2013年02月22日
日曜中山〜第87回中山記念(GU)
注目の中山記念、春秋合わせて今年で87回目を迎える伝統の一戦である。
少頭数に落ち着くことも少なくない中山記念ではあるが、今年は15頭と頭数がそろった。
レース自体ももちろんだが、出走馬で注目を集めることになりそうなのが、AJCC出走をめぐって一頓挫あった大外枠のナカヤマナイトが実績的には頭ひとつ抜けたかっこうか。
とはいえ、外回りほどではないものの、中山の内回りもやはり大外枠というのはそれだけで十分不利。
しかもおもしろいのが、中山金杯からの連覇を狙うタッチミーノットと横山典弘のコンビはナカヤマナイトのひとつ内、なんと14番枠に入ってしまい、それからAJCCは内容的に「快勝」とはならなかったが、しかし力があるとこをアピールするには十分だったダノンバラードが7枠12番ということで、開幕週の中山の最初の重賞で、上位人気3頭がすべて外枠に入ったから愉快なことこの上ない。
そして、展開のカギを握るのが注目のシルポート、こちらは5枠9番に入って今回は昨年のこのレース2着以来の松岡騎手とのコンビ、松岡騎手は先週のフェブラリーステークスでエスポワールシチーの力を出しきる見事な騎乗、株が急上昇している。
これ以外で注目されるのは、久々に内田騎手とのコンビで臨むリアルインパクト(2枠2番)や有馬記念で見せ場たっぷりだった中山巧者のダイワファルコン(6枠10番)、さらには現在4連勝中と波に乗るアンコイルド(5枠8番)が蛯名騎手とのコンビで真価を問われる。
シルポートが行くのは明らか。
しかし、シルポートのファンである私からすれば、強気の川田騎手がこのところいつものようには行かない控え目な騎乗をこのシルポートのときには見せていたのが、今回は逆に推理がおもしろくなる気がしてならない。
シルポートが行くのは当たり前、ただし、ここ数戦のように平均ペースの逃げになるのか、それとも従来のシルポートらしくブンブン飛ばして行くのか、これが大きなポイント。
繰り返しになるが、今回は松岡騎手への乗り替わり。
この人はあまり大事に乗るということはしないタイプで、昨年のこのレースも大逃げを打ってしっかりと2着に残している――今回は「いつもの(ちょっと前の)シルポート」だと思う。
とすると、後続の仕掛けどころが非常に難しくなる。
中山内回りコースはとにかく仕掛けのタイミングひとつでゴール前の二転三転が当たり前に起こるコース設定だから、前が多少厳しくなると、強い相手を向こうに回してなお、伏兵の台頭も十分期待できるレースでもある。
早めに進出したいリアルインパクトは内枠を引いて今回は前回よりも1kg増の57kgで内田騎手、しかもリアルインパクトは不当に人気を落とすことはないから、外枠を引いて、しかもシルポートがどんなペースで行くかが流動的な今回のレースは、人気勢はおそらく先行はできない。
内田騎手の早仕掛けに、ここが試金石のアンコイルドを含む人気勢がつられて動く、その後ろから・・・という組に食指が動く。
ここは大穴のニシノメイゲ(7枠13番)の一発に期待した。
松岡騎手がペースを作るシルポートの逃げを追いかけたら、リアルインパクトがたとえ絶好調であったとしても、これはかなり厳しいことになり、おそらくその余波はその後ろの人気勢にも影響を及ぼすことになる。
そんなとき、最初からそういう勝負に加わらないニシノメイゲツが完全に「嵌る」形を江田照男騎手は間違いなく狙っている。
少し前までは、安藤勝己元騎手に次いで「勝つことだけを考える騎手」だった江田騎手。
もうかなりのベテランの域に入ってきたが、現役ジョッキーの中でも「勝つことだけを考える騎手部門」では彼がトップランクであることはおそらく衆目の一致を見るはず。
ニシノメイゲツは、母方の血をさかのぼると、ノーザンダンサー直系では完全にマイナーな系統と考えられているエタンからの流れがあり、快速系のダイイシス産駒の母を経てニシノメイゲツにたどり着いている。
