仕事半分、物見遊山が半分の旅です。
出掛ける前から、咳が出ておりどうしようかと
思ってはいたのですが、「ま、酒でも喰らって寝てりゃ治るさ」と
軽い気持ちで出かけました。
その日の夜、熱が出ないのが幸いだったのですが、咳はひどくなりました。
酒は予定通り飲みました(笑) それも、久々の日本酒の冷や。
ご存知の方は多いと思いますが、あとからじんわりボディーブローの
ように効いてくるのが、こいつでございます。
ボディーブローってお前、喰らったことがあるのか?・・・
ありますとも!爺は20代の頃、ボクシングをやっておりました。ハイ
で、夜中に酔いがじんわり廻りはじめて、咳がだんだんと止まらなくなって
きたのです。それで、ほとんど寝られないまま夜明け。
これは、病院に行かないとこのままだとキツクて帰れないと思い、
近くの病院を探し検査を受けました。結果はまったくの異状なし・・・
咳が出てるんで、異状なんですけど???
採血、胸部レントゲン、触診で異常なしなので、なんとなく
気持ちが安らぎ、少し咳も治まりました。
そのまま帰りたかったのですが、人と会う約束があったし、
早く帰っても喜んでくれる人が待っている訳ではないので、
本屋で約束の時間まで時間を潰しました。
こんな時、福岡市のような都会は便利ですね。
大学病院のクリニックはあるわ、本屋はあるわ、レストランなんかは
これでもかってくらいあります。
ほとんど、ひとつのビルでこと足りてしまうのが凄いですね。
で、本屋で新刊のところを見ていると、「生まれたときから
せつない動物図鑑」というのがありました。
ぺらぺらめくってみてると面白い・・・
北アメリカに生息していると言うヘラジカ。
このヘラジカは自分の弟か妹が産まれたら、親に
「さよなら」を言われるらしいのです。
年子だったら、あんまり可哀そうじゃん・・・
爺はすぐにそう思いました。1歳になったばかりの子供が
親と別れ別れの生活をしないといけない。
爺は自分の子供のことではなくて、もうじき1歳になる孫の
ことを考えました。
「おまいらには、親としての温かみは無いんかい〜〜」
「この子が路頭に迷って死んでもいいんかい〜〜」
ヘラジカは一緒に過ごす子供は常に1頭なのだそうです。
なかには、離れたくないよーとだだをこねる子供もいるそうです。
当たり前ですよね。
そっと、親の後を追いかける子供もいるそうです。
情景を思い浮かべると、ただただせつないですね。
こんな話をせつなく思える人間に生まれてきたことに
感謝です。1歳でおまえ出ていけ!っと放り出さなかった
親に感謝です。
Still Fighting It Ben Folds
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