2013年01月04日
土曜中山〜第62回日刊スポーツ賞中山金杯(GV)
昨年末は、月曜にも競馬が開催されたとは言え、最終週がちょっとばかり早かったゆえ、年が明けてから馬券が買えない禁断症状に冒されたディープな競馬ファンも少なくないのではないだろうか。
多くの競馬ファン同様、私も心待ちにしていた2013年度の中央競馬が明日、いよいよスタートである。
年度の開幕週は、東は変則ではあるものの形としては連続開催となる中山競馬場で中山金杯が、そして西は開催替わりの京都競馬、もちろん京都金杯である。
ではさっそく、今年で62回目となる伝統の中山金杯から検討(おみまい)していこう。
中山内回りの芝2000mのハンデ戦だから非常に紛れも多く、そしてまたこの寒い時期の連続開催ということで、比較的時計がかかる馬場になりやすいのが中山金杯の特徴。
それを証拠に、今年は有馬記念が行われた「Aコース」から仮柵を2段階外に移動した「Cコース」で行われる。
とは言え、この時期だけにそれほど内が有利に働くとは思えず、内外の差のないフェアな馬場で行われる中山金杯になりそう。
フェアなのはしかし馬場だけであり、ここはハンデ戦。
難しい組み合わせだが、注目されるのは、実質トップハンデの56.5kgで出走する須貝厩舎のジャスタウェイということになる。
差してくるタイプのジャスタウェイは5枠9番に入った。
そして、56kgの3歳馬カレンブラックヒルが勝った毎日王冠では、勝ち馬と同じく56kgで3着に頑張ったタッチミーノット(3枠4番)が、今回は57kgでの出走となる。
ちなみにそのときの2着に追い込んだのが、当時は54kgであったジャスタウェイだった。
ということは、当時は2kg差だったのが、今回はわずか0.5kg差ということになる。
人気的にはこの2頭が中心ということになりそうだが、しかしここはハンデ戦で、先行タイプもそこそこいるために、流れがやはり最大のポイントになるか。
展開的に、大外のイケドラゴンは50kgで江田照男騎手の逃げ、ノーマークだけにこれは少し怖い。
ただ、本命にするには、ここはドリームセーリング(2枠4番)の存在があまりにも大きすぎる。
そしてこれらを追うのが、こちらも人気勢の56kgコスモオオゾラ(4枠8番)、55kgアドマイヤタイシ(6枠11番)、さらには10歳馬になった57kgのシンゲン(3枠5番)、有馬記念2着のオーシャンブルーが勝った金鯱賞を少差2着に頑張った55kgダイワマッジョーレ(5枠10番)あたり。
これらがけっこう強気に動くようだと、これは意外と厳しい流れになるのではないか・・・そういう読みにした。
とすると、これら先行勢を直後で見る形からスパートできる中山巧者の芦毛、55kgのキョウエイストーム(2枠3番)の一発に期待する。
一昨年の中山金杯の2着は、かなりのスローの瞬発力勝負になり、それほど切れるタイプではないキョウエイストームにとってはあまりありがたい流れではなかったはず。
しかしそれでも来てしまうくらい中山コースは得意であり、しかも今のキョウエイストームはさすがに一昨年のように瞬発力勝負ではかなわない分、厳しい流れのしぶとい脚に活路を見出したい。
斤量は変わらず55kgで、有力馬は近走から軒並み増量なら、コース適性に勝る分プラスが大きいのではないか。
ただ、できれば少し身体が絞れればよいのだが、この寒い時期というのが少し気になる。
もともと398kgで走っていた時期もあったほどだが、ミスタープロスペクター系のスウェプトオーヴァーボード産駒は総じて「小柄な芦毛」が出やすいだけに、今の身体は少し重いのかもしれない。
絞れれば・・・という条件付きにしたい。
相手は人気でもジャスタウェイ。
僚馬のゴールドシップとの併せ馬はすっかりおなじみであり、たいていゴールドシップが最終追い切り、そしてこちらジャスタウェイが1週前追い切りというパターンになっている。
ところが両馬の手ごたえを比べると、とても同じオープン馬同士の併せ馬には見えない。
一杯に追われる変則三冠馬のゴールドシップ、調教では軽く追われるジャスタウェイにまったく歯が立たないのである。
