2013年05月18日
日曜東京〜優駿牝馬(第74回オークス・GT)
ここにきてまた気温はグッと高くなってきているが、調教後馬体重の増減では、特に減ったほうに関しては気になる数字はなかったように思う。
とすると、あとは輸送さえクリアすれば、どうやら各馬体調は万全で春の大一番に臨むことができるはず。
オークス。
このレースは桜花賞とのつながりが強いことで知られるが、その割にはなぜか波乱が多い。
2着、3着あたりには、いくらシミュレートしたところで到底注意を注ぐことができないような伏兵、あるいは超伏兵が飛び込んでくるケースも珍しくない。
しかし、去年のような馬場になってしまうと、そういう期待も小さくなってしまうのが少し残念であると同時に、昨年の馬場は、結果としてジェンティルドンナには大きなプラスとなったように、「この馬場が結果として味方になるような伏兵」を(とても難しいが)狙いたいと思う。
というのも、その後の活躍から、ジェンティルドンナが大本命のオークスを優勝したような錯覚にとらわれているファンも意外と多いのではないかという気がするが、桜花賞馬・ジェンティルドンナは「大本命」というよりは「伏兵」という評価のほうがずっと近い「3番人気」の評価でゲートインしていたのである。
私は以前のブログでは「少なくともジェンティルドンナはヴィルシーナには負けない」と豪語し、2着ヴィルシーナをパスして見事に馬券をはずしていたのだが、5馬身も間があったのだから、何かふたつくらい間に入ってくれよとひとしきり嘆いたものだ。
いや、そんなことはどうでもよくて、何が言いたいのかというと、それは確かにジェンティルドンナが実はとんでもなく強いお馬さんだったことを除けば、オークスの時点での2頭の総合力の差は、「ヴィルシーナと5馬身」ほどはなかったということが言いたいのである。
昨年の馬場はとにかく前が止まらない馬場で、先に行っていなければ話にならないような馬場だった。
だから、オークスがダービーを上回るような超高速決着になったのは、単に馬場が速かったからということではなく、みんなが「前」を意識し、この時期の若い牝馬のレースとしてはあり得ないようなオーバーラップが展開されてしまったからというほうがむしろ自然である。
みんなが「前」を意識しているところにきて、だれよりもテンションが高かったジェンティルドンナは「折り合いに気をつけた」という、かなりの少数派だったことが、結果的に展開のアヤで大きなプラスを得ることができた最大の要因だったのだと思う。
言い換えれば、それがあれだけの大差がついてしまった最大の要因であると私は考えている。
ということは、ゴール前で完全に流していたジェンティルドンナが突き抜けた「5馬身(約1秒弱)」くらいは、展開さえ味方してくれればなんとかなってしまうのではないか、という読みも(無理をすれば)あながち成り立たなくはないのではないか・・・とも思える。
もちろんジェンティルドンナのように「ゴール前は流して」というわけにはいかないだろうが。
もちろんそのためには、昨年のような超高速馬場になってくれないとお話にならないのだが、先週のヴィクトリアマイルを見ていると、良馬場でさえあれば、今年もどうやらそんな競馬になるのではないか・・・ということで、天気はやや微妙だが、それでも大丈夫なように、ブリリアントアスク(!)の大逆襲に期待する。
火曜日の時点では別の馬を本命にしていて、この馬がまさか出走できるとは思わず、あきらめていたところに「抽選突破」の報が入り、おそらくビリ人気になると思うが、それならばここは夢を買いたい。
いつも着差以上に負けていない印象。おそらく今回も前が相当速くなるはず(なってほしい)。
ブリリアントアスクははじめからレースに参加しないのだから、一番後ろからのんびり行けば、末脚爆発の可能性は残る。
前走のあの流れで最後方とはワケがちがうのである。
武士沢騎手も、何とか一発を期待している。
そして、相手は秋山騎手から岩田騎手に乗り替わったのが個人的にはちょっと残念な2歳女王のローブティサージュにした。
できればもう少し内を引きたかったが、岩田騎手のことだから、多少強引でもおそらく内に入れてくれることだろう。
とはいえ、この馬は秋山騎手のほうが合っていると思うなぁ・・・
そして単穴は、今回は単騎が可能になりそうなクロフネサプライズ。
前走の桜花賞の阪神の馬場は、見た目の数字以上に相当タフな馬場だった印象がある。
見た目上はそれほどでもないが、はっきり言ってかなりのオーバーペースだった可能性がある。
それでいてラストまでタレずにがんばっていたのはすごい。
この馬、ポテンシャルは相当である。
もちろん距離不安や枠順の不利は頭の痛いところだが、もうこれは仕方がない。
こうなったら開き直って思い切った競馬をしてくれれば、逆にチャンスは大きいと見る。
走法からは府中は間違いなく合う。
とにかくハナに行けること、そしてあとは、社台系の伏兵が潰しにさえ来なければ・・・
特注馬としては、これもかなり穴っぽいが、フロアクラフトという馬を挙げたい。
ハイペースを読むとき、府中のフジキセキ産駒は可能性を秘める気がする。
そしてここからは人気どころということになるが、まずは桜花賞馬のアユサン、それからプリンセスジャックの逆転、そして個人的にはちょっと応援しているレッドオーヴァル、あとはリラコサージュまで押さえたい。
デニムアンドルビーも、確かに前走は素晴らしかったが、桜花賞組は相当強いし、それにいきなり去年のオークスのような厳しい流れになってしまったときには、これはキャリアが浅い分厳しいと思う。
もちろん以前のようにスローの競馬なら当然チャンスはある。
さてさて、今年は果たして・・・
◎ ブリリアントアスク
〇 ローブティサージュ
▲ クロフネサプライズ
△ フロアクラフト
△ アユサン
△ プリンセスジャック
△ レッドオーヴァル
△ リラコサージュ
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