2013年04月13日
日曜中山〜第73回皐月賞(GT)
毎日杯を勝ったキズナはダービー一本にしぼったということで、ここはエピファネイアにコディーノ、そして2歳チャンピオンのロゴタイプ、弥生賞勝ちのカミノタサハラ、共同通信杯勝ちのメイケイペガスターらが上位人気勢を形成しそう。
そして、これらを追うのが堅実無二のタマモベストプレイということになるか。
そして、気になる枠順は、エピファネイアが7枠14番、コディーノが6枠12番、カミノタサハラは7枠15番と、人気勢は比較的外枠にそれぞれ入ってくれて、庭のキノコを食ったわけでもないのに笑いが止まらない。
それからメイケイペガスターが最内枠、タマモベストプレイは3枠5番、そしてロゴタイプは4枠7番ということで、この人たちはいっつもいい枠を引くなぁという印象。
調教後馬体重で少し気になるのが、弥生賞ではだいぶ増えていたものの、ここで一気にしぼってきたのか減ってしまったのかが微妙な気もするエピファネイアがマイナス10kgという数字。
コディーノも数字上は前走後と変わらずだから、これはキッチリ仕上がってきそう。
あとは、2番枠のインパラトールを除けば、だいたいちょうどいい感じに馬体を減らさずに各馬最終追い切りを終えることができた模様。
さあ、問題は展開。
おそらく速いのはコパノリチャード(4枠8番)だと思うが、これは番手からでも十分競馬できるので、おそらく行かないと思う。
とすると、やはり伏兵のクリノヒマラヤオー(6枠11番)か絶好枠のナリタパイレーツ(2枠4番)、さらには巨漢馬マズルファイヤー(5枠10番)など、前はかなり激しくなりそう。
とすると、比較的前々で競馬したいエピファネイアやコディーノは、今回はそれほど行かずに好位に控える競馬になる公算大。
ただ、本当に強い馬は、小回り中山であれば、多少強引な競馬をしてもしっかりと結果を残すもの。
エピファネイアの福永騎手はあまり強気には乗らないし、横山典弘騎手は体内時計が優れすぎている部分もある――当然有力ではあるが、この2頭は少し評価を下げたい。
厳しい流れの競馬であっても、中山内回りではとにかくイン、同じ脚をためるにしても、外を楽々追走しているようではダメ、とにかくインでしっかりガマンさせる必要がある。
もしエピファネイアやコディーノが、ディープインパクト級、ゴールドシップ級であればそれも可能だとは思うが、そこまでの期待はさすがにかわいそう。
内がどの程度悪くなっているかにもよるが、おそらく府中の馬場のようにあまりにもアンフェアな馬場になってしまうことはないと思う。
インでじっとガマンしていられそうなのが、大ベテランの柴田善臣騎手に乗り替わったミヤジタイガ(3枠6番)だと思う。
今年の皐月賞、絶好枠のミヤジタイガから勝負である。
ミヤジタイガは、弥生賞でしぶとく2着に粘る競馬で、若駒Sでも、勝ったリヤンドファミユ、大器とされたディープインパクト産駒のアドマイヤオウジャに次ぐ3番人気の評価を受けていた。
ちなみに、3着のメイケイペガスターは4番人気だった。
ところが、2歳時代にはコディーノに完敗していたこともあってか、とにかくこのミヤジタイガという馬は印象が地味なのである。
弥生賞でどうしてこんなに人気がないのかというくらいに人気を落としたが、非常に厳しい競馬ながらも勝ったカミノタサハラとタイム差なしの2着に粘り込んでいた・・・という印象があった。
しかし実は、あれは「粘り込んだ」のでなく、ちゃんと「伸びていた」というのがこの馬のすばらしいポテンシャルである。
勝ったカミノタサハラのほうがむしろ「恵まれた」という印象も正直(少しだけ)あった。
ネオユニヴァース産駒だから、連続開催の最終日の中山ならこれ以上ない条件だし、5代前までのクロスが存在しない血統構成はメジロマックイーンらと同じ完全なアウトブリードである。
また、3代父のリローンチは、芦毛の米国の種牡馬ながら芝向きの系統で、日本にもその産駒は入ってきていた。
有名なところではトーヨーリファール、そうでないところでは、長距離で活躍した芦毛の牝馬ラングラクィーンなどがいて、タフな競馬にはめっぽう強い系統の流れを汲んでいる。
ちなみに、米国産の芦毛というと、ジャパンカップでメジロマックイーンを一瞬で置き去りにしたゴールデンフェザントを思い出す人が多いかもしれないが、あの芦毛はカロ、フォルティノを経由したグレイソヴリンからの流れであったものの、実はゴールデンフェザントもリローンチと同じ系統のマームードの血がお母さんの系統に強く影響を与えており、マームードの芦毛をさかのぼると、なんと、あのザ=テトラーク(メジロマックイーンの7代父)にたどりつくのである。
もちろん半分はコジつけであることは間違いないが、こういう重厚な血は、厳しい流れの皐月賞で生きる可能性は決して小さくない。
何しろ、去年それを証明した芦毛がいたのだから、今回は「ヒネクレ」ではなく、その教えに素直に従った結果のミヤジタイガなのである。
素直だなぁ、ぼかぁ・・・
相手はコパノリチャード。
これはアーリントンカップのときに、実はもう重い印を打つことを決めていた。
阪神のマイル戦で、実質自分で流れを作って完勝だったから、これは強気になれる。
ただ、皐月賞は出てこないのかなぁ・・・と思っていたのだが、よくぞ出てきてくれた。
そして、単穴は絶対に逆らえないロゴタイプ。
ただ、個人的には皐月賞で「こんなに強かったのか!」とそのヴェールがはがれるのが理想だったが、スプリングステークスで完全にバレてしまったため、少し魅力がなくなっているのも事実。
デムーロ(兄)が鞍上だし、まあよほどのことがない限り凡走はないだろう。
押さえの筆頭は、ディープインパクト産駒のインパラトール。
調教後馬体重がマイナスだが、これは一頓挫あって増えていた分がしぼれたということ。
ポテンシャルはかなり高いと思う。
そして、外枠はありがたくないが、京成杯で馬券を獲らせてもらった恩義があるフェイムゲーム、願ってもない最内枠が当たったメイケイペガスター、カミノタサハラはハイレベルの弥生賞を勝った以上は評価を下げられない。
人気2頭では、エピファネイアのほうを押さえることにする。
ということで、みなさんは絶対にコディーノを買う必要が最後の最後に生じたところで、今年の皐月賞の予想はおしまいである。
◎ ミヤジタイガ
〇 コパノリチャード
▲ ロゴタイプ
△ インパラトール
△ フェイムゲーム
△ メイケイペガスター
△ カミノタサハラ
△ エピファネイア
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