しかし春はそんなことはなかった。
春も十分ズルかったゴールドシップが秋になってさらにズルを覚えたとは思えない――ジャスタウェイが昨年秋以降に大きく成長を遂げたのである。
であれば、ここは人気でも逆らわないことにする。
須貝調教師の信頼を勝ち取った内田騎手なら頼りになる。
まさかゴールドシップのような大まくりを考えたりはしないだろう・・・
そして、キョウエイストームが絞れていない場合の本命候補として挙げたいのが、いちおう単穴の評価にはなるが、少しいいころの状態に近づいた印象もある54kgのトップカミング(7枠14番)である。
この馬は、もうちょうど3年も前になる日経新春杯では、当時絶好調だったメイショウベルーガ(その日経新春杯と京都大賞典勝ち、エリザベス女王杯2着)を押さえて1番人気に推されたほどの実力馬。
当時は正直言って「ここでベルーガに勝てるわけねぇだろう・・・」と思い、実際結果もその通りになったのだが、あれは相手が悪すぎただけ。
しかし少しでも調子が戻って少しでも当時の状態に近付いての54kgならここはチャンス。
正直外枠はありがたくないが、展開は向きそう。
復活に期待したい。
そして、押さえの筆頭は、ここも大穴を狙って実力馬・テイエムアンコール(6枠12番)の変わり身に期待したい。
それから当然タッチミーノット、これは正月開催は例年ヤケに調子がいい横山典弘騎手というのが心強い。
それからベリー騎手に乗り替わったアドマイヤタイシ、さらには最内に入って展開が味方しそうなニシノメイゲツも53kgなら怖いか。
あとは中山が上手い人馬、コスモオオゾラと、蛯名騎手の57kgヒットザターゲット(8枠15番)まで手広く押さえたい。
さあ、上位3頭で決まったら、「今年の勝ち」は早くも決定である!
テイエムが2着か3着なら、「来年の勝ち」まで決まりだそぉ!!
◎ キョウエイストーム
〇 ジャスタウェイ
▲ トップカミング
△ テイエムアンコール
△ タッチミーノット
△ アドマイヤタイシ
△ ニシノメイゲツ
△ コスモオオゾラ
多くの競馬ファン同様、私も心待ちにしていた2013年度の中央競馬が明日、いよいよスタートである。
年度の開幕週は、東は変則ではあるものの形としては連続開催となる中山競馬場で中山金杯が、そして西は開催替わりの京都競馬、もちろん京都金杯である。
ではさっそく、今年で62回目となる伝統の中山金杯から検討(おみまい)していこう。
中山内回りの芝2000mのハンデ戦だから非常に紛れも多く、そしてまたこの寒い時期の連続開催ということで、比較的時計がかかる馬場になりやすいのが中山金杯の特徴。
それを証拠に、今年は有馬記念が行われた「Aコース」から仮柵を2段階外に移動した「Cコース」で行われる。
とは言え、この時期だけにそれほど内が有利に働くとは思えず、内外の差のないフェアな馬場で行われる中山金杯になりそう。
フェアなのはしかし馬場だけであり、ここはハンデ戦。
難しい組み合わせだが、注目されるのは、実質トップハンデの56.5kgで出走する須貝厩舎のジャスタウェイということになる。
差してくるタイプのジャスタウェイは5枠9番に入った。
そして、56kgの3歳馬カレンブラックヒルが勝った毎日王冠では、勝ち馬と同じく56kgで3着に頑張ったタッチミーノット(3枠4番)が、今回は57kgでの出走となる。
ちなみにそのときの2着に追い込んだのが、当時は54kgであったジャスタウェイだった。
ということは、当時は2kg差だったのが、今回はわずか0.5kg差ということになる。
人気的にはこの2頭が中心ということになりそうだが、しかしここはハンデ戦で、先行タイプもそこそこいるために、流れがやはり最大のポイントになるか。
展開的に、大外のイケドラゴンは50kgで江田照男騎手の逃げ、ノーマークだけにこれは少し怖い。
ただ、本命にするには、ここはドリームセーリング(2枠4番)の存在があまりにも大きすぎる。
そしてこれらを追うのが、こちらも人気勢の56kgコスモオオゾラ(4枠8番)、55kgアドマイヤタイシ(6枠11番)、さらには10歳馬になった57kgのシンゲン(3枠5番)、有馬記念2着のオーシャンブルーが勝った金鯱賞を少差2着に頑張った55kgダイワマッジョーレ(5枠10番)あたり。
これらがけっこう強気に動くようだと、これは意外と厳しい流れになるのではないか・・・そういう読みにした。
とすると、これら先行勢を直後で見る形からスパートできる中山巧者の芦毛、55kgのキョウエイストーム(2枠3番)の一発に期待する。
一昨年の中山金杯の2着は、かなりのスローの瞬発力勝負になり、それほど切れるタイプではないキョウエイストームにとってはあまりありがたい流れではなかったはず。
しかしそれでも来てしまうくらい中山コースは得意であり、しかも今のキョウエイストームはさすがに一昨年のように瞬発力勝負ではかなわない分、厳しい流れのしぶとい脚に活路を見出したい。
斤量は変わらず55kgで、有力馬は近走から軒並み増量なら、コース適性に勝る分プラスが大きいのではないか。
ただ、できれば少し身体が絞れればよいのだが、この寒い時期というのが少し気になる。
もともと398kgで走っていた時期もあったほどだが、ミスタープロスペクター系のスウェプトオーヴァーボード産駒は総じて「小柄な芦毛」が出やすいだけに、今の身体は少し重いのかもしれない。
絞れれば・・・という条件付きにしたい。
相手は人気でもジャスタウェイ。
僚馬のゴールドシップとの併せ馬はすっかりおなじみであり、たいていゴールドシップが最終追い切り、そしてこちらジャスタウェイが1週前追い切りというパターンになっている。
ところが両馬の手ごたえを比べると、とても同じオープン馬同士の併せ馬には見えない。
一杯に追われる変則三冠馬のゴールドシップ、調教では軽く追われるジャスタウェイにまったく歯が立たないのである。
しかし春はそんなことはなかった。
春も十分ズルかったゴールドシップが秋になってさらにズルを覚えたとは思えない――ジャスタウェイが昨年秋以降に大きく成長を遂げたのである。
であれば、ここは人気でも逆らわないことにする。
須貝調教師の信頼を勝ち取った内田騎手なら頼りになる。
まさかゴールドシップのような大まくりを考えたりはしないだろう・・・
そして、キョウエイストームが絞れていない場合の本命候補として挙げたいのが、いちおう単穴の評価にはなるが、少しいいころの状態に近づいた印象もある54kgのトップカミング(7枠14番)である。
この馬は、もうちょうど3年も前になる日経新春杯では、当時絶好調だったメイショウベルーガ(その日経新春杯と京都大賞典勝ち、エリザベス女王杯2着)を押さえて1番人気に推されたほどの実力馬。
当時は正直言って「ここでベルーガに勝てるわけねぇだろう・・・」と思い、実際結果もその通りになったのだが、あれは相手が悪すぎただけ。
しかし少しでも調子が戻って少しでも当時の状態に近付いての54kgならここはチャンス。
正直外枠はありがたくないが、展開は向きそう。
復活に期待したい。
そして、押さえの筆頭は、ここも大穴を狙って実力馬・テイエムアンコール(6枠12番)の変わり身に期待したい。
それから当然タッチミーノット、これは正月開催は例年ヤケに調子がいい横山典弘騎手というのが心強い。
それからベリー騎手に乗り替わったアドマイヤタイシ、さらには最内に入って展開が味方しそうなニシノメイゲツも53kgなら怖いか。
あとは中山が上手い人馬、コスモオオゾラと、蛯名騎手の57kgヒットザターゲット(8枠15番)まで手広く押さえたい。
さあ、上位3頭で決まったら、「今年の勝ち」は早くも決定である!
テイエムが2着か3着なら、「来年の勝ち」まで決まりだそぉ!!
◎ キョウエイストーム
〇 ジャスタウェイ
▲ トップカミング
△ テイエムアンコール
△ タッチミーノット
△ アドマイヤタイシ
△ ニシノメイゲツ
△ コスモオオゾラ
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