周南音楽連盟(周音連)と云う組織が私が会社に
入った頃からありまして地元企業が文化・音楽活動を
アシストしていました。

この周音連で九州の久住か霧島だったと
思いますが森山良子さんがキャンプ場で
コンサートをすると言うので同期入社の何人かで出掛けました。

丁度、今と同じ時期の5月か6月だったと思います。
いや、もっと暑かった頃のような気もしますが
なんせ、30数年前の話しです。

森山良子さんは今でもたいへん魅力的な方です。
当時ならば、お嬢様で張りと圧倒的な歌唱力は
彼女の魅力を更に高めていました。

彼女が目の前で歌うというのでワクワク感は嫌が上でも
高まります。
ところが・・・コンサートの直前になって森山さんは都合のため
お帰りになりました。急遽、〇〇さんのコンサートを開催します・・・

〇〇さんはおっさんでありまして、名前を聞いたのも初めて・・・・
来場者はみな、同じ思いを抱いていたようで会場はコンサートと
いうよりも、競技会場のような雰囲気であります。
「ふざけんなよ〜〜」という雰囲気に満ち満ちています。

何かのきっかけがあったら、そのまま全共闘の闘争突入という
格好でした。

「友達ができた・・・スイカの名産地・・・」という訳のわからん歌を
おっさんは歌い始めました。皆に一緒に唄えといいます。
「わしら、スイカの歌を唄いに九州まで来たのじゃないぞ、
 森山良子に逢いに来たんじゃ〜〜」と不満やるかたない思いです。



当時、ここに集まったのは20代がほとんど。
人の都合など推し量る器量も余裕も持ち合わせてはおりません。

ドタキャンされたのは森山さんのお兄さんがお亡くなりに
なったからだと知ったのは相当、後になってからでした。



〇〇おっさんのコンサートが終わってから
テントの中で大騒ぎして朝まで騒いでドタキャンのうっぷんを
晴らしたことをよく覚えています。

先ほどラジオでキャンプの話をしていたので当時の頃が蘇りました。
40年前近くになる人の事情や痛みも気づかぬ頃のことであります。



涙そうそう   森山良子さん
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