)。沸点は5000 °Cを越える。常温、常圧で安定な結晶構造は六方最密充填構造 (HCP)。比重は全元素中最も大きい(イリジウムは二番目)。

酸化数は+1〜+8価まで取り得る(+4価が最も安定)。白金族中では最も酸化され易い。高温でハロゲンと反応するが、王水にはあまり溶けない。レアメタル(希少金属)である。

粉末は空気中に放置または加熱すると猛毒の酸化オスミウム(VIII)を容易に生じる。

最も密度が高い元素である。[1]

歴史[編集]

1803年、イギリスのテナント (Smithson Tennant, 1761-1815) によって粗白金の王水溶解残留物から、イリジウムと共に発見された。加熱すると生じる四酸化オスミウムが特有の匂いを放つことからギリシャ語の οσμη (osmè、におい)にちなんで命名された。

素材としての利用[編集]

白金やイリジウムとの合金は硬く耐食性に優れていて、特に天然に産するイリジウムとの合金は、どちらの含有率が高いかによってオスミリジウムやイリドスミンと呼ばれる。万年筆のペン先に用いられ、日本では北海道に多く産する。また、酸化オスミウムと有機物が反応(還元)しオスミウム単体(黒色)を生成する性質を利用し指紋検出に用いられることがある。

オスミウムの化合物[編集]
酸化オスミウム(IV) (OsO2)
酸化オスミウム(VIII) (OsO4) - 触媒になるが有毒

同位体[編集]

詳細は「オスミウムの同位体」を参照

ギャラリー[編集]





特徴的な貫入三連双晶が観察できる人工結晶






人工結晶


出典[編集]

1.^ a b セオドア・グレイ『世界で一番美しい元素図鑑』武井摩利訳、創元社、2010年、177頁
2.^ Magnetic susceptibility of the elements and inorganic compounds, in Handbook of Chemistry and Physics 81st edition, CRC press.

外部リンク[編集]

ウィキメディア・コモンズには、オスミウムに関連するメディアがあります。
オスミウム新居浜工業高等専門学校
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