日本で活躍したダイイシスの産駒といえば、スギノハヤカゼがまずは思い浮かぶが、他にもマルカダイシスや、地味なところではマイネルメッサーなど、忘れたころに・・・というタイプが多かったと同時に、速い脚が長続きしないタイプが多かった。
もう完全に忘れられているニシノメイゲツ、長い脚は要らない中山内回りで存在をアピールしたい。
相手は少し難しくなるが、私はスマイルジャックだと思う。
59kgの前回は、スマイルジャックからしてみれば、斤量以上に展開があまりに向かなかった。
今回は一気に3kg減の56kgで、しかもシルポートが引っ張る展開はおあつらえむきだろう。
年齢的に陰りも・・・とも思われるが、いや、昨年の京成杯AHあたりの競馬を見ていると、そういう兆候はまったくない。
むしろ、今なら前が止まらない府中よりも中山コースのほうが適しているとも考えられる。
どちらかといえばこちらが連軸の中心という考え方にしているのだが・・・
そして単穴は、デビュー以来常に外国人ジョッキーを乗せているトーセンレーヴ(3枠4番)とビュイック騎手。
前走の京都金杯はやや負けすぎの感もあるが、ここは人気を落とし、しかも、この馬には流れがピタリと合いそう。
先行してもスローにならなければチャンスは大。
外人ばかり乗せるから、毎回のように乗り替わりがあって少し気の毒な印象もあるトーセンレーヴだが、今回は前走に続いてビュイック騎手というのが大きなプラス材料。
押さえは当然人気勢ということになるが、その前にまずは中山巧者のダイワファルコン、それからシルポートの残り目、そして人気勢からはダノンバラード、アンコイルドの勢い、そしてリアルインパクトまで押さえる。
タッチミーノット、ナカヤマナイトは、力関係接近のピンク帽子というのがどうも買う気を殺がれる。
みなさんは買ってください。
私も少しは押さえることになるとは思うが・・・
◎ ニシノメイゲツ
〇 スマイルジャック
▲ トーセンレーヴ
△ ダイワファルコン
△ シルポート
△ ダノンバラード
△ アンコイルド
△ リアルインパクト
少頭数に落ち着くことも少なくない中山記念ではあるが、今年は15頭と頭数がそろった。
レース自体ももちろんだが、出走馬で注目を集めることになりそうなのが、AJCC出走をめぐって一頓挫あった大外枠のナカヤマナイトが実績的には頭ひとつ抜けたかっこうか。
とはいえ、外回りほどではないものの、中山の内回りもやはり大外枠というのはそれだけで十分不利。
しかもおもしろいのが、中山金杯からの連覇を狙うタッチミーノットと横山典弘のコンビはナカヤマナイトのひとつ内、なんと14番枠に入ってしまい、それからAJCCは内容的に「快勝」とはならなかったが、しかし力があるとこをアピールするには十分だったダノンバラードが7枠12番ということで、開幕週の中山の最初の重賞で、上位人気3頭がすべて外枠に入ったから愉快なことこの上ない。
そして、展開のカギを握るのが注目のシルポート、こちらは5枠9番に入って今回は昨年のこのレース2着以来の松岡騎手とのコンビ、松岡騎手は先週のフェブラリーステークスでエスポワールシチーの力を出しきる見事な騎乗、株が急上昇している。
これ以外で注目されるのは、久々に内田騎手とのコンビで臨むリアルインパクト(2枠2番)や有馬記念で見せ場たっぷりだった中山巧者のダイワファルコン(6枠10番)、さらには現在4連勝中と波に乗るアンコイルド(5枠8番)が蛯名騎手とのコンビで真価を問われる。
シルポートが行くのは明らか。
しかし、シルポートのファンである私からすれば、強気の川田騎手がこのところいつものようには行かない控え目な騎乗をこのシルポートのときには見せていたのが、今回は逆に推理がおもしろくなる気がしてならない。
シルポートが行くのは当たり前、ただし、ここ数戦のように平均ペースの逃げになるのか、それとも従来のシルポートらしくブンブン飛ばして行くのか、これが大きなポイント。
繰り返しになるが、今回は松岡騎手への乗り替わり。
この人はあまり大事に乗るということはしないタイプで、昨年のこのレースも大逃げを打ってしっかりと2着に残している――今回は「いつもの(ちょっと前の)シルポート」だと思う。
とすると、後続の仕掛けどころが非常に難しくなる。
中山内回りコースはとにかく仕掛けのタイミングひとつでゴール前の二転三転が当たり前に起こるコース設定だから、前が多少厳しくなると、強い相手を向こうに回してなお、伏兵の台頭も十分期待できるレースでもある。
早めに進出したいリアルインパクトは内枠を引いて今回は前回よりも1kg増の57kgで内田騎手、しかもリアルインパクトは不当に人気を落とすことはないから、外枠を引いて、しかもシルポートがどんなペースで行くかが流動的な今回のレースは、人気勢はおそらく先行はできない。
内田騎手の早仕掛けに、ここが試金石のアンコイルドを含む人気勢がつられて動く、その後ろから・・・という組に食指が動く。
ここは大穴のニシノメイゲ(7枠13番)の一発に期待した。
松岡騎手がペースを作るシルポートの逃げを追いかけたら、リアルインパクトがたとえ絶好調であったとしても、これはかなり厳しいことになり、おそらくその余波はその後ろの人気勢にも影響を及ぼすことになる。
そんなとき、最初からそういう勝負に加わらないニシノメイゲツが完全に「嵌る」形を江田照男騎手は間違いなく狙っている。
少し前までは、安藤勝己元騎手に次いで「勝つことだけを考える騎手」だった江田騎手。
もうかなりのベテランの域に入ってきたが、現役ジョッキーの中でも「勝つことだけを考える騎手部門」では彼がトップランクであることはおそらく衆目の一致を見るはず。
ニシノメイゲツは、母方の血をさかのぼると、ノーザンダンサー直系では完全にマイナーな系統と考えられているエタンからの流れがあり、快速系のダイイシス産駒の母を経てニシノメイゲツにたどり着いている。
日本で活躍したダイイシスの産駒といえば、スギノハヤカゼがまずは思い浮かぶが、他にもマルカダイシスや、地味なところではマイネルメッサーなど、忘れたころに・・・というタイプが多かったと同時に、速い脚が長続きしないタイプが多かった。
もう完全に忘れられているニシノメイゲツ、長い脚は要らない中山内回りで存在をアピールしたい。
相手は少し難しくなるが、私はスマイルジャックだと思う。
59kgの前回は、スマイルジャックからしてみれば、斤量以上に展開があまりに向かなかった。
今回は一気に3kg減の56kgで、しかもシルポートが引っ張る展開はおあつらえむきだろう。
年齢的に陰りも・・・とも思われるが、いや、昨年の京成杯AHあたりの競馬を見ていると、そういう兆候はまったくない。
むしろ、今なら前が止まらない府中よりも中山コースのほうが適しているとも考えられる。
どちらかといえばこちらが連軸の中心という考え方にしているのだが・・・
そして単穴は、デビュー以来常に外国人ジョッキーを乗せているトーセンレーヴ(3枠4番)とビュイック騎手。
前走の京都金杯はやや負けすぎの感もあるが、ここは人気を落とし、しかも、この馬には流れがピタリと合いそう。
先行してもスローにならなければチャンスは大。
外人ばかり乗せるから、毎回のように乗り替わりがあって少し気の毒な印象もあるトーセンレーヴだが、今回は前走に続いてビュイック騎手というのが大きなプラス材料。
押さえは当然人気勢ということになるが、その前にまずは中山巧者のダイワファルコン、それからシルポートの残り目、そして人気勢からはダノンバラード、アンコイルドの勢い、そしてリアルインパクトまで押さえる。
タッチミーノット、ナカヤマナイトは、力関係接近のピンク帽子というのがどうも買う気を殺がれる。
みなさんは買ってください。
私も少しは押さえることになるとは思うが・・・
◎ ニシノメイゲツ
〇 スマイルジャック
▲ トーセンレーヴ
△ ダイワファルコン
△ シルポート
△ ダノンバラード
△ アンコイルド
△ リアルインパクト
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