北斗 晶さんが乳がんに罹患されて

報道が大きく取り上げて連日、話題になっている。



国民の2人に1人が癌に罹患すると言われる時代である。

決して、がん患者と云われても特異な状態ではなくなって

来つつある事実も怖い。

北斗さんは知名度も高く、発症された乳がんのことが

大きく取り上げられたのは、ある面お気の毒のような気が

するが、実は私の奥さんも乳がんに罹患していました。



もう、20年近く前のことになります。

当時は癌と言えば人の命にかかわる大病、家族がえらく

落ち込んで何か月も家の中が暗かったのを覚えています。

いちばん辛かったのは、当人の妻であったと思いますが

北斗さんと同じく片方の乳房全摘手術でした。


北斗さんが自分の胸をみることが出来なかった・・と

云われたのが、よく分かります。

私は男のくせに妻が手術を受けて乳房の全摘をしたのだと

麻酔から覚めた妻の顔に向かって言えませんでした。


男ながら、女性が乳房を失う・・・ということが

どういうことで、どういう思いなのか、観念上ですが

分かっていたつもりでした。



今朝の番組で北斗さんが「おっぱいがなくなったくらいで・・・」と

云われていましたが、自分で自分を奮い立たせているのだと

よく分かります。

無題.png



この北斗さんの発言を聞きながら20年前のあることを

思い出していました。


妻の病気の手術で会社を休んだ時に、私の事情を知った

ある同僚から「もう要らないものだから、良かったじゃあない?」と

云われました。

私はあまり過去のことをほじくることを善しとしない人間ですが

この男はどういうつもりで、その言葉を吐いたのか未だに理解できずに

いますが、世の中いろいろです。人さまざまです。

北斗さんに向かって同じこと言ったら北斗さん夫妻に殺されますよ。

百歩譲って慰めるつもりの発言でも・・・・。




人の体温を全く感じられない人間も世の中には居ます。

殺人犯やテロリストだけが怖いのではなくて、

怖いのはこういう隣に居そうな人間です。



こいつに生涯、不幸が訪れますようにと

人間として、あるまじき想念を抱かせたのは

この時が初めてでありました。

なんと、人形の頭に釘を打つというおぞましさを

心に持ったのは、私も体温のない人間になったのでしょうか?




宇宙人のようだと言われてきたあの元政治家だけではなくて、

世の中には結構、宇宙人が住んでいることが分かった次第です。



北斗さんの全快を心からお祈りいたします。





絢香 - I believe






.
 カテゴリ
 タグ