2013年04月26日
土曜東京〜第20回テレビ東京杯青葉賞(GU・ダービートライアル)
牝馬戦線では、桜花賞以降急激にディープインパクト産駒が台頭してきて、先週のフローラSでもデニムアンドルビーという新星が誕生し、やはり今年もディープインパクトの子がクラシックの中心勢力になろうかという体勢になってきた感もあるが、しかし牡馬戦線は、カミノタサハラのリタイアがかわいそうだったとは言え、「もしかして、不調?」というくらい、今年はディープ産駒がここまでは苦しんでいる印象。
しかし、得意の府中コースに替わって、しかも開幕2週目の絶好の馬場の、しかも良馬場を期待できそうな青葉賞に、いずれも上位人気を独占しそうな3騎が出走してくる。
中でも、早くからその素質を嘱望されていたサトノノブレスは、意外にも皐月賞の優先出走権を得られず、この青葉賞でダービー出走をかけるという、やや追い込まれた状況に置かれている。
そして、新しく台頭してきたのが、前走の勝ち方が非常に素晴らしかったヒラボクディープ、そして底力を要求される中京の芝2200mをしっかり勝ちあがってきたラストインパクトあたりは、現時点では皐月賞組とは差が大きいが、しかし近年の高速ダービーではいかにも台頭がありそうなタイプだけに、ここは2着までに入って優先出走権を得たいところだろう。
しかし、ディープインパクト産駒3騎の前に大きく立ちはだかりそうなのが、今世代は久々にクラシック候補を量産している藤沢厩舎の中では、実はこれが個人的に一番可能性を秘めているという印象を受けていた、スマートストライク産駒の外国産馬レッドレイヴンである。
昨秋府中で行われた出世レースの東スポ杯では、僚馬コディーノの前に着差的には完敗という感じだったが、当時コディーノは、とにかくインを通らなければ話にならなかった府中の芝コースでインぴたり、流れ的にも完全にコディーノに味方しており、あのレースでコディーノの評価が急上昇したのには正直驚いたのだが、内容的には2着レッドレイヴンのほうがずっと見るべきところがあった。
私はこれがダービーに出走できれば今のところロゴタイプと同格という評価にしているのだが、そう考えると、私としてもここで2着以内というのはレッドレイヴンにとっての最低限の宿題であるという気がしているし、実際それも大いに可能なのだろう。
今回はおそらく人気でもディープ産駒を少し上回る気がするが、それでもこの馬は中心視している。
ただ、なにかひとつ穴馬を探さなければならないというのが今度は私の宿題であり、性懲りもなく今回も一発逆転の可能性をある馬に感じているということで、それが、先日死亡したエアグルーヴと同じく牝馬ながら天皇賞馬に輝いたヘヴンリーロマンス産駒のアウォーディーという馬。
理由は、別に、ここを勝ってダービーで会うぉーでぃー・・・とか、そういうことではない。決してない。
その最大の根拠は、お母さんのヘヴンリーロマンス(その父サンデーサイレンス)が古馬になって急激に成長を遂げ、5歳秋にして天皇賞を制覇したその成長力が受け継がれていそうという点。
戦績からお母さんを彷彿とさせるところがあるアウォーディーは、デビューから3戦連続して4着に続き4戦目は5着、そして5戦目となった前々走で待望の初勝利、このあたりはお母さんのデビューのころとそっくりである。
思うに、母ヘヴンリーロマンスの大成が遅れたのは、お父さんのサンデーサイレンスではなく、母の父サドラーズウェルズの重さが強く出過ぎていたためで、そういう素質はヘヴンリーロマンスには十分感じられた。
アウォーディーもいかにもお母さんの影響を強く受けているが、父は一度勢いに乗ると急激に強くなる産駒を出す傾向が強いジャングルポケット(ただし、アウォーディーは外国産馬なので表記はJunglePocket)、未勝利脱出にてこずりながら、500万特別では圧倒的人気のラストインパクトと大接戦。
直線で早めに先頭に立ってしまったため内にササるところがあった分の半馬身差2着だった。
あの時点からの成長力はアウォーディーが上回ると見る。
ただ、人気的にはアウォーディーもレッドレイヴンとディープ産駒3騎に次ぐ5番人気くらいになってしまいそうなので、ここはしぼって買わなければならない。
それならば、もう相手は実質連軸の中心であるレッドレイヴンで仕方がない。
そして、逆転があるとすれば、府中コース2戦2勝のアルヴェロン、瞬発力勝負になれば最右翼のダービーフィズあたりか。
そして押さえはディープ産駒3頭に、大穴では、少し重厚すぎる血統背景も、距離延長に望みはありそうなアポロソニックという馬も少しだけ警戒したい。
今回はだいぶカタい馬券になってしまうなぁ・・・
しかしここは、翌日の天皇賞の軍資金を作る意味でも、外国産馬2騎に期待したい!
◎ アウォーディー
〇 レッドレイヴン
▲ アルヴェロン
△ ダービーフィズ
△ ラストインパクト
△ ヒラボクディープ
△ アポロソニック
△ サトノノブレス
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