ネットに少々疲れてTVでも見ようとパソコンをTVに切り替えるも
チューナーの具合が悪くて、久々にNHKオンデマンドを見ました。
紹介ページで一番最初に目に付いたのは市川海老蔵さん主演の「一命」でした。
これは映画だった筈ですが何故NHKなんだろう??
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時代は徳川幕府が全国を席巻、戦国の世がようやく終わって
平和が訪れたかのようにみえた江戸初頭。
大名家の取り潰しが相次ぎ仕事もなく、生活に困窮する浪人たち。
その浪人たちのあいだで、狂言切腹なるものが大流行する。
裕福な大名屋敷に押しかけて「ここの庭先で切腹を願いたい」
屋敷側は面倒を嫌がるので幾ばくかのお金を渡し帰ってもらう。
食い扶持のない浪人が職や金銭をせびる謂わば「たかり・ゆすり」であります。
ある日、名門・井伊家の門前に切腹を願い出る一人の
浪人・津雲半四郎(市川海老蔵)が現れる。
家老・斎藤勘解由(役所広司)は、数ヵ月前にも同様に切腹を願い出た
若浪人・千々岩求女(瑛太)の、狂言切腹の顛末を語りはじめる。
武士の命である刀を売り、竹光に変え、恥も外聞もなく、
切腹を願い出た若浪人の無様な最期を――。
その話を静かに聞き終えた半四郎は、驚くべき真実を語りはじめるのだった……。
その無様な最期を遂げた浪人こそ半四郎の娘婿であったのです。
病弱な妻子を医者に見せるためのお金三両を工面しようと
思いついたのがこの狂言切腹。
ところが、事態は狂言では済まぬようになってしまった状況に娘婿は
我が身と引き換えに三両を頂くことを願い出ます。
娘婿の持っている刀が竹光であることを知っていた屋敷側は
意地悪く「お主の刀でみごと切腹せよ」と命ずる。
竹光で簡単に腹など切れるはずもなく、娘婿は何度も何度も
必死で切腹を試みる。謂わば、武士の最期であるのに大恥を大衆の面前で
かかされた訳であります。 しかし、ついに竹光は婿の腹に突き刺さる。
見届ける屋敷側介錯人の目が意地悪く光る。
娘婿のために一矢を報いることを決断する父 半四郎。
武士には守らなければならぬメンツ・大義がある。
しかし、武士である前に一人の人間ではないのかと物語は問いかけます。
半四郎役の海老蔵さんの鬼気迫る演技が光ります。
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守らなければならないものは生きているといろいろありますね。
サムライでなくても、メンツや大義はあります。
しかし、メンツ・大義を捨てても大事にしたいものもあります。
いろいろなことを考えさせられました。
Wall 平原絢香さん