著書で1990年代に書かれたものです。
最近のニュースの中で死刑判決を受けて服役中だった
袴田さんの再審決定やSTAP細胞論文のごたごたなどを見聞して、
以前読んだことのある、この”深い河”のことを思い出しました。
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妻を病気で亡くし、その妻に死の淵で「きっと生まれ変わるから
自分を捜して欲しい・・・」と言い残された仕事人間だった夫。
妻を求めてインドに渡る。
昔、、敬虔な宗教心を持った男を遊び半分でからかったあげく
心を食い物にした過去を持つ女。その男がインドに居ると言うので
訪ねにきた、愛とか、人の真心を信じられない女。
戦争中、自らが生き延びるため、人肉まで喰らった
懺悔の念を引きずりながら、戦死した敵味方の人々の
供養をするためにインドに来た男。
インドにそれぞれの思いを抱えた日本人客たちが旅をします。
多くがヒンズー教徒であるインド人は聖なる河ガンジスで沐浴をします。
河は泥水の様相で有るにも、関わらず彼等はそこで、身を清めます。
時には死者を荼毘に付して、その灰が流れて来る河で・・・
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転生、身代わりはほんとうにあるのか?
愛を信ずることができなかったら、どの様に人は生きていけばいいのか?
人は生きるか死ぬかの極限状態でも、決してしてはならないことがあるのか?
なにが正しいことで、なにが罪なのか?
悲しくてやりきれない 本間綾乃さん